とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

小二の娘の悩み事

2007-09-28 21:44:26 | 育児
子供たちを寝かしつける時に、一人ずつに声をかける。
順番としては、小さい順。

「ルル(末っ子、4歳男)、今日は保育園で先生に怒られなかった?」
「おこられてないよー」
まぁ、これは、全然信用できない(笑)
・・・実際、毎日のように何かしらで怒られてるらしい、やんちゃ坊主のルル。

「リリ(2番目、6歳女)、リリはお母さんに話したいことない?」
・・・というと「ない」という返事は絶対返ってこない。
「あるよ、あのね、あのね、あのね、ふーん、もう、エイサー全部できるようになったよ!」
などと、リリの話は前置きの方が長い。
(「あのね、ふーん」は沖縄の子がよく使う前置き。
 子供が一生懸命、息を吸って、はいて、話し始めるのはホントに可愛い。)

「ララ(長子、8歳女)、学校で何か心配なこととかない?」
ララの話がたいてい、最も長い。ララと話してる間に下の子たちは寝る。

「あるよ・・・。
 あのね、おかあさん。
 ルミと、シーナがケンカして、シーナがルミをたたいたの。
 それでね、ルミとシーナは仲がわるくなって、もうあそばない、話もしないって。」

「ホント~。それは困ったね~、ルミもシーナもララの友達なのにねー。」
「うん、それでね、ルミがね、ララとかに
 『シーナはたたくから、ララもシーナとあそばないほうがいいよ、話もしないほうがいいよ』
 って言うんだよ・・・」

おお。
出た、子供同士のケンカに始まる、グループ形成の始まり。
これが進化(苦笑)すると仲間はずれ、集団でのイジメとかになるんだよなー。

「それは違うんじゃない?
 ルミはシーナとケンカしたかもしれないけど、ララはシーナとはケンカしてないでしょう。」
「でも、ルミが、何回も『シーナとあそばないほうがいいよ』って言うんだよ。
 ララだけにじゃなくて、ほかの子にも言ってて、ララがシーナと話してると、
 ほかの子のところに言って『シーナと話さないほうがいいのに』とか言うんだよ」

「ララは、シーナと話したくないの?」「んーん、話したい。」
「シーナとも、ルミとも、ララは友達でいたいんでしょう?」「うん。」
「じゃあ、そう、ルミに言ってみたら?
 『ララはシーナとケンカしてない、シーナもルミもララの友達』って。
 シーナとケンカしたのはルミで、ルミとララは違う人間だから、ルミと
 同じようにはできない、って。
 『ルミも、シーナも、ララの大事な友達』
 『ララはルミとシーナが仲悪いの、悲しい』って言ってみたら?」
「・・・言ってみる」

さて、こんな会話で簡単に友達関係が解決するとは思えないけど、
少なくとも、大雑把な方針は示したつもり。
オトナの知恵、だな。
また後日、どうなったか、聞いてみよう。

「他にも、困ってることとか、心配なこと、ある?」
「もうないよ。おかあさん、おやすみー。」
「おやすみー。」

まぁ、こうやって親に相談してくれてるだけでもありがたい。
そのうち、悩みなんか打ち明けてもらえなくなるんだろうなぁ。

翌朝のララはルンルン気分で起きて、楽しげに歌を歌いながら登校して行った。
朝から子供がゴキゲンだと、家の雰囲気が明るくて大変よろしい。
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子供たちの相撲勝負

2007-09-11 01:50:21 | 育児
ある休日。
末っ子のルル(4歳男)が突然、言い出した。
「ルルは、つよいよ~。ララにもリリにも勝つはず~!」
このセリフ、ララ(8歳女)とリリ(6歳女)には聞き捨てならなかったようで
「ちがうよ!ララがぜったい、強い!」
「リリのほうが!」
「ルルは、走ってころんでも、泣かないくらい強いんだぜ、いっちばん強い!」
・・・といった具合に、強さ自慢大会になってしまった。

どう考えても、この年頃じゃあ、年齢差による体力の差は大きい。
この際だから子供たち自身に、自分たちの実力を実感させるのも良いだろう。
ということで母からの提案。
「お相撲やって誰が一番強いか、決めたら?
 ほら、金太郎だって、山の動物たちと相撲をとって、金太郎が一番強い、って
 動物たちにわからせるでしょう。あんたたちも相撲で決めなさい。」

この提案に3人とも、大賛成。
居間をちょっと片付けて、子供相撲大会(?)となった。

最初はリリとルル。といっても相撲のルールがわかってない子供たち。
行司を兼ねた母は、相撲のルールを説明しながらの勝負となる。
「ブッブー、反則!そんな風に喉をつかんじゃダメ!」
「足で蹴ったらダメなんだよ!足をひっかけるのはいいけど!」
結局リリのはたきこみ?が決まってルルは両手を床につき、ルルの負け。

次はララとリリ。
これはリリが膝を床についてしまって(突き膝?)すぐ勝負がついてしまった。

余力たっぷりのララは、リリとルル、二人を同時に相手にした。
姉の「かかってこい!」の声に突進する弟妹。
しかし二人がかりでもララの両足は揺るがず、逆に二人とも足をかけられて倒されてしまった。
ルルは「いた~い!」と泣き出した。
床についた膝が痛い、というが、二度も負けたのが悔しくて泣いているんだろう。

最強を確認したララは大満足。「あ~すっきりした。やっぱりララが一番強い!!」
リリは、ララになら負けても仕方ないと思っている様子。
気持ちが納まらないのはルル。「ルルだってつよいのに~(涙)」
…ハイハイ。
もっともっと強くなって、まずはお姉ちゃんたちに勝てるようになってね。
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おつかいでのトラブル

2007-08-07 03:47:46 | 育児
ある朝。
朝食の準備をしていたら牛乳が残り少ないことに気づいた。
ララ(長女、8歳)に「おつかいに行ってくれる?」と言ったら、喜んで「行く」という。
必要な小銭(ちょこっとお釣りがくる程度)を渡し、近所のお店に行ってもらうことに。
リリ(次女、5歳)とルル(長男、3歳)もついて行くというので、まぁ、ついていくだけならいいか、と許可。
ここで安易に許可したのを後悔することになるのだが・・・それは後の話。

子供の足で、歩いて10分程度のところに店がある。
20分くらいで帰ってくるかなぁ、と思っていたが、30分以上たっても誰も戻らない。
おかしい、これは何かあったのか?と心配し始めたころ、ララが牛乳を手に戻ってきた。
ララ、一人だけである。

「ルルが、お店でウルトラマンメビウスのおもちゃ買うっていって聞かないんだよ!
 リリについててもらって、ララはおとうさんに言いに帰って来た!」という話。
亭主はすぐさま飛んで行った。

その次に戻ってきたのはリリ一人。
「おとうさんがね、さきにかえってなさいって。
 ルルは、おとうさんにほっぺたパチされて、ないてたよ。」
まぁ、仕方ないと思う。

しばらくして、ルルと亭主が帰ってきた。ルルは泣きじゃくっている。

以下はララとリリと亭主の話を総合したもの。
ララが牛乳を買ったら、30円お釣りがあったので、10円のお菓子を1個ずつ買ったらしい。
そしたら、ルルが「おかしじゃない!おもちゃがいい!メビウスの!」とダダをこね出して。
ララがリリとルルを置いて帰宅した後、ルルは目的のおもちゃを手にしたまま、店を出ていたらしい。
・・・万引きのようなものだ。自覚はないだろうが。
亭主が店に向かう途中でルルとリリに会い、ルルがおもちゃを持っていたので
「泥棒かオマエは!」と怒ってビンタしたらしい。
リリを家に帰し、ルルと一緒にお店に謝っておもちゃを返したとのこと。

その後も、ルルはこってりこってりしぼられた。
確かに、お金を払わずにお店のものを持ってくるのは、泥棒と一緒。
それは絶対に、やってはいけないこと。

今後は当分、姉二人とのおつかいに一緒に行ってはいけないことになった。
もう少し道理がわかるようになるまで、ルルのおつかい同行は禁止。

朝から大騒ぎだった。疲れた。
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母も母なら子も子?

2007-04-26 01:42:20 | 育児
話は昨晩、雷が激しかったことに始まる。
子供部屋で寝ていた娘二人が「おかあさん、かみなりが怖いから一緒に寝たい」
と私の布団にやってきた。
その時、どうもリリ(次女、5歳)の呼吸が怪しいなぁと思ったのだが、そのまま
何もせずに寝てしまって朝を迎えた。

朝、6時半に起きた。
リリと朝食にホットケーキを作る約束をしていたのだ。
しかし、起こしてみるとリリの喉からはっきりくっきり喘鳴が聞こえる。
・・・ひさしぶりの、喘息発作だ。
他の子たちを起こして、リリに吸入薬を用意して吸わせた。

リリが吸入している間、ララ(長女、7歳)が「ララも作りたい」とボウルを出したり
卵を割ったり、とホットケーキを作り始めてしまった。
半泣きで起きてきたルル(長男、3歳)も、泡立て器で混ぜ始め、
吸入していたリリは完全に出遅れてしまった。
リリはもともと朝、機嫌が悪いことが多いのだが、今朝はもう最悪。
吸入が終わるなり「リリが作るんだよ!リリにやらせて!!」と怒る。
3人で交代でやりなさい、と言って順番を待たせてもリリはずっと怒っている。
いつまでも交代しないのはインチキ、と弟の手から泡立て器をとりあげたり。

コンロにフライパンをかけ、ホットケーキを焼く段階となった。
ララに濡れぶきんを用意してもらい、私がお玉で生地を流し込んだら、
リリは「リリがやりたかった~」と文句を言い始めた。
今、思うとやらせてあげても良かったのだが、私にはその余裕がなかった。
最近、ホットケーキを焼こうとしたらいつもフライパンで焦がしてしまう。
今日は焦がさずに上手くホットケーキを焼きたかったので、適当に焼くので
はなく、ホットケーキミックスの箱に書かれた説明文通りに、私自身の手で
間違いなく焼くつもりだったのだ。
「見ててごらん、プツプツ穴があいてきて、いい匂いがするよ」と子供の
気をそらしてごまかしたつもりだった。

リリは踏み台を持ってきて、ホットケーキが焼けるのを見ていた。
もっと背が低いルルが同じ踏み台に乗ろうとすると、リリが怒る。
「リリが持ってきたんだよ!ルルは乗ったらダメ!」
ダメといわれたルルが泣き出す。
弟の方が小さいんだから乗せてあげなさい、と私に怒られてリリはやっと、従った。

機嫌の悪いリリは、ララがすることにも次々と文句をつけてばかり。
焼きあがったホットケーキのためにお皿を持ってきたララに、バターを塗って、
と私が頼んだら「リリも~~バター塗りたかったのに!」と怒る。
じゃあ次に焼けた分をお願いね、とお皿を持ってくるようにリリに言ったら
「いやだ~!リリはバター塗りたいの!」という調子。
お皿を持ってきた人にバターを塗ってもらってるんだよ、と説明しても
リリは声を荒げてくりかえすばかり、とうとう床に仰向けに寝転んで泣き出した。

これには私も完全に怒った。
刻々と貴重な朝の時間が過ぎていくのに、何をわがまま言って泣いているのか。
そうやって泣いて邪魔するのなら、あっちへ行け、と台所からリリを追い出した。
追い出されたリリはもっと激しく泣いた。
「お~~かあ~さ~ん!や~め~て~~!!」
リリの激しい泣き声にますますいらだって、私の堪忍袋の緒は切れた。

「わかった。リリがやめて、って言うから、ホットケーキ作るのやめる。」

コンロの火を消した。
泣き叫ぶリリをそのままに「リリがやめてっていうからやめたんだからね」と
念を押すように言い放って、二階の寝室に戻って布団をかぶった。

・・・リリがホットケーキを作りたいっていうから、ホットケーキにしたのに。
朝から喘息のリリに、吸入もしてやったのに怒って泣いて我侭ばかりで。
もう私は知らない。私がフライパンで焼いたのがリリは気に入らないのか。
しかし、私ではリリにフライパンで焦げないように焼かせてあげられない。
亭主だったら私よりも上手に作らせてあげられるだろうから、亭主と作ればいい。
そんなことを考えながら、布団をかぶっていた。

階段を上って来る子供の足音がして、ララとルルが着た。
「おかあさん、リリとけんかして、ごめんね」とルルが言う。
・・・いいんだよ、ルルが悪いんじゃないよ、お母さんはリリに怒ってるんだよ。
そう口に出して言いながらも、こんな小さな子供を心配させてしまった自分の怒り
の噴火を後悔する。
ララは「いいこと考えた!」と部屋を出て行った。リリの懐柔策でも考えたのか。
確かに、ララが行ってしばらくしたらリリの泣き声は止んだ。
部屋に残って心配そうに私に身を寄せていたルルと一緒に、台所に戻ることにした。

戻ってみると、リリは亭主と一緒にホットケーキを焼いていた。
私もいつまでもすねてるのも大人気ないと思い、ホットケーキがすべて焼きあがった
のを機会に、家族そろって食卓についた。

亭主がリリと焼いたホットケーキは案の定、焦げている。
あのフライパンでは、濡れぶきんでちゃんと冷ましてやらないと焦げるのだ。
私が焼いた2枚だけは焦げておらず、リリは焦げてない方がいい、と自分が焼いた
分は食べずに私が焼いたホットケーキを食べていた。

食事の途中、リリが私の顔を見て、言った。
「リリは、おかあさんとホットケーキつくりたかったんだよ。」
おかあさんと、というのは、フライパンで焼く所をやらせてほしかったのだろう。
亭主がさせていたように。
「でも、お母さんはリリが『やめて』って言ったからやめたんだよ」と答えたら
ララが「リリが言ったのは、怒るのやめて、ってことでしょう」と解説した。
リリは黙ってうなずいた。

・・・そうだったのか。それは全然、わからなかった。

「やめて」とリリに言われて、ああこれで朝からリリにギャンギャン泣かれて
不愉快だったホットケーキ焼きからやっと開放される、というのが私の本音だった。
完全に私の願望が入った解釈をしてしまったのだな。
リリがやめて欲しかったのは私が怒ることだなんて、思いつきもしなかった。
「全然、わからなかったよ」と弁解した。
「そういう時は『おかあさん、怒るのやめて』って言わないとわからないよ」と
一応言ったが、こんな子供相手に怒りを爆発させてしまった自分も恥ずかしかった。
「リリ、怒ってごめんね、お母さんもリリと楽しくホットケーキ作りたかったのに、
リリが泣いたり喧嘩してばっかりだから、イライラしちゃったんだよ。
お母さんもイライラしないようにするから、リリもすぐ泣いたり怒ったり
しないで、ちゃんと言葉で説明してね」と言った。
これで仲直り、母と子の喧嘩は終了。

本日の反省、その他。
食事作りやお菓子作りでも、段取りが私自身よくわかっていることならば子供に
させてあげることができるのだが、今回のホットケーキのように説明文をみなが
ら出来具合を気にするような時には、私には子供の手出しは邪魔以外の何者でも
ない。今後、子供と何かをするときには、自分が習熟していることを共有する
よう気をつけようと思った。

それから、言葉をことさらに「文字通り」にとらないよう、注意しなければ。
「やめて」というのが、ホットケーキを作ることをやめることを意味するのか、
それとも他のことを意味するのか、もう少し冷静に考えるようにしなければ。
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亭主とデート(笑)

2007-04-11 22:59:22 | 育児
月に一回は、子供たちをYさんにお願いして夫婦で(飲み屋に)出かけている。
子供たちはYさんと遊ぶのを楽しみにしている様子だ。
夕食後、7時半に家を出て、いつも同じ飲み屋(寿司屋?)に行き、亭主に酒を
飲ませて私は適当に寿司などを食べ、帰りはシラフの私が運転して帰ってくる。
帰宅時刻は9時半、と決まっている。
酔っ払っておしゃべりになっている亭主は、普段と違っておもしろく、子供たちも
楽しくからかっている。
といっても子供たちはベッドに直行、という時間ではあるのだが。

長女ララは、両親が仲良くデート(笑)に出かけるのも嬉しいらしい。
ある晩、出かける前に「おかあさん、デートってお金がかかるんでしょ?」という。
オイ、7歳児が、なんでそんなことを言うんだ?と思ったら・・・
「はい、お金」と三つ折りになった千円札を手渡された。お年玉の一部らしい。
「おとうさんと、たのしくデートしてきてね」という。
どうしようかと思い、一度は返そうとしたが断られた。
「いいのいいの、おとうさんとおかあさんにあげる」という。
結局、ありがたくデート資金の一部として使わせていただくことにした。

お金の価値がわかってないんだろうなあ、とも思ったが、
両親に仲良くして欲しいというのもあるのかな、とふと気づいた。
ララの友達や同級生には片親家庭も少なくない。
「おとうさんとおかあさん、リコンしないでよね」とよく言っている。
ララは、両親が仲良くするならその資金を自分が出してもいい、と思って
いるのだろうか?
まぁ、ララがくれたお金は亭主に渡し、亭主がその晩の飲食代を払った。

翌日、ララに「お金、足りた?」と尋ねられた。
・・・ちっちっちっ。
おじょーさん、大人のデートはお金がかかるんだ。
千円ではお釣りは来ないぜ。
「おとうさん、デートにいくらお金かかったの?」とララは重ねて尋ねた。
X千円、と聞いて「ふーん」と口では言いながらもちょっと驚いた様子だった。

やっぱりお金の価値がわかってなかっただけかな。
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いじめ?に親として対処する

2007-02-05 03:41:50 | 育児
昨年末の話。

長女ララ(小1)の勉強(宿題)をしばらく見ていなかった日が続いた。
学童保育で宿題をやってきているはずなので、まぁいいか、と思っていたのだが
ある朝、ララに「ランドセルのしたくをしなさい」と言ったら、
したくの途中で終わっていない宿題をとりだし、始めたのを目撃してしまった。

 私「何してるの?」
 ララ「しゅくだいが、おわってないから今やってるの。」

・・・これはおかしい、と気づいた。
学童保育では宿題が終わってから遊ぶ時間のはず。
基本的には小心者でマジメなララである。
どうして宿題が終わっていないのか、ララに尋ねた。

 ララ「じかんがないの。ララが一人であとかたづけとかしてるし・・・」

これは事情がありそう、と登校時途中まで一緒に歩く時に、ララに詳しく話を聞いた。
そこで、ララが他の学童の子たちの言いなりになっていることが判明。

 ララ「ララがいちばん、よわいから、いやなんだけど、いうこときかなくちゃ
    いけないんだよ。
    おやつをもってくるのも、あとかたづけするのも、ララだけなんだよ。」

一人じゃできない、みんなでやろうよ、と言っても誰も手伝わず、先に遊びに行ってしまう、という。
学童保育クラスの小学生はたった5人。(保育園に併設された学童である。)
学童の子は、一人をのぞいて全員、学校でも同じクラスの子。
学校でも何か命令されているのでは、と尋ねてみたら、毎日の学童保育への連絡
(学校の公衆電話から電話し、学校まで迎えに来てもらう)も本来は全員が
交代ですることになっているのに、最近はララだけが電話しているという。
それも自発的にではなく、強制されて。
ララが嫌がっても、他のみんなが公衆電話の前に無理やり引っ張っていくとか。

親としては、ララが電話しなければいいとも思うのだが、ララは電話せずに
いられないという。
以前に学校で全員がいつまでも遊び続け、学童保育に連絡せず、学童の先生に強く
叱られたことがあるらしい。
ララは、誰も電話しないのは学童の先生が怖いからいやだ、という。

他に、学校での様子はどうなのか、と尋ねた。
同じクラスのほかの子たちはララに命令したりしないらしいが、学童の子たちが
学校でもララにいろいろと言いつけるらしい。
主犯格は一人の男の子。仮にシンジとしよう。
シンジは、ララにランドセルを持たせたりもしているらしい。

・・・ララ自身に努力させても、どうにもならないような気がした。
持てといわれて持つララもララだが、ララに持つなと言っても解決しないだろう。
親として、動くことにした。

シンジの両親は、保育園時代からの顔見知りではある。
特に行き来はないが、お互い、家の電話番号も知っている。
しかし、シンジの両親に話をして解決するとは思えない。
保育園時代、クラス懇談会でシンジの母が何度も
「シンジが乱暴で兄も泣かすので困っています」と相談していたし。
何より、これはシンジ一人の問題ではなく、シンジは言いだしっぺにすぎない。
学童の他の子たちとの問題でもあるのだ。
解決するなら、学童の先生や学校の担任と、だ。

亭主と相談し、午後、仕事を休んで学童と学校に行って先生と話をすることにした。
とりあえずそれまでをしのぐために、ララには二つのことを言い聞かせた。

1. 同じ学童の連中に、何かしろ、と命令されても「いやだ」と拒否し続けること。
2. また学校で学童保育へ電話するよう強制されたら、親(亭主)の携帯に電話し、
亭主の職場に連れて行ってもらうこと(他の子たちは自分たちで何とかさせろ)。

午後。
まず学童保育に行き、学童担当の先生と話をした。
先生は、ララが宿題を終えるのが遅く、おやつを食べ終えるのも遅いことは把握
していたが、電話をかけてくるのがララのみになっていたことや後片づけをララ
一人がしていたことは知らなかったようだ。
先生はシンジの家庭の事情も教えてくれた。
シンジはお母さんをなめきっていてお母さんの言うことを全然聞かず、
逆にお父さんは怒るとアザができるほど叩いてくるため、恐怖の対象らしい。
そういえば時々、妙にうつろな眼差しをするシンジである。
可愛そうな気もするが、だからといってララを奴隷代りにしてよい訳はない。
学童の先生は、こんなことを言った。

「ララが一番、弱いなんてことはないのよ。
シンジは私にきつく怒られるとすぐメソメソ泣く。
体力的なケンカは強いかもしれないけど、心はシンジの方が弱い。
ララは私に怒られても一生懸命、泣かずに我慢してる。ララの方が心はずっと強い。
ララが何度も繰り返しイヤって言えば、シンジは無理やり言うことを聞かせることも
できなくて、あきらめるはずよ。」

よし。これで学童と親の、ララへの指導方針が一致できる。
「したくもないことをさせられそうになったら、断固として拒否し続けること。」
ララへの指導は、これで通すことにしよう。30分程度いろいろ話をした。
「お母さん、最近忙しいんですか?ルル(末っ子、3才男)が荒れてますよ」なんてことも言われた。
(確かに・・・私も気になっていた。極端に甘えたり、おねしょしたり。
 半年前から仕事が目に見えて忙しくなり、添い寝もしてあげられない日が
 増えているから、だと思う。もっと構ってやらなければ。)

学校の担任とは時間の都合でごく短時間しか話ができなかったが、問題点の概略は
話すことができた。
もともと問題は学童でのこと、学校はそれに付随しているだけ、だし。
担任と面会している間にララがクラスから出てきた。
「おかあさん!どうして学校にいるの?!」と驚いている。
今日は学童に行かせず、家に連れてかえることにした。

家で、今日学校でどうだったのか?を尋ねた。
体育の時間の後、シンジが脱いだ服をララに片付けさせようとしたそうだ。
「『いやだよ、どうしてララが、かたづけないといけないの?
  あかちゃんじゃないんだし、じぶんのことは、じぶんでしなさい』って
  言ったよ。そしたらシンジあきらめてじぶんでやりよった。」
という話。学童の先生が言っていた通りだ。
よく頑張った、と思いっきりほめた。

夕方、下の二人を保育園に迎えに行く時、ララも連れて行った。
するとシンジをはじめとする学童の子たちがララの顔を見るなり
「ララ、ごめんなー」とあやまってきた。
学童担当の先生に強く注意され、反省したらしい。
(すぐ反省する所がまだ子供らしい・・・というか、憎めないではある。)

こうして、ララのいじめセカンドステージ?はあっさり解決。
(ファーストステージは「くさい」と言われた時、だな。)
その後は特にララの様子に変りはない。

それにしても、まだまだ、親がちゃんと見てやらなくちゃいけないなぁ、と思う。
仕事や他の子の世話で忙しくても、ちゃんと子供一人一人の様子に目を配り、
気にかけて、変ったことがないか注意してやること。
とかく手を抜きがちになるけれど、これからも心して続けなければ、と思っている。
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子供と一緒の外食

2006-11-22 23:24:17 | 育児
今夜は亭主がいない。仕事からそのまま飲みに行くという。
最近は私の帰りが遅い日が多かったので、ずっと亭主まかせにしてきたが
久しぶりに私一人で子供たちの世話をすることになった。

夕方。仕事を超特急で切り上げ、保育園(兼、学童)に子供たちを迎えに行き、
子供三人を連れて院外処方薬局に子供の内服薬(喘息予防薬)を取りに行った。
その後、自宅に戻り、生協(個人宅配)が届いていたので子供たちに手伝わせて
片付けてから、ソファに腰を落ち着け、考える。(子供たちは勝手に遊んでいる。)

生協のおかげで食材はいろいろある。しかし、今(7時)から夕食を作って
食べさせて洗い物をして風呂に入れて寝かしつけると、明日から、二泊三日の
県外出張に行く(今回は単独行)私の身がもたないかもしれない。
よし。今夜は、外食にしよう。

亭主がいないので、亭主がいる時には行かないような店を選ぶ。
子供向けのメニュー(キッズプレート、お子様うどんセット)を食べさせ、
景品のおもちゃをもらい、デザートにミニパフェまでとったので子供らは大喜び。
長女(仮称ララ、7歳)などは自分のほっぺたをつねって「夢じゃない!」とか
言っていた。ガストでの食事がそこまで嬉しかったのか(笑)
本当にこういうしぐさをする人間、初めてみたぞ。

まぁ確かに、ガストの前を通って子供たちが「ガストいきたい!」と騒いでも
いつも「ガストはダメ」の一言で片付けてきたからなぁ。
一度だけ行ったことがあったのだが、その時に、おいしくない、安くもない、
店員の対応が遅い、という悪い印象を決定的に持ってしまったのだ。
ウチの近くにはもっと安くておいしくて早く食べられる店が複数、あるし。

今回だって次女(仮称リリ、5歳)は子供用うどんを「ヘンなにおいがする」と
いって、口をつけず、他のものばかり食べていた。
私もそのうどんを食べてみたが、確かに化学調味料の香りが濃く、味も人工的だ。
家では日頃、カツオ節からダシをとっており化学調味料で味付けをすることは
ないので、特に敏感なリリの口には合わなかったのだろう。
リリは1歳すぎまで卵・大豆・牛乳などに食物アレルギーがあり、今でも時折、
添加物などでアレルギーを起こして顔の皮膚が赤く腫れることがある。
こんな晩にアレルギーを起こされても困るので、うどんは食べないでよしとした。
末っ子のルル(3歳男児)がリリの分のうどんまで食べていた。ルルは平気らしい。

こういう外食は、子供の食育という点ではあんまり良くないと思う。
しかし、子供たちの喜ぶこと、喜ぶこと。
あまり固いことばかり言いすぎず特別な時に、ごくたまに連れてきてやろう。
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やっぱり2歳

2006-07-26 22:57:08 | 育児
戦隊ヒーローもの(ボウケンジャー)に夢中の末っ子、ルル(2歳11ヶ月、男)。

ボウケンジャーのタンクトップを買ったら、そればかり来たがる。
「ボウケンレッドなんだよ!」ということらしい。
なのに保育園の先生に「チーフ」と呼ばれて「チーフちがうよ、ルルだよ」と
言っていたのは、番組の理解が足りないからだろう。
(ボウケンレッドは番組中で仲間から「チーフ」と呼ばれている。)
なんだかんだいって、2歳児なのだ。

ボウケンジャーのパズル(30ピース)を買ってあげたら、ほとんど一人で
できるようになってしまった。これは2歳にしてはすごいと思う。

ボウケンジャベリンとかいう、ボウケンレッドの武器の形をしたみずでっぽうも
買ったらそれも、すっかりお気に入り。
お風呂でも遊ぶし、食卓にまで持ってきて叱られたりしている。
昨晩はベッドにそのみずでっぽうを持ち込んで寝ていた。

そして、今朝。
朝のトイレタイムにみずでっぽうを置いてきたことに気づいたルル。
一人で階段を昇り、2階の子供部屋にみずでっぽうをとりに行った。
しばらくしたら泣き声がして、べそをかきながら階段を下りてきた。
「みずでっぽうが~、うぇーん、ボウケンジャーのみずでっぽうが、
 なくなっちゃったよぉ~、おかぁさ~ん、みずでっぽうが~」
という調子でメソメソ泣いている。
階段を昇っていったときの元気はどこへやら、という甘えっぷり。
しかたないなぁ、と一緒に行ってやることにした。
手をつないで階段を昇り、2階の子供部屋まで。

みずでっぽうは紛失したのではなく、ベッドの下、手が届かない所に落ちていた。
それを見つけて、自分ではどうしようもないので「なくなっちゃった~」と
ルルは泣いたようだ。
・・・泣けば親がなんとかしてくれるだろうと思ったんだろう。
長い棒を使って取ったら、ルルはその途端に泣き止んで満足げな顔で手に持った。
「ボウケンジャーだぞ!」と言いながら階下に下りていく。

ルルはかなりしっかりした面もある子だが、まだ赤ちゃんのような感じもある。
やっぱり2歳なんだなぁ、と思う。
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7歳児の誕生日パーティ

2006-07-23 12:18:28 | 育児
長女ララ(7歳になった)の誕生日パーティをやった。

小学1年生ともなると家にお友達を呼んでパーティをやるらしい。
自分も子供の時にやってもらった記憶があるが、パーティをやるのは
親なので、基本的には子の意向も聞きながら、親の都合でやる。
様子もわからないし、とにかく家に友達を招いて騒ぐのが目的らしい、
ということで土曜の午後2時から5時、という時間を設定した。
オヤツの時間にケーキやお菓子、飲み物を出し、食事は出さないという
つもりで、この日時設定である。

ララは10人ぐらい呼びたい、という。
10人か。10人の子供にウチの子3人を加えたら13人になるぞ(苦笑)
まぁ、いい。ナンクルナイサー(なるようになるだろう)。
来るかどうかはともかく、10人程度の招待を許可することにした。
パーティ当日は土曜日、午前中は学童保育である。
学童の友達も3人呼んでいるので、その子たちはララと一緒に連れて
来ることにした。
それから、家族ぐるみでつきあっている子一人(学校は別)も呼んで
あり、その子だけはパーティの後、一泊するという話がつけてある。
これまでも一緒にバーベキューしたり公園に遊びに行ったり、お互い
の家に子供を泊まらせたり、という親しい間柄なので特別なのだ。

まず、事前準備。前日までにやったことは二つだけ。

1.3日前に、ケーキの予約(近所のケーキ屋さん)
 丸いごく普通の誕生日ケーキで、12分割してもOKというサイズ。
2.招待状(?)の作製と配布。
 子供たちはほとんど誰もウチを知らないし、実際、ウチに連れて
 来るのはその親だろう・・・ということで親が見ることを前提に、
 地図を書き、その中にパーティの日時と家の電話番号も書き込んだ。
 これを10枚コピーして、10枚の封筒と共にララに渡した。
 宛名書き(手渡しなので、名前だけ)と配布は本人の仕事。
 ララは封筒にシールを貼ったりして、かわいくしていたようだ。

以下は当日の午前中にやったこと。

3.家の片付け(まぁ、テキトーに。)
4.カレー作り
 食事は出さない予定だが、家族の夕食に加えて学童の子達分くらいは
 作った。たぶん、夕食を作る暇はないので。
 お茶も大量に作って冷蔵庫に入れておいた。
5.お菓子と飲み物、お面の購入
 お菓子はケーキの後に大皿で出す分と、ゲームの景品としての駄菓子類。
 買った飲み物はオレンジジュースとカルピス、サイダー。
 お面は、100円均一ショップで5個購入(詳細は後述)。
6.ゲームの準備
 全員がもともと仲良しという訳ではないので、楽しく過ごすためには
 ゲームをした方がいいだろう、といくつかのゲームの準備をした。
 チラシを短冊に切る、景品のお菓子を数個ずつ袋詰めにする、など。

実際に来た子の人数は8名。ウチの子あわせて11人がケーキを食べた。
2時から3時までは勝手に遊ばせ(飲み物だけ出した)、3時からケーキ。
お菓子も飲み物もどんどん減る、減る。大量に買っておいて良かった。
おやつ時間が終わったらまた勝手に遊ばせた。
暑い夏なので、家にあった霧吹き2個を渡し外に行かせたら、霧吹きを使った
鬼ごっこを自分たちで考えて遊んでいたようだ。
その間も、何度も飲み物を飲みに子供たちが家に入ってくるので飲ませてやる。

4時半過ぎてから家の中に集め、予定していたゲームをした。

【ゲーム1】にんげんあてゲーム
 用意したもの:紙(こんなの)とエンピツ
 ゲーム方法:
  紙に自分の氏名と①すきなたべもの②すきないろ③すきなどうぶつ
  を書かせて集める。内容は絶対に他の人には教えないように注意。
  (字を書けない年齢の子は私がこっそり聞いて、代筆した。)
  ①②③だけの情報で、書いた人間は誰なのか、を当てるゲーム。
  名前を知らない相手は指差すことにすると、名前を知らない子も
  一緒にできる。(が、好みなどを知ってる方が有利なのは確か。)
  やり方はいろいろあるが、私は司会が紙を読み上げる方法をとった。
  名前を伏せて①を読む。誰が書いたのかわかった人!と手を挙げさせ、
  一人を指名する。正解なら回答者が景品獲得。不正解だったら②を読み
  また一人指名、と繰り返し、③までやって3人が不正解だったら、その
  紙を書いた人が景品獲得、というゲーム。

  積極性のある子が景品獲得しやすいので、挙手した人の中から指名する
  ときにはテキトーに気をつかって指名した。

【ゲーム2】どきどきペットボトル
 用意するもの:
  ①1.5~2リットル程度のペットボトル(中を洗って乾かす)
  ②チラシで作った長さ20センチ、幅1.5センチ程度の短冊、大量。
   短冊の幅はペットボトルの口にちょうど入る位がいいとはいえ、太かったり
   細かったりした方がゲームを盛り上げてくれるので、これもテキトー。
  ③ペナルティ用のお面
 ゲーム方法:
  みんなで丸く座り、短冊を真ん中に大量においておく。短冊はそれぞれが手に
  持つのも可。音楽が鳴ったらペットボトルに短冊を入れて隣の人に渡していく。
  音楽が止まった時、ペットボトルを持っていた人が負けで、ペナルティとして
  お面をかぶる。音楽がまた始まったら、そのお面をつけたまま、ゲームに参加。
  もしまた負けたら、次のもっとイヤ~なお面と取り替える・・・。
  全部のお面が出た時点で、お面をつけなかった人が勝ち(景品獲得)とした。

  今回、用意したのは以下のようなお面、5個だった。
   1.銀色に輝く西洋芸術風(宇宙人?)マスク
   2.ドクロマークがついた海賊の帽子(・・・お面じゃないな)
   3.プラスチックのチョンマゲ帽子(これもお面じゃない)
   4.赤い布に目鼻口だけ丸く空いて金色に縁取りされた、レスラー用覆面
   5.黒ぶち眼鏡に大きな鼻、黒いほくろ付き(宴会定番)

来た子たちには、まぁ、楽しんでもらえたと思う。
一応、全員に景品がまわるようにしたし。
罰ゲームのお面もあげるよ、と言ったのだが、ホントに持って帰ったのは
1と4(どちらも男の子)だけ。
5時すぎに何人かの親が迎えに来て、おひらきとなった。

7歳児の誕生日なら、こんな感じでなんとかなるということがわかった。
たいしたことはしてないのだが、基礎体力のない私にとっては、結構、疲れた。
数時間とはいえ保育園(もしくは学童保育)の先生になった気分。
疲れたが、親子とも楽しい誕生日パーティだった。
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小1の喧嘩に介入

2006-06-27 10:23:56 | 育児
長女(仮称ララ、6歳)のクラスで、本の読み聞かせが終わった後。

廊下に出たら、廊下までついてきたララと一人の男の子(リウ、仮称)が喧嘩を始めた。
先生たちの朝会の時間を利用して行っている読み聞かせである。
担任の先生はまだ職員室から戻ず、その場にいた大人は私だけ。
しかし私は、喧嘩はやめなさい、という言葉を言う気になれない。
(喧嘩も経験、子供時代に喧嘩のしかたをおぼえた方がいい・・・あ、問題発言?
 そこでやめさせても、また大人の目が届かない所で喧嘩するに決まっているし)
決着が着くまでやらせよう、と思ってしばらく見ていた。
しばらく、というほどの時間ではなかったかもしれない。
リウがララに足をかけ、廊下に仰向けに転ばされたララの目に涙が出てきた。
・・・そこまで。

ララは涙目のまま真っ赤な顔をして、悔しそうだ。
床で打ったララの後頭部をなでてやったら、周囲で見ていたほかの男の子たちが
「よーしよーし、いたくないよー」と赤ちゃんに言うような口調ではやしたてた。
・・・思わずムカッときたので、大人として介入してやることにした。

厳しい表情で、喧嘩相手のリウの正面に立った。
大人(相手の親)に出てこられて、リウはふてくされた表情である。
まぁ、優しくするつもりはないが、理不尽な叱り方をする気もない。

まず、事実関係を追求した。なぜ喧嘩になったのか。
「ララがよー、朝の歌の時間によー、オレのことジジイって言ったんだよー。」
これがリウの言い分。
怖い顔をした大人にもちゃんと自己主張できる、リウは根性のある男の子である。
周囲の男の子たちが「そうだそうだー、ララがジジイって言った!」とはやしたてる。

ララの方を振り向くと、涙目で首を横に振っている。
一応、双方の言い分を確かめる必要はあるだろう。
「男は黙れ。女の子で、誰か聞いた子いる?」と周囲にいる子たちを見渡した。
ララの周囲をとりまく女の子たちは目をそらし、黙って首を横に振った。
余計なことを言ってとばっちりをくらうのもイヤなんだろう。
「そうか。知らないのか。誰も何も聞かなかったのか。」と言って、
ひと呼吸、ため息をついてみせた。
するとララの隣にもぐりこんできた女の子が私の目を見つめて
「リウが先にララに何か言ってたんだよ」とララの肩を持った。

よし。
これで双方の言い分を支持する友達がつき、どちらもメンツが立つ。

喧嘩の勝者、リウの目をみつめて確認した。
「リウもララに何か言ったんだな?」
リウ、黙ってうなずく。正直でよろしい。
「じゃあ、あいこだな?」
リウは同意した。喧嘩の原因追及なんて、これで十分だ。

すかさず話を変える。
「リウは、喧嘩が強いのか。」
リウは固く口を結んだまま、うなずいた。
「確かに強いな。喧嘩してララを泣かしたんだもんな。」
負けん気だけで立ち向かっていたララに対し、冷静に足をかけて倒したリウは、
ララよりはるかに喧嘩慣れしていそうな様子だった。
とりまきの男の子がはやす。「リウは強いんだよ、クラスで一番強いんだよ!」
周囲がうるさいが、私はリウしか見ていない。
リウも強い視線で私をにらみ返す。
子供と大人とはいえ、目をそらした方が負けだ。
視線での勝負である。

「アタシは強いよ。小学生の時には男の子を泣かしてたよ。」
ララを背後にして、リウをにらみつけてハッタリをかました。
リウの目つきがけわしくなる。
「でもアタシの娘のララは、アタシと違って、弱いな。
 リウに泣かされるぐらいだもんな。リウより弱いヤツなんだな。」
リウはうなずいた。
「自分より弱いヤツを泣かすのが、強いヤツのすることか?」
リウは一瞬、目を見開いて、首を横に振った。
「弱いものいじめは、卑怯者のすることだよな。リウは、卑怯者か?」
リウは強く首を横に振った。
「卑怯者じゃないよな。クラスで一番、強いんだよな。
 だったら、弱いヤツをからかったり泣かしたりしないで、守ってやってくれ。
 それが、強い男のすることだろう?」
リウは私の目を見つめたまま、うなずいた。
「他にも卑怯者がいて、弱いものいじめするかもしれない。
 そういう時に、弱い者を守るのが、ほんとうに強い男だよな?
 頼んだぞ。強い男は、弱いヤツを守ってくれ。」
リウは私をにらんだまま、うなずいた。

これ以上、リウに言うことはない。
強い女と強い男の間に交わされた盟約なのだ。
他の子たちが話しかけてきて、適当に応対しながら、私はずっとリウから目を
離さなかった。リウもずっと私を見ていた。

リウが教室に入ったあと、ララの頭をなでて「頑張れ」と小さく声をかけた。
ララは悔しいだろう。子供の喧嘩でも、敗者は敗者。
あとはララ自身が頑張るしかない。
弱いことが悔しいんだったら、その悔しさをバネにして、強くなるんだ。

そしてリウ。強い者もただ強ければいい、何をしてもいい訳ではない。
強い者、力を持つ者は、正しく力を行使するように心がけねばならないのだ。


・・・な~んて気取ってみたが。
子供の学校での喧嘩に思いっきり介入する親、になってしまった。自己嫌悪。
これだけでいじめっ子が頼れる味方になるとは全然、思わないし。
でも、こういうのを通して、強者と弱者の正しい(?)あり方が、
子供たちの心のどこかに残ってくれたらいいんだけどなー。



 追記:その後、2週間。「リウどうしてる?」とララに尋ねた。
    「前とは違うよ。男とは喧嘩してるけど、女とは喧嘩しなくなったし。
     ララがリウの方みたらニコッて笑ったりするんだよ。」という返事。
    ふむふむ。クラスで1番強い男としての余裕と風格だな。
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父性の訓練?

2006-06-13 09:49:43 | 育児
末っ子(仮称ルル、2歳9ヶ月)は現在「スティッチのお父さん」である。

5月の旅行先に泊まったホテルの売店でスティッチのぬいぐるみを欲しいと
ダダをこねたのがそもそもの始まり。
親としては高いソフビ(ソフトビニール?)人形など買いたくもないし、
すぐ飽きるんじゃないかと思って他の物でごまかそうかとしたが、ごまかされず。
3泊するホテルに到着したばかりの出来事だったので「ホテルにいる間、
良い子にしてたら買ってあげる」という条件をつけた。
その後のホテル滞在中、ルルがちょっと悪い子になるたびに
「スティッチ買わないよ!」というとすぐ良い子(笑)になっていた。
・・・という訳で、努力を認め、最終日には買った。

「スティッチがルルのところにきたんだよ。
 ルルは、スティッチのおかあさんになった」
というので「お父さんでしょう?」と訂正したら、父の自覚が芽生えたらしい(笑)
「ルルは、スティッチのおとうさんなんだよ!強いんだよ!
 ずっとずっと だっこできるんだよ!」
と、旅行中はズボンのサスペンダーに挟んでずっと抱いていた。(画像)

1ヶ月以上たったが、まだ飽きた様子はない。
寝るときは「スティッチは?」と探し、一緒に寝る。
夜中に起きてくる時もスティッチを抱いて起きてくる。

おもしろいので、私も煽る。
昨晩の夕食時。
「おかあさん、ゴハンたべさせて~」とルルが甘えてスプーンを持とうとしない。
「スティッチ連れてきてもいい?
 お父さんなのに、食べさせてもらってる所をスティッチに見られたら
 スティッチがなんて思うかなぁ。
 ルルはお父さんじゃなくて赤ちゃんだったのか、ってスティッチが思うかもよ?」
と言うと、私の手からスプーンを奪い取り、自分で食べ始めた。
・・・スティッチの父としてのプライドがあるらしい(笑)

再び食事の手が止まると、スティッチを寝室から持ってきて見える所に置く。
「さぁ、スティッチが見てるよー。
 お父さんはゴハンを自分で食べられるかなぁ、って。
 全部食べられるのかなぁ、ってスティッチが見てるよー。」
期待通り、効果てきめん。
ルルは一人で食べ、空になった器を傾けてスティッチに見せていた。

女の子が人形をかわいがるのは「母性の訓練」だという宣伝を見たような気がする。
とすると、ルルは「父性の訓練」をしている、ということになるのか(笑)
人形を自分の子供に見立てて愛情を注ぎ、世話をしたり可愛がったりするのは
男女を問わず、共通なのだろう。おもしろいなぁ、と思う。
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秘密のばらし方・・・?

2006-06-02 22:48:51 | 育児
リリ(4歳、女)と秘密を共有した翌朝。
ララ(小1、女)が登校し、ルル(2歳、男)より先に朝食を食べ終えたリリが
私の所に来て、ヒソヒソ声で耳打ちし始めた。

「おかあさん、きのうね、歯にピンクのついてたから、おとうさんにだけは
バレそうだったから、ヒミツのはなし、したんだよ。ララとルルには、言ってないよ。
おとうさんには、言ってもいいでしょう?」

そういえば、昨夜、リリが歯の仕上げ磨きを亭主にやってもらっている時に
なんかヒソヒソ話してた。
亭主が「良かったね」とか言ってるのも聞こえた。
・・・あの時、既にばらしてたのか~、と思ったが、顔には出さずカマをかける。
「いいんじゃない、お父さんには言っても。お父さんなんて言ってた?」
「よかったね、っていってたよ!」

そうか、やっぱり間違いない。
「昨日の歯磨きの時でしょう。お父さんに良かったね、って言ってもらって嬉しいね。」
「おかあさん、気がついてた?でも、いいんだよね、お父さんには言っても。」
「いいよ。お父さんなら。」

後になって、亭主にも確認してみた。
亭主の話では、リリの方から「おとうさん、歯にピンクのついてるでしょう」と
言って「どうしてか、おしえる?」と耳打ちしてきたという。
リリだけ内緒でお母さんとドーナッツ食べて、その中のクリームがピンク色だった、と。

リリとしては、やっぱり秘密にはしておけなかったらしい。
まぁ、秘密は誰かに話したくなるもの。
話したくて話したくて、お父さんになら話しても大丈夫、と考えて話したんだろう。
ついてもいない歯の食べかすを口実にする所が、子供の頭で懸命に知恵をしぼった、
という感じがして面白い。
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手作り子供服

2006-05-19 03:00:57 | 育児
娘二人用のギャザースカートを作ってみた。
ララ(長女、6歳)用がブルー、リリ(次女、4歳)用がピンク。
子供たちを寝かしつけてから、ララの小学校用のコップ袋を作るついでに作った。
(どっちがついでだか?)

参考にしたサイトはこちら
1時間でできるギャザースカート、とあったが、本当に1着あたり1時間。
108cm幅の布、50cm長さで作った。
すその始末をして筒型に縫い(もちろんミシン)、ウエストのゴムを入れるための
部分をミシンで縫い(ララのは3本、リリのは4本ミシンがぐるっと入っている)
ゴム(2本)を入れてできあがり。
リリの分は5cmほどすそ上げして、短くしてある。

マリー・キュリー(キュリー夫人)は、娘二人にお手製の服を着せていたという。
だから、という訳じゃないが、私も子供の服を作ってみたかったんだ。
朝、子供たちが起きてどういう反応を示すかが楽しみである。
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字が読めないうちから

2006-05-16 22:22:51 | 育児
我が家の子供たちの中で、字が読めるのは一番上(小1、女)だけである。
ララはひらがなとカタカナ、少しの漢字が読める。
真ん中のリリ(4歳、女)は読めるひらがながいくつかある、というレベル。
ルル(仮名、2歳男)はまだ字が一つも読めない(のだと思う)。

しかし、我が家の子供たちは揃って本が好きである。(ちょっと自慢。)
ララは小学校に入学した時から図書室に行くのを楽しみに楽しみにしていた。
今は、図書館から毎日2冊本を借りてきて読み、翌日返して違うのを借りている。
弟や妹に絵本を読んであげるのも得意である。

リリとルルは「読んで」と親やララの所に本を持ってくることもある。
が、一人で床に座って絵本を開き、ページをめくり、じっと見入っていることも多い。
何度も何度も読んでもらった本は暗唱しているらしく、声が出ていることもある。

自分から絵本を出して開くのは、おもしろいなぁ、と思う。
字が読めなくても、本が好き、なのだ。
もちろん絵があるから、絵をみているだけ、というとらえ方もできるが・・・
絵をみながら、書いてある文章について、想像をめぐらせているのではないだろうか。
一種のイメージトレーニング、だと思っている。

文章を読む、というのは、文字に書いてあるだけのことを把握するのではなく、
文字や言葉を通して喚起される自分だけのイメージを持つ作業だと思う。
(絵本やイラスト・写真入りの本の場合は言葉に画像イメージが加わる。)

強制されたものではない、自分だけのイメージを持つ。
それが、本を読む喜びでもある。
まだ字が読めないリリとルルだが、本を読む喜びを知っているのだ。

子供を本好きにさせるには、どうしたらよいか。
「(親が)本を読んで聞かせる」ことは一つの要素でしかない、と私は思う。
作家の清水義範によると「親が本を読む姿を見せること」だという。

・・・確かに、我が家は夫婦とも暇さえあれば本を開いている。
食卓で、子供より早く自分が食べ終わったら、片手で子供の口にゴハンを運びながら
もう一方の手で本を開いている。子供の口が空になるまで、本を読む。
夕食後や風呂の後、ちょっとした隙間の時間にも本を開く。
たいていは子供に邪魔されるのだが、伏せておいて、また時間ができたら読む。
亭主と私には「間を持たせる」ために本を開く、というような習慣がある。
(もともとは私自身の習慣だったものが亭主にも伝染したような気が。)

本好きの子が育っている我が家の(現時点での)結論。
親が本好きで、徹底的に本を読む姿を見せ、子供にそれなりの本を買い与えていれば
子供は、ひとりでに本好きになる。
(もちろん、0歳児の頃からそれなりに読んで聞かせたりもしてはいたが。)

あとテレビを家庭の「間をとりもつ」役にしない、ということも一つの要因だろう。
我が家ではテレビは、見る番組しかつけない。
それもほとんど録画して、放送時間の都合ではなく家庭内の都合にあわせて見る。
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息子のひな祭り準備

2006-02-24 10:09:59 | 育児
保育園の行事は、子供たちにとっては大きなイベントである。
2月は節分。3月はひな祭り、お別れ遠足、卒園式と大きな行事がいくつもある。

ひな祭りの日は、着物を持っている子は着物で、持っていない子もおしゃれ着で登園する。
去年は、長女ララだけ着物で行かせた。
私の母が着て私も着た、60年前のアンティーク、七五三用晴れ着。
おしとやかに、しずしずと歩くララの姿が可愛くおかしかった。
次女リリは「自分も着たい」と半泣きだったのだが、とっておきのワンピース、
新品のカチューシャを身につけさせると笑顔で登園した。
末っ子にして長男のルルは・・・何を着て行かせたのか、記憶にない。
ひな祭りの日の男児なんてその程度の扱いである。

今年もひな祭りが来週に迫った。
保育園にはもう七段の立派なお雛さまが飾られている。
ララ(6歳)には去年と同じ晴れ着。お正月に着せたらまだ丈も大丈夫だった。
リリ(4歳)には昨年末、お正月用にネット通販で着物を買ったので、それをまた着ることになっている。
・・・そしてルル2歳。
この子のひな祭りファッションをどうするか、というのがここしばらくの課題だった。
なんといっても男の子である。
ひな祭りで子供用のスーツなんかを着せるより、こいつも着物にしよう、と探すことにした。
子供だしどうせ汚すから、汚しても洗える素材(ポリエステルや綿)、というのが
必須条件である。

ネット上の着物サイトを探しまくったが、男の子用の着物は少ない、少ない。
晴れ着、というと正絹のお宮参り用とか、七五三の5歳児用フルセットなど。
値段もすごいし保育園のおひな祭り程度にはもったいなすぎる、超・礼装だ。
もう少し格下を、というと一気に子供浴衣や甚平になってしまう。
ちょっと洒落た中間の着物、が少ないのだ。
ネットオークションもしばらく探してみたが、欲しい品はほとんど出てこない。
男の着物というのはただでさえ需要が少ないようだし、男の子というとますます少ないのか。

やっと、現品限りで扱っているネット呉服店をみつけた。
(価格はリリの着物よりは高かったが、桁はギリギリ変わらない。)
3-4歳用とされているものを、すそ上げして着せてみた。
本人は結構、気に入っているようである。画像はその時のもの。
ひな祭りの日は、これで決まりだな。
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