今日でニヤを見送ってちょうど1ヶ月が経ちました。
ニヤを見送った翌週に忘れないうちにニヤの病気のあれこれを記録しておこうと
とりあえず色々書いたものの、その後見返すのが辛くて放置していました。
「おかーさん、ダメダメだね〜」
うん、この1ヶ月ほんとダメダメのポンコツだよ。
ここから下が書いたまま放置していた部分を
整理して書き直したものです。
ニヤが立てなくなった原因は結局分からないままでした。
ニヤを見送った後、睡眠時間が少し長くなって
看病している時よりも頭が働くようになってから
改めて調べてみて「もしかしたら」と思っているのは
変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy(DM)です。
人間で言えばALS(筋萎縮性側索硬化症)に近いと言われ
英語ではしばしばCanine ALSとも呼ばれます。
もちろん医療の素人が勝手に推測していることですから
全くの的外れかもしれません。
変性性脊髄症は後脚から症状が出始めることが多いようですが、
ニヤは前脚からでした。
体のどこかで炎症が起きているか免疫機構の異常なら
ステロイドが効果を出すはずですが
ニヤの場合はステロイドには全く反応しませんでした。
6月の定期検診で右前脚に力が入っていないと指摘され
その時は私も先生もてっきり関節炎だと思っていたのですが
あれは症状が始まっていたんだと思います。
最後の日々全く食べられなかったニコに比べて
ニヤは健康時の8割くらいの量を食べていたのに
ニヤの全身の筋肉がニコよりもずっと早い勢いで
痩せ衰えてしまったことや眼振があったこと、
前足の指をグーを作るみたいに曲げていたこと、
片目の瞼が下がり気味になったことなど
DMだったとしたら合点がいくなあと思っています。
獣医さんもニューロンの病気であるのは
間違いないとおっしゃっていたし。
ステロイドが功を奏してくれなかった時点で
先生も見当がついていたような気がします。
でもDMと診断するには色々検査が必要だし
アメリカだとDMの犬は安楽死の処置が普通だから
あえて病名には触れなかったんじゃないかと思っています。
「先生もいろいろたいへんなのね」
そしてここから下は覚書のそのまんま。
やっぱり記録しておいてよかったなと思っている部分です。
10月4日の夜にコテンと倒れて立てなくなったけれど
最初は食欲もあって、しっかり食べていました。
食べた分はしっかり消化して、良いウンを出していました。
この頃は回復すると信じてたんですよねー。
10月8日からステロイドの投与を始めて
飲水量が大幅に増え、食欲もさらに増した感じに。
10月13日水曜日、食べるものの選り好みが急に激しくなりました。
心配しつつも、食べられるものだけを与えていました。
そして10月16日、ニヤは食べることを拒否し始めました。
食べ物を目の間に出すと文字通りプイッと横を向くの。
それはそれは憎たらしくニヤ様らしく(笑
投薬のためにほんの少しフードやヨーグルトを口に入れると
ちゃんと噛んで飲み込んで、消化して便になっていたので
消化器官はちゃんと働いていたようでした。
ステロイド投与を始めて1週間経つのに変化の兆しも見えず
食べることも拒否し始めたのが意味すること。
ニヤを失いつつあることを認めざるを得ないと
私もオットも少しずつ受け入れ始めていました。
自宅で安楽死の処置をしてくれるところに連絡しようか
それともニヤに任せようか、散々頭を悩ませて
食べなくなった日から1週間様子を見ようと決めました。
ステロイドは徐々に減薬しないと危険なので
少しずつ投与量を減らして10月20日水曜日に
「ニヤ、もうお薬やめようね
フードを口に入れるのもやめるね
食べたくなかったのにごめんね」と声をかけて
21日は水とジュースだけ与えて過ごしました。
今ニヤのいない家はとても静かです。
でも立てなくなってしばらくは派手に鳴き続け
歩き回らないけれど声で存在をアピールしていました。
次の段階では声が小さくなって、視線のアピールが強くなりました。
いつもうるさくてチョコマカ走り回っていたニヤの存在が
いきなり無くなってしまったのではなくて
少しずつ少しずつ私たちを慣らして行ってくれたみたいで
どこまで至れり尽くせりにしてくれたの?と思っています。
ここから下はだいぶ落ち着いた今の気持ち
パティオに出るとこの隅っこにニヤの姿を探してしまいます。
「実は今もそこで日向ぼっこしてるかもよ」
今もしょっちゅうグズグズ泣いているけれど
とりあえずちゃんと食べて寝ています。
ニヤ、会いたいなあ