他の記事の更新のお知らせばかりですが😅 5月の「犬のココカラ」の記事がアップされました。
今回は2018年から何度か経過をお伝えしてきたグレインフリーフードと心臓病のお話です。
犬の心臓病との関係は?2023年研究で明らかになったグレインフリーフードの安全性 | 犬のココカラ
2018年から2019年にかけてアメリカ食品医薬品局が「グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードと犬の拡張型心筋症に関連があるかもしれない 」と発表し、日本も含めて世界...
犬のココカラ
カナダのゲルフ大学が2023年3月に発表したばかりの研究結果を紹介しています。
豆類を多く使ったフードを食べても犬の心臓への影響は見られなかったというものです。
グレインフリーフードは豆類が多く使われており、犬の拡張型心筋症には豆類が関連しているのでは?という説があったからです。
ココカラの記事中には書いていないのですが、実はこの研究はチャンピオンペットフーズが出資して行なったものです。
給餌実験用のフードを作ったのもチャンピオンペットフーズ、オリジンやアカナを作っている会社です。
アメリカ食品医薬品局が2018年に調査を開始した時に、ネスレピュリナ社が出資する研究所を持つタフツ大学が中心になっていました。
私はこれについて「公的な政府機関が調査するのに、利害関係の絡む研究機関を選ぶのはおかしい」と思っていました。
そういう意味で言えば、この豆類を使ったフードの安全性を確認した研究にチャンピオンペットフーズが関与するのは理想的ではないのかもしれません。
しかしこの研究は政府機関によるものではないし、論文著者リストにはチャンピオンペットフーズの研究者の名が明記されています。
ネスレピュリナ社の買収を断った後から、長く苦境に立たされていたチャンピオンペットフーズ社の最後の戦いにも見えるのは私の思い入れが過ぎるでしょうか。
ココカラの記事には、ペットフードメーカーとは全く関係のない過去の研究からも、グレインフリーフードと心臓病の関連を否定するものも紹介しています。
グレインフリーフード(豆類を多く使ったフード)を食べると拡張型心筋症のリスクが高くなるという心配は不要と考えて良さそうです。
ところで、私もつい最近知ったのですがチャンピオンペットフーズ社、ついに買収されてしまったようですね😔
買収先はネスレピュリナではなく、マースペットケア社。ロイヤルカナンやペディグリーのメーカーです。
気持ちが重くなるニュースですが、昨今の原材料高騰など色々な事情があるのでしょう。
オリジンやアカナはマースの中でも最高級ブランドになるでしょうから大きく品質が低下することはないでしょうが
これらのフードを購入している方は注意して観察を続けることをお勧めします。
「最初と最後で全然違うお話になってるよ?」
ホントだねえ。
チャンピオンペットフーズさん、辛いだろうなあと思っちゃってさ。
ほんと超大手ペットフードメーカー嫌いだなあって(個人の感想です😛 )