<ベッキーさん>シリーズの最終巻です。
「え?読んだの、今さら?」の3冊目!
2009年に『街の灯』『玻璃の天』を続けて読んだのに、
その後10年以上、謎の間が空きましたが笑
足掛け11年でシリーズ読了!
そして『鷺と雪』といえば
「え?直木賞、今さら?」の第141回直木賞(2009)受賞作。
もはや審査員側の作家ではなかろうか笑!!!と。
シリーズの舞台は昭和初期の上流階級。
昭和7年の五・一五事件から始まり、
昭和11年の二・二六事件で終わりました。
そういった大きな歴史的事件はさておき。
当時のリアル&小さな事件・風物がわんさか盛り込まれていて、
さすがビブリオマニアの北村薫…っ!!という作品でもあります。
三越のライオンに誰にも見られずまたがると
念願が叶うという受験生向け流説。
(今も密かに語り継がれている合格ジンクスらしい)
昭和10年に東京の夜空に聞こえたブッポウソウの声
(正体はコノハズクだけど)。
芥川龍之介『鵠沼雑記』の腹巻の憂鬱なストーリーと、
その裏側にあるとぼけた事実。
細川家能楽堂にて、直面(ひためん、素顔)で演じるのが通例の
『鷺』を、何を思ったか面をつけて演じた梅若万三郎。
そして、二・二六事件当時の首相官邸にかかってきた
間違い電話のエピソード。
「服部時計店の番号と似ていたらしく、ハットリですか、
という間違いの電話がずいぶんかかってきた」
(石川元上等兵談)
この間違い電話のエピソードは『昭和史発掘』の中の一節で、
北村薫がこのシリーズを構想したきっかけだそうです。
小さな史実(というほどでもない、小さな事実)たちと
物語の絡み合いが、さすがです!
余談ですが、
気になっていた二・二六事件周辺が舞台の小説、
だいたい読了しました。
歴史のお勉強という観点では、『蒲生邸事件』が一番詳しかったかと思います。
どれもこれも分厚い(ベッキーさんは分冊だけど刊行順に読んだ方が良い)ので、
受験生時代に戻っても読む暇なかったと思うけど。
まあ、いくつになって読んでも良いものですから!!
「え?読んだの、今さら?」の3冊目!
2009年に『街の灯』『玻璃の天』を続けて読んだのに、
その後10年以上、謎の間が空きましたが笑
足掛け11年でシリーズ読了!
そして『鷺と雪』といえば
「え?直木賞、今さら?」の第141回直木賞(2009)受賞作。
もはや審査員側の作家ではなかろうか笑!!!と。
シリーズの舞台は昭和初期の上流階級。
昭和7年の五・一五事件から始まり、
昭和11年の二・二六事件で終わりました。
そういった大きな歴史的事件はさておき。
当時のリアル&小さな事件・風物がわんさか盛り込まれていて、
さすがビブリオマニアの北村薫…っ!!という作品でもあります。
三越のライオンに誰にも見られずまたがると
念願が叶うという受験生向け流説。
(今も密かに語り継がれている合格ジンクスらしい)
昭和10年に東京の夜空に聞こえたブッポウソウの声
(正体はコノハズクだけど)。
芥川龍之介『鵠沼雑記』の腹巻の憂鬱なストーリーと、
その裏側にあるとぼけた事実。
細川家能楽堂にて、直面(ひためん、素顔)で演じるのが通例の
『鷺』を、何を思ったか面をつけて演じた梅若万三郎。
そして、二・二六事件当時の首相官邸にかかってきた
間違い電話のエピソード。
「服部時計店の番号と似ていたらしく、ハットリですか、
という間違いの電話がずいぶんかかってきた」
(石川元上等兵談)
この間違い電話のエピソードは『昭和史発掘』の中の一節で、
北村薫がこのシリーズを構想したきっかけだそうです。
小さな史実(というほどでもない、小さな事実)たちと
物語の絡み合いが、さすがです!
余談ですが、
気になっていた二・二六事件周辺が舞台の小説、
だいたい読了しました。
歴史のお勉強という観点では、『蒲生邸事件』が一番詳しかったかと思います。
どれもこれも分厚い(ベッキーさんは分冊だけど刊行順に読んだ方が良い)ので、
受験生時代に戻っても読む暇なかったと思うけど。
まあ、いくつになって読んでも良いものですから!!