https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00010000-afpbbnewsv-int
パリ中心部にある観光名所ノートルダム寺院(Notre Dame Cathedral)で15日夕、大規模な火災が発生した。火災により同寺院の尖塔が崩壊。1000年近い歴史を持つ寺院とその貴重な芸術作品の数々の将来が危惧されている。
火災はフランスのカトリック教徒らがイースター(Easter、復活祭)を控える中で発生。ノートルダム寺院からは炎と大量の煙が立ち上り、パリ市民や観光客らは戦慄の表情を浮かべてその様子を見守った。
同寺院の広報担当者はAFPに、火災は15日午後6時50分ごろ(日本時間16日午前1時50分ごろ)発生し、炎により屋根を支えていた木製構造物が破壊されていると語った。消防当局によると、火災は同寺院で行われていた修復作業と「関連している可能性」があるという。
エマニュエル・グレゴワール(Emmanuel Gregoire)パリ副市長はテレビ局BFM TVに対し、尖塔は「内側に崩れ落ちた」と説明。寺院は「甚大な損傷」を受けたとし、救援隊員らが「救い出せるすべての芸術作品を救う」ために奔走していると述べた。略
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00000058-asahi-int「文化財は無事」報道 ノートルダムにキリストの釘など
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内部には多数の貴重な文化財もある。AFP通信は大部分が無事だとする当局の話を伝えた。
初期ゴシック様式を代表する建築で、1163年に建造が始まり、改修や増築を繰り返した。1991年には周辺の歴史的建築物などとともにユネスコの世界文化遺産に登録された。年間1200万人が訪れるパリ屈指の世界的観光名所として知られ、日本人観光客も多く訪れる。
内部には、磔刑(たっけい)前のキリストがかぶっていたと信じられている冠や、はりつけに使われた釘などの聖遺物も保存されている。