保育園も年長児ともなると「お泊まり保育」というものがある。
リリ(5歳、次女)は去年に引き続き今年が二回目、もうすっかり慣れたもの。
とってもとっても楽しみにしていた。
しかし、台風が去ったあと、どうも喘息気味のリリ。
前の晩も軽い発作を起こして一度吸入している。
お泊まり保育の最中に発作で帰宅・・・なんてことになっては困る。
夕方のララ(7歳、長女、保育園併設の学童保育に行っている)とルル(3歳、長男)
のお迎え時間を利用して、予防薬を少し多めに飲ませることにした。
病院に私だけ行き、予防薬を処方してもらい、保育園に行ったら、なぜか亭主の車が。
あれ?今日は仕事で遅くなるからお迎えに行くのは私ってことになってたのに?と
思っていたら、亭主が保育園から出てきて。
リリの登園バッグにお泊まり保育に必要な品が一つ、入っていなかったらしい。
亭主の所に連絡があり、ちょうど仕事で家の近くに来る用もあったので届けたそうだ。
すぐに仕事に戻らなくちゃならない、と亭主は自分の車に向かった。
リリは2階にいた、と言っていたので、園の1階で遊んでいるはずのルルやララに見つからないよう2階に行った。
リリに薬を飲ませ、寝る前の貼り薬を先生に渡し、使用法を説明した。
この間、10分はかかっていない・・・と思う。
さぁ、帰ろう、と1階でララとルルの姿を探した。
ララはすぐに見つかったが、ルルがいない。ルルの登園バッグもない。
園庭。保育室。トイレ。どこを探してもいない。
園長先生は「お父さんが来てましたよ、一緒に帰ったんじゃないですか?」と言う。
そんなはずはない。外で会った時、亭主は一人だった。
他の子たちが口々に言う。
「ルルは、じぶんの、バッグもって、かえったよ」
「おかあさんが、おむかえにくる、って いってたよ」
私の姿を見つけて2階に追っていったのかもしれない。
先生の一人が2階まで探しに行ってくれた。
私はもしかして、と外に停めた車の所まで行ったが、ルルの姿は見あたらない。
園に戻ったら2階に行った先生がちょうど下りてきたところだった。
「2階にもいません。」
ルルはどこに行ったのだろう。
保育園の門の外に出て、叫んだ。
「ルル!ルル! どこにいるの!?」
車が一台、前の道路を通り過ぎて行った。
そのあとの道路の上に、ルルがいた。
肩に大きな登園バッグをかけて、身体を傾けながら、
口をへの字に曲げ、いじけた表情でこちらに向かって歩いて来る。
駆け寄って抱きしめた。
「ルル!良かった!
ごめんね、お母さんを探してたんでしょう」というと無言で抱きついてきた。
不安だったろう。
寂しかったろう。
ともかく、無事で良かった。
様々な話を総合すると、ルルは亭主に「お母さんがお迎えに来る」と言われたらしい。
それで園の先生方が目を離したすきに私を探して一人で門外に出たようだ。
私の車を見つけ、私がいなかったので、車の側で待っていたらしい。
車まで見に行った時に私が周囲をぐるっと探していたら、いたはずだ。
「おかあさんの、あし だけ、みえた」と後でルルは言っていたから。
園の先生方は恐縮していっぱい謝ってくれたが、園外に出る時は必ず親と一緒に、
と言われているのを守らなかったルルも悪いのだ。
リリがいなくて寂しいのもあってか、ルルはその後ずっと私の側を離れようとはしなかった。
リリ(5歳、次女)は去年に引き続き今年が二回目、もうすっかり慣れたもの。
とってもとっても楽しみにしていた。
しかし、台風が去ったあと、どうも喘息気味のリリ。
前の晩も軽い発作を起こして一度吸入している。
お泊まり保育の最中に発作で帰宅・・・なんてことになっては困る。
夕方のララ(7歳、長女、保育園併設の学童保育に行っている)とルル(3歳、長男)
のお迎え時間を利用して、予防薬を少し多めに飲ませることにした。
病院に私だけ行き、予防薬を処方してもらい、保育園に行ったら、なぜか亭主の車が。
あれ?今日は仕事で遅くなるからお迎えに行くのは私ってことになってたのに?と
思っていたら、亭主が保育園から出てきて。
リリの登園バッグにお泊まり保育に必要な品が一つ、入っていなかったらしい。
亭主の所に連絡があり、ちょうど仕事で家の近くに来る用もあったので届けたそうだ。
すぐに仕事に戻らなくちゃならない、と亭主は自分の車に向かった。
リリは2階にいた、と言っていたので、園の1階で遊んでいるはずのルルやララに見つからないよう2階に行った。
リリに薬を飲ませ、寝る前の貼り薬を先生に渡し、使用法を説明した。
この間、10分はかかっていない・・・と思う。
さぁ、帰ろう、と1階でララとルルの姿を探した。
ララはすぐに見つかったが、ルルがいない。ルルの登園バッグもない。
園庭。保育室。トイレ。どこを探してもいない。
園長先生は「お父さんが来てましたよ、一緒に帰ったんじゃないですか?」と言う。
そんなはずはない。外で会った時、亭主は一人だった。
他の子たちが口々に言う。
「ルルは、じぶんの、バッグもって、かえったよ」
「おかあさんが、おむかえにくる、って いってたよ」
私の姿を見つけて2階に追っていったのかもしれない。
先生の一人が2階まで探しに行ってくれた。
私はもしかして、と外に停めた車の所まで行ったが、ルルの姿は見あたらない。
園に戻ったら2階に行った先生がちょうど下りてきたところだった。
「2階にもいません。」
ルルはどこに行ったのだろう。
保育園の門の外に出て、叫んだ。
「ルル!ルル! どこにいるの!?」
車が一台、前の道路を通り過ぎて行った。
そのあとの道路の上に、ルルがいた。
肩に大きな登園バッグをかけて、身体を傾けながら、
口をへの字に曲げ、いじけた表情でこちらに向かって歩いて来る。
駆け寄って抱きしめた。
「ルル!良かった!
ごめんね、お母さんを探してたんでしょう」というと無言で抱きついてきた。
不安だったろう。
寂しかったろう。
ともかく、無事で良かった。
様々な話を総合すると、ルルは亭主に「お母さんがお迎えに来る」と言われたらしい。
それで園の先生方が目を離したすきに私を探して一人で門外に出たようだ。
私の車を見つけ、私がいなかったので、車の側で待っていたらしい。
車まで見に行った時に私が周囲をぐるっと探していたら、いたはずだ。
「おかあさんの、あし だけ、みえた」と後でルルは言っていたから。
園の先生方は恐縮していっぱい謝ってくれたが、園外に出る時は必ず親と一緒に、
と言われているのを守らなかったルルも悪いのだ。
リリがいなくて寂しいのもあってか、ルルはその後ずっと私の側を離れようとはしなかった。