テッド・チャン『息吹』
SF界隈で人気の現代作家らしい。
「読んでみたい」リストにずーっと入っていたのを、
ようやく読んだ次第。
めちゃくちゃ寡作な作家らしく、
これが2作目の短編集。
1作目から17年も空いているらしい(!)
ちなみにデビュー29年で刊行したのは2冊だけ(!!)。
原尞読者もビックリですよ笑
個人的ベストは冒頭の『商人と錬金術師の門』。
アラビアンナイトっぽい寓話の入れ子構造で、
すごく好き。
すごく良い。
表題作の『息吹』もいい。
アンドロイド的生命体の世界(?)だろうか、
謎の世界に生きるひとりの科学者が
世界の謎に迫るというもの。
ディストピアっぽいのだけれど、
大森望の解説曰く「世界のことわりを解明」し
「自分の人生とどう向き合うか」と。
なるほど。
世界や生命を「科学で創造」するという
自然の摂理に抗うような設定が多いのだけれど、
なんとなく物語の視点に作者の愛情や優しさを感じる。
こういうハイレベルなハードSFにありがちな
厭世感や説教ぽさが無いんですよね。
意外と珍しいし、得難い魅力なんじゃないかと思います。
アマゾンでもブクログでもすごく評価が高いのだけど、
納得。
一作目の短編集『あなたの人生の物語』も読んでみようっと。
最後に余談なんですけど、解説や出版社が
「世界のSF賞を20以上獲得」と紹介する際に
ネビュラ賞、ヒューゴー賞(なんとなく知ってる)と並べて
星雲賞(知らない)をアピールしていて、
「?」と思ってしまった。
日本のSF賞なんですね。
SF界隈で人気の現代作家らしい。
「読んでみたい」リストにずーっと入っていたのを、
ようやく読んだ次第。
めちゃくちゃ寡作な作家らしく、
これが2作目の短編集。
1作目から17年も空いているらしい(!)
ちなみにデビュー29年で刊行したのは2冊だけ(!!)。
原尞読者もビックリですよ笑
個人的ベストは冒頭の『商人と錬金術師の門』。
アラビアンナイトっぽい寓話の入れ子構造で、
すごく好き。
すごく良い。
表題作の『息吹』もいい。
アンドロイド的生命体の世界(?)だろうか、
謎の世界に生きるひとりの科学者が
世界の謎に迫るというもの。
ディストピアっぽいのだけれど、
大森望の解説曰く「世界のことわりを解明」し
「自分の人生とどう向き合うか」と。
なるほど。
世界や生命を「科学で創造」するという
自然の摂理に抗うような設定が多いのだけれど、
なんとなく物語の視点に作者の愛情や優しさを感じる。
こういうハイレベルなハードSFにありがちな
厭世感や説教ぽさが無いんですよね。
意外と珍しいし、得難い魅力なんじゃないかと思います。
アマゾンでもブクログでもすごく評価が高いのだけど、
納得。
一作目の短編集『あなたの人生の物語』も読んでみようっと。
最後に余談なんですけど、解説や出版社が
「世界のSF賞を20以上獲得」と紹介する際に
ネビュラ賞、ヒューゴー賞(なんとなく知ってる)と並べて
星雲賞(知らない)をアピールしていて、
「?」と思ってしまった。
日本のSF賞なんですね。