前回の記事のコメント欄でデンタルケアの話題をいただいたので、歯磨きのことを書きます。
最初に結論から申し上げますと「ブラシで磨くケアに勝るものなし!」です。
ブラシが一番と言ったすぐ後にナンですが、これはデンタルシート
2008年のニヤで、この頃は歯ブラシを噛みまくっていたのでシートを使っていました。
さて、話を戻しましょう。
私も「フードにかけると歯垢がつきにくくなるパウダー」とか「スプレー(または塗るだけ)するだけでOK」なんて製品も色々買いましたし😓
納豆と麹を混ぜてペーストを作るなんてこともやりました😣
が、やっぱり歯磨きペーストをつけてブラシで磨くのが一番でした。
(納豆ペーストは効果はなかったけれどニコニヤには好評でした 笑)
それから、犬についての他のさまざまなことと同様にデンタルケアについての常識も変わって来ています。
10年前はOKだったことも今は「やめた方がいい」と言われていることもたくさんあります。
ニコニヤがまだ若かった頃は週に一回骨髄入りのビーフの生骨を与えていました。
骨の歯磨き効果はそれはそれは素晴らしかったのですが、
ニコが下顎にすっぽり筒状の骨をはめ込んでしまって焦りまくった事件の後は止めました。
生骨は細菌と、硬すぎて歯が欠けるリスクが高いのでお勧めしません。
生骨を止めた後は、米粉が原材料のデンタルトリーツとデンタルコングを使っていました。
これらはブラシの補助として、ね。
コルネ型のコングではなく、こういう細かい溝がたくさん入っているタイプです。
↑この頃は「こんなの日本では見たことない」とコメントを頂いたのですが
今はアマゾンでも購入できるようです。
溝に歯磨きペーストを薄ーく塗って使ったりもできます。
体に合ったサイズを選ぶようご注意ください。
前置きが長かったですが、本題の歯磨きです。
今時はハズバンダリートレーニングというものがケアのための主流ですね。
医療やケアのための行為に対して良い印象を与えながら、動物が積極的に協力してくれるようにするトレーニングです。
↓ここに詳しく書いたことがあるので、ご参照ください。
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わんちゃんホンポ
歯磨きのためのハズバンダリートレーニングではこちらの動画がわかりやすいと思いました。
VIDEO
最初は指に歯磨きペーストをつけて舐めさせるだけ ペーストが美味しいと覚えたら歯ブラシにペーストをつけて見せる 歯ブラシを犬に近づけるのではなく、わざと遠ざける 遠ざけることで犬の方が歯ブラシに近づいて来るのでペーストを舐めさせる ↑これ、ニコニヤが若い時に知っていたらなあとすごく悔やんでいます。
この段階の後も、顎を手のひらに乗せるトリックと歯磨きの組み合わせなども動画で説明されています。
犬の歯磨きはトリーツを与えながらでも大丈夫です。
クッキーやボーロはダメですが、すごく小さく切った茹で鶏などは歯を磨きながら与えてもOK。
動画の中でトリーツを与えるタイミングなども解説されているので参考になさってください。
歯磨きペーストもいろんな種類がありますが老舗はビルバックですね。
ビルバックのチキンフレーバーはたいていの犬が好きだと思います。
他にバニラミント味などもあるので、愛犬の好みを探すのも良いかも。
これは殺菌効果の高いマヌカハニーを使った歯磨きジェル
舐めるだけでも良いと書かれていますが、その場合は歯垢までは取れないですね。
犬によってはペーストを使うと舐めようとして歯磨きの邪魔になる場合もあるので
そういう子はペーストなしで、コップに水を入れてブラシを濯ぎながら磨きます。
ブラッシングしてもらうのが好きな子はそれ自体がご褒美なのでトリーツなしでもOK。
歯磨きは必ずしも夜寝る前でなくても構いません。いつでも時間のある時で良いです。
時間にこだわるよりも、とにかく定期的に磨くことが大切だから。
歯石が溜まってしまった場合には病院で麻酔をして取り除いてもらいましょう。
絶対の絶対に無麻酔歯石除去はやめてくださいね!
無麻酔でガリガリされるのは犬にとってはすごいストレスと恐怖です。
痛みもあるし、暴れるのを押さえるリスクもある。
無麻酔歯石除去の施術中の死亡事故も起こっています。
私はニコニヤのデンタルケアにはものすごく頭を悩ませて来たのですが
最初の対応のまずさのせいでニコもニヤも歯ブラシが大好きではなかったし
そのせいで口の中の隅々まで綺麗に磨くということはできませんでした。
ブラシで磨いて、デンタルトリーツやスプレーを補助的に使って
麻酔下での歯石除去もお願いして、それでも晩年は着色汚れや歯石もありました。
もっと早くから楽しく磨けるテクニックを身につけていたらと思わずにいられません。
だからね、犬が歯磨きに協力してくれるトレーニングを強く強くお勧めしたい!
歯磨きは愛です、愛!