『名画の中で働く人々』中野京子
副題は、「仕事」で学ぶ西洋史。
西洋絵画の中の働きっぷりを見ながら
中野さんが当時の社会や歴史背景を説明してくれる
とっても読みやすい一冊です。
闘牛士、侍女、香具師、宮廷音楽家、羊飼い…
いろんな職業・お仕事があるなあ〜、と。
ちなみに羊は犬に次ぐ人類最古の家畜。
古代メソポタミアでも飼われているし、ギリシャ神話でもおなじみ。
意外だったのは、日本だと歴史的に馴染みがなく、
飼育に成功するのは明治期以降だということ。
よく十二支に入れたな。
印象的なのは、女性科学者。いわゆるリケジョ。
具体例がローマ帝国時代のアレクサンドリアに生きた
女性数学者・天文学者のヒュパティア。
ちょうどキリスト教が国教になって調子に乗った時代で
ローマ古来の多神教を禁じた時代。
改修しなかったヒュパティアは415年にキリスト教過激派に
殺されてしまいます。
ほんとキリスト教過激派エピソードは気分悪いのが多いな。
永遠に普遍史年表の計算して
「あれ?終末ってもう過ぎてる〜」とか
「中国史がノアより古くて矛盾!つらい!」とか言ってれば良いのに。
あと興味深かったのは「傭兵」のエピソード。
世界最古の職業が、男なら傭兵、女なら娼婦、と言われる。
ヨーロッパでは農業も産業も未発達で貧しいスイスからの
出稼ぎ傭兵が多かったそうで。
15世紀以降では「金のないところスイス兵なし」と。
で、様々な国から様々な貨幣を持ち帰ることで
スイスでは両替業・銀行業が発達したとのこと。
おお、そうなんだ!勉強になる!
そして今では永世中立国である。
歴史っておもしろいな。
中野先生の語りがおもしろいのかもしれないが。
副題は、「仕事」で学ぶ西洋史。
西洋絵画の中の働きっぷりを見ながら
中野さんが当時の社会や歴史背景を説明してくれる
とっても読みやすい一冊です。
闘牛士、侍女、香具師、宮廷音楽家、羊飼い…
いろんな職業・お仕事があるなあ〜、と。
ちなみに羊は犬に次ぐ人類最古の家畜。
古代メソポタミアでも飼われているし、ギリシャ神話でもおなじみ。
意外だったのは、日本だと歴史的に馴染みがなく、
飼育に成功するのは明治期以降だということ。
よく十二支に入れたな。
印象的なのは、女性科学者。いわゆるリケジョ。
具体例がローマ帝国時代のアレクサンドリアに生きた
女性数学者・天文学者のヒュパティア。
ちょうどキリスト教が国教になって調子に乗った時代で
ローマ古来の多神教を禁じた時代。
改修しなかったヒュパティアは415年にキリスト教過激派に
殺されてしまいます。
ほんとキリスト教過激派エピソードは気分悪いのが多いな。
永遠に普遍史年表の計算して
「あれ?終末ってもう過ぎてる〜」とか
「中国史がノアより古くて矛盾!つらい!」とか言ってれば良いのに。
あと興味深かったのは「傭兵」のエピソード。
世界最古の職業が、男なら傭兵、女なら娼婦、と言われる。
ヨーロッパでは農業も産業も未発達で貧しいスイスからの
出稼ぎ傭兵が多かったそうで。
15世紀以降では「金のないところスイス兵なし」と。
で、様々な国から様々な貨幣を持ち帰ることで
スイスでは両替業・銀行業が発達したとのこと。
おお、そうなんだ!勉強になる!
そして今では永世中立国である。
歴史っておもしろいな。
中野先生の語りがおもしろいのかもしれないが。