幸せの深呼吸

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ツイートから9月1日の2 SARS-CoV-2は季節性に流行が再拡大する可能性がある 他

2020-09-01 | 医療、健康

1) 季節性CoVは低温、相対湿度高めで活動性が増強し、インフルエンザウイルスとの競合はない
2) 東京都:自宅療養の感染者の健康状態把握にラインを活用
3) 米国:累計感染者600万人、死亡者18.2万人
4) モデルナ社:資金援助の開示義務違反でDARPAが調査

● 季節性CoVは低温、相対湿度高めで活動性が増強し、インフルエンザウイルスとの競合はない
→7月にはJ Infect Disに掲載されていたようですが、見落としていました。
季節性コロナウイルスの活動性に関する世界の報告をまとめたものです。
重要な点は以下かと。

・コロナウイルスは気温が低く、相対湿度が高めの冬季に活動性が上昇する。
・季節性コロナウイルス間での明らかな競合関係は見られない
・季節性コロナウイルスとインフルエンザウイルス、RSVについても競合関係は見られない

本日の全国の感染数・推移
大阪53人、神奈川50人、愛知42人、福岡30人
その他、埼玉25人、沖縄23人、千葉17人、三重12人
8月31日 新たに確認された感染者数(NHKまとめ)https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/…


→全国の推移
1) 重症患者(人工呼吸器/ECMO)の状況
https://covidecmo.txpmedical.com
重症者における人工呼吸器装着数の推移(全国)


東京都が自宅療養の感染者の健康状態把握にラインを活用
非接触かつ個別訪問なしで体温や症状を確認できるのは良いアイデアかと。
コロナ自宅療養、LINEで健康観察 都があすから導入https://asahi.com/articles/ASN8Z6SR8N8XUTIL01Y.html…


・SARS-CoV-2は季節性に流行が再拡大する可能性がある。既知の季節性ヒトコロナウイルス(sCoV)では季節性の変動が知られているが、世界規模での変動についてはほとんど分かっていない。
・sCoVの季節変動に関する系統的レビューを行った。インフルエンザやRSウイルスとの比較も行った。

各地域の気象データを用いて、月毎のsCoVの活動性をモデル化した。
(結果)
・21か国40地域のsCoVに関するデータ(1990-2020年)を用いて解析した。
・sCoVは、温帯地域では中国を除いて冬季に活動性が高まっていた。中国や熱帯地域では明確な季節性は見られなかった(less seasonal)。

・中国を除く温帯地域では、年間のsCoVの53.1%(34.6- 61.9)がインフルエンザシーズンに発生しており、49.6%(30.2- 60.2)がRSウイルスシーズンに発生していた。
・低い気温と高い相対湿度の組み合わせが、高いsCoVの活動性と関連していた。
-----

・sCoV間による流行時期の違い
 αコロナウイルス(NL63, 229E)とβコロナウイルス(OC43,HKU1)で分けたヒートマップです。
 「(Matoba 2015) Japan」の検討など、両者を検討しているものを見比べても、両者に明らかな競合はなさそうです。
 ちなみにSARS-CoV-2はβコロナウイルス。

・sCoV毎の流行時期の違い
 「(Matoba 2015) Japan」をみると、NL63は1月、229Eは3月、OC43は2月、 HKU1は2月にピークがあります。
 たまたまその年がそうだったのか、ウイルス間で競合関係があるのかは分かりません。


相対湿度および気温と露点のsCoV流行の関連
 いずれの指標も絶対値ではなく、全サンプルの平均値を引いたMean-centeredになっています。
 露点は相対湿度と気温で決まるのでややこしいww


●日本の状況
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 新たに100人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200831/k10012592721000.html…
----
都内で新たに100人が新型コロナウイルスに感染
都の基準で集計した31日時点の重症の患者は32人で、30日より2人減
49人はこれまでのところ感染経路がわかっていない
感染が確認された3人が死亡

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ツイートから9月1日の1 質の悪いワクチンを焦って世に出すとパンデミック解決を遠のかせる 他

2020-09-01 | 医療、健康

サイクリストで健康だったシドニーの医師が4月に新型コロナに感染したことで、てんかん発作を誘発し、心臓に永久にダメージが残って運転も運動もできなくなってしまった…彼のケースは危険因子があまり知られてない比較的若い世代の新型コロナによる潜在的で重篤な長期的影響https://www.smh.com.au/national/seizures-and-battered-heart-how-covid-19-scarred-a-healthy-sydney-doctor-20200802-p55hqj.html


なんだか怪しい話になってきました…
米国フロリダで開始されるはずだったアストラゼネカの新型コロナワクチンの臨床試験Phase 3が「政治的圧力」によって一時中断されているそうです。
しかもその理由が、FDAが英国での試験結果を基に、米国での試験を省略して緊急使用承認を模索しているからとの事。
この情報が確かなら、FDAの行動は異例中の異例だし(通常FDAは他国でのワクチンの臨時試験結果を基に承認は出さない方針だとの事)、科学的データではなく政治的な判断によってワクチンの承認を進めようとするのは、規制当局としてはありえない。
このままFDAがPhase 3の結果を待たずに緊急使用承認をだすなら、それは怪しい承認を出した中露と同じで、全くナンセンスです。米国はそのような事はしないと思ってましたけど、政権が強い圧力をかければ何とでもなってしまうのか…
So one principle investigator of $AZN/Oxford #COVID19 vaccine US Ph3 trial said the trial is on pause because FDA is looking at whether the trial can be bypassed altogether and the vaccine approved using “emergency use authorization" based on the UK trialhttps://palmbeachpost.com/story/news/2020/08/27/coronavirus-vaccine-trial-palm-beach-county-paused/5642163002/…


このサイトの「政府の指針の厳格性評価」。日本はアジアの中でも最も低い。エチオピアも周囲のアフリカ諸国より低い。https://ourworldindata.org/grapher/covid-

アジアで日本だけが突出した冬のパンデミックが予測されているが、アフリカではテデロスの母国であるエチオピアだけが赤く浮かび上がっているのが興味深い。これも政府の無策に対する評価だろうか。

でも、日本より寒い韓国は白い。日本は濃い赤。この差は政府の方針・対策を勘案して出て来たものだろう。ひとつには検査態勢。


この予測は季節性(北半球の冬)をかなり勘案しているはず。感染爆発しているインドは白い。南米を除いては、南半球は概ね白い。


東京都で新たに100人が新型コロナ感染(共同通信)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4aba085460d9b2edf27d889aa711755e278dde29…
8月の累計は月間最多の8126人だった。


アリゾナ大学の学生寮から流れる下水にコロナウイルスを検出し、無症状の学生二人が感染していることを突き止めアウトブレイクを回避。下水調査前の検査では全員陰性だった。
Poop tests stop COVID-19 outbreak at University of Arizona
Poop tests stop COVID-19 outbreak at University of Arizona
Wastewater monitoring a good “early warning system”
sciencemag.org


●現在の国の換気基準ではエアロゾル感染対策として不十分
→生徒が退席して10分後でも、ウイルスを含む飛沫の6割が室内に残存していたと。
先に公表されたスパコン富岳のシミュレーションでは、これの7倍で室内空気を排気しているようです。


25人の歌手で調査した結果、ピアニッシモで歌うと飛沫の拡散がシャウト唱法の30分の1以下になる可能性とサイエンス誌。Pianissimo, please! Soft singing could reduce risk of spreading COVID-19


#COVID19 Long Haulers 長期症状継続者に関する記事です。
難しい文面ではないので、機械翻訳でも十分理解可能だと思います。
Long-Haulers Are Redefining COVID-19https://www.theatlantic.com/health/archive/2020/08/long-haulers-covid-19-recognition-support-groups-symptoms/615382/


イギリス4日連続で新規感染者1000人超、今日は1500人を超えた。うちの近所だけでも20人とか。やっぱじわじわ来てるわ・・・


未だに「新型コロナウイルスの感染者の8割は無症状で人にはうつさない」と思っている人は、頭を空にしてこれを読んだ方がいいですよ。
「海外の例を取り上げて、云々」言う人も読みなさい。
7月に日本人医師の日本語で書かれた記事です。
日本の対策がいかに遅れているかわかるでしょう。

感染成立総数10~44%が症状がない/症状が出る前の時期の感染者から感染という事実から
そうした感染者も積極的に見つけ出して隔離をしていく戦略を取らない限り、この感染症を封じ込めることはできない。
世界の国々はその方向で動いているが、日本の動きは遅い。https://mag2.com/p/news/457221/2


質の悪いワクチンを焦って世に出すと、パンデミックの解決をむしろ遠のかせる可能性
https://theguardian.com/society/2020/aug/30/covid-vaccine-rush-could-make-pandemic-worse-say-scientists…
重要なのは1)高い有効性;2)多くの人で安全性・重症化を確認;3)劣悪な先発品を悪い先例にしない
https://thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31821-3/fulltext…
私の筑摩の論考でもこの問題を考察

ちくま書房から近く発売の「コロナ後の世界: いま、この地点から考える」に論考を寄稿。コロナの免疫の基礎を解説、免疫学的知見からみえる現在と未来につき考察しています
https://amzn.to/2YGFmu5
「このパンデミックにおいて我々が怯えているのは、実は自分自身に内在する免疫系の暴走なのである」


感染初期に下痢症状があると重症化しやすいという。
インド人は、スパイス(香辛料)を十分に摂取している。
スパイスは辛温の気剤で、肺・大腸を健やかにし、働きを良くする。
そんなことも死亡率の低下に関係しているかもしれない。

インドにおけるCOVID-19低死亡率の謎
インドの症例陽性率は6.5%、致死率は2.8%と、世界で最も低い水準にあると報告されています。また、ICU入院率(15.3%)や機械換気の必要性(4.16%)が低いことからもわかるように、インド人の重症度ははるかに低い。https://ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7399343/…


【小児炎症性多系統症候群】(MIS-C/PMIS)
 #COVID19 罹患2~4週間後に発症する可能性がある。
発症した場合、上の統計では致死率2~4%
現在確認されているのは1000例ほどだが、見逃されてケースもあるかもしれない。
【症状】https://twitter.com/ygjumi/status/1261220388396294144?s=20…


>薬物は睡眠薬などとみられ、警視庁は現場の状況から自殺の可能性が高いとみて調べている。
23歳で薬物中毒死...
「いきなりマリッジ」濱崎麻莉亜さん、薬物中毒死だった 睡眠薬などの多量摂取か(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース


「大切な政治判断を誤る」から辞任すると表明したのに、憲法違反の「敵基地攻撃能力」保有の方向性は出すという。この「辞める辞める詐欺」の暴挙を許してなるものか

首相、在任中に敵基地攻撃方向性 - 与党幹部へ伝達、9月前半NSChttps://this.kiji.is/673136119740171361?c=39550187727945729…

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朗報!鹿児島大学の研究チーム 既存の治療法がコロナ重症化防止に有効と論文発表

2020-09-01 | 医療、健康

治験が上手くいくといいですね

https://news.yahoo.co.jp/articles/c92f1c859fec5994badee01df6d2f6f954a5293b

鹿児島大学の研究チームが、潰瘍性大腸炎や皮膚疾患で既に使われている治療法が新型コロナウイルスの重症化を防ぐために有効とする論文を発表しました。

論文を発表したのは鹿児島大学医歯学総合研究科の金蔵拓郎教授です。

新型コロナの重症化はウイルスが侵入することで活性化した白血球がサイトカインと呼ばれるタンパク質を生成し、それが増えすぎた結果、血液の固まり=血栓が体内にできることが要因とされています。

金蔵教授の論文では、これまで潰瘍性大腸炎や皮膚の疾患で使われていた治療法が新型コロナの重症化を防ぐとしています。

この治療法は血液を体外に出し循環させる中で特殊な機器を使いサイトカインの原因である活性化した白血球を除去するというものです。

金蔵教授はこの方法で活性化した白血球を除去したところサイトカインの減少も確認できたということです。

鹿児島大学医歯学総合研究科の金蔵拓郎教授は「コロナが蔓延し始めてから自分のいくつかの研究テーマの中からこのような形でまとまって1ステップ前に進むことができた」と話していました。

スペインでは既にこの治療法が新型コロナにも有効だったという症例もあり、金蔵教授も今後実用化に向けた治験を行いたいとしています。

ツイートから

【血球成分除去療法】CAP
血液中の白血球などを吸着除去したり機能変化をもたらす治療法。3種類
フィルターによる方法L‐CAP:白血球除去療法
ビーズによる顆粒球吸着療法G‐CAP:顆粒球除去療法
遠心法
 
点滴のように静脈に針を刺して血液を体の外で循環させ、
この際に「アダカラム」と呼ばれる医療機器を通すことで、
炎症を引き起こす細胞を取り除くことができるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200831/k10012592861000.html…
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新型コロナ患者で起きる免疫暴走の引き金物質を発見 阪大グループ

2020-09-01 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea524a38cc11cb22a993211c755d7b20992e2772

大阪大学の研究グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)早期に起き、重症化を招く免疫反応の暴走「サイトカインストーム」の引き金となる物質を発見した、と発表した。血液凝固を促進する「PAI-1」というタンパク質で、PAI-1が増えたCOVID-19の患者は、肺などに血栓ができて重症化していた。この成果は新たな治療法開発につながると期待される。

 研究論文は22日に米科学アカデミー紀要に掲載された。COVID-19の患者では生理活性物質サイトカインの一つ「インターロイキン6」(IL-6)が血中に増加し、このIL-6が血管からPAI-1を放出。血栓が形成されてサイトカインストームに至り、重症化する仕組みを解明したという。

 COVID-19では肺でひどい炎症が起こり、多臓器不全に至って死亡する例も多い。その過程で、免疫機構で重要な役目をするサイトカインが制御不能になって、過剰な免疫反応と言えるサイトカインストームが起きることが分かってきた。この過剰な免疫反応は細菌感染でも起こる。COVID-19でも全ての感染者に起きるわけではなく、高齢者や基礎疾患がある人に起こる例が多いとされているが、詳しいメカニズムは未解明だった。

 今回成果を発表したのは、大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫機能統御学の姜秀辰(カン・スジン)助教、岸本忠三特任教授らのグループ。岸本特任教授はIL-6を発見したことで知られる。姜助教らは、サイトカインストームが起きた91人の血液を健康な人の血液と比較した。

 その結果、サイトカインストームが起きた人は、健康な人と比べてPAI-1が顕著に増えていることが判明。患者のPAI-1レベルは、細菌性敗血症や重症のやけどの患者に匹敵する高さだった。また、重症の新型コロナ患者のPAI-1の量を調べたところ、その量も全身の炎症程度を示す数値もいずれも上がっていたという

 PAI-1は血管内皮細胞や肝臓、血小板などに存在するタンパク質で、血管内皮が損傷したり、血小板が壊れたりして血中に放出される。血中量が増えると血栓の成長が促される。研究グループは、増えたPAI-1により肺など多くの臓器で血栓ができ、血管から生体維持に重要な液性成分を漏出させて肺炎を重症化させるとみている。

姜助教らの研究グループは、血管内皮細胞をIL-6で刺激する実験も行った。するとPAI-1が増えた。この現象はIL-6の働きをブロックする抗体医薬品「アクテムラ」(一般名・トシリズマブ)により抑えられたという。このことから同グループは「COVID-19でもIL-6が上昇する早期にアクテムラを投与すればPAI-1の産生を抑えることができ、これが有効な治療になると予測される」としている。

コメントから

大変重要な研究成果だと思います。
PNAS論文と阪大HPを見れば詳細が確認できます。
論文名: "IL-6 trans-signaling induces plasminogen activator inhibitor-1 in cytokine release syndrome"

・新型コロナウイルス感染症早期にサイトカインIL-6が血中に増加し、このIL-6が血管から血液凝固を促進する分子PAI-1を放出することを発見。
・COVID-19患者のPAI-1レベルは、細菌性敗血症または重症熱傷の患者に匹敵する高さであり、PAI-1により肺など多くの臓器で血栓ができて血管から液性成分を漏出させ肺炎を重症化させると考えられる。
・IL-6を抑える抗体医薬品(商品名:アクテムラ)が早期の肺炎治療に有効であると期待される。

⇒重症化防止のため、感染早期に投薬することがポイントだと思われます。

「アクテムラ 新型コロナ重症患者対象の欧米フェーズ3で有用性示せず ロシュ」
これを覆すようなデータが取れて良かった
重症化する前に投与する事が大事なんですね

 

7/30ニュース アクテムラ 新型コロナ重症患者対象の欧米フェーズ3で有用性示せず ロシュ
治療ではなく、重症予防として有効みたいな。

 

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