SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ドッグフードの原材料を見てみよう PETOKOTO FOODS

2021-11-30 23:55:09 | ドッグフード原材料シリーズ
お待たせいたしました。

ドッグフード原材料シリーズ、今回はドライフードではありません。
ここで取り上げるのは初めての手作りタイプのフレッシュフードです。

PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)
こちらは公式サイトです。

質問に答えて、その結果から最適なカロリーとメニューを診断。
150gずつの個別パッケージで一定数が定期的に冷凍便で届けられます。
ビーフ、チキン、ポーク、フィッシュの4種類があり、
原材料および製造環境は人間の食べ物と同じ基準で作られています。
つまり本物のヒューマングレードと言えます。

栄養バランスはAAFCOの基準を満たしているとのことです。

ここでは4種類のうちのチキンを取り上げてみます。


「チキン、チキン、チキン、チキン」  


鶏肉、さつまいも、にんじん、卵、小松菜、すりごま、

亜麻仁オイル、フィッシュオイル、

ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、コリン)

ビタミン類(B1、B2、B12、C、D、E、葉酸、パントテン酸)

原材料はシンプルですね。
リストの一番最初が鶏肉=動物性タンパク質というのは基本です。
いつものドライフードなら、ここでお決まりの
「生の肉には水分が多いので」という説明が入りますが
この製品は缶詰フードなどと同じく水分量が約70%なので
最も多い原材料は鶏肉と考えてOKです。

さつまいもも国産の材料なので、皆さんご存知のあのお芋です。
炭水化物源ですが食物繊維が多いので
血糖値の上昇が緩やかな低GI値の食品です。
皮の赤い色は抗酸化物質のアントシアニンを含みます。
ビタミンCやビタミンEの摂取も期待できます。

にんじんはβカロチンを多く含みます。
βカロチンは体内でビタミンAに変換されます。
レバーなど動物性のビタミンAは過剰摂取に注意が必要ですが
βカロチンは必要な分だけがビタミンAに変換されます。
変換されなかった分は抗酸化物質として働きます。

卵も消化しやすい良質のタンパク質源です。
卵黄には脂質が多くオメガ6脂肪酸を効率よく摂取できます。
オメガ6脂肪酸は食物から摂る必要のある必須脂肪酸のひとつです。

小松菜もにんじんと並ぶ緑黄色野菜の代表ですね。
βカロチン、ビタミンC、ビタミンEを多く含みます。
ほうれん草よりもシュウ酸の含有量が少ないので
犬の手作りごはんにも使いやすい素材です。
この製品では茹でて使用しているとのことなので
シュウ酸についてはさらに安心です。

すりごま、胡麻は脂質と食物繊維が豊富です。
胡麻の脂質はオメガ6脂肪酸の一種リノール酸と
オメガ9脂肪酸のオレイン酸です。
抗酸化物質であるビタミンEとリグナンを多く含みます。

亜麻仁オイル、植物性オメガ3脂肪酸の代表ですね。
しかし残念ながら犬は植物性のオメガ3脂肪酸を
体内でほとんど活用できません。
亜麻仁にはオメガ6脂肪酸も含まれますので
栄養成分として無駄というわけではないのですが
ペットフードに亜麻仁を使うのは効率が悪いなあと毎度思います。

フィッシュオイルは動物性のオメガ3脂肪酸の代表選手。
DHAやEPAがフィッシュオイルのオメガ3脂肪酸です。
こちらは犬の体内でダイレクトに活用されます。
不足すると皮膚や被毛がパサパサになってしまいます。
熱に弱く酸化しやすいので製造工程の最後に加えられるそうです。

ミネラル類とビタミン類は先に書いたように
AAFCO基準を満たしているとのことなので安心ですね。


この製品の成分内容の保証分析値は
タンパク質13%以上、脂質5.2%以上、灰分3%以下とあり
ドライフードの分析値と比べて「少なくない?」と感じますね。

これは製品の水分量の違いです。
公式サイトでは水分を取り除いた場合の分析値も記載されています。
水分のない乾物状態に換算するとタンパク質44%、脂質18%。
タンパク含有量高めのフードであるのがわかります。

ウェットフードでタンパク質などの量を乾物換算で見たい時は
(製品のタンパク質量) ÷ (100−水分)× 100で求めます。
この製品ならタンパク質量13%で水分70%なので13÷30=0.433
これに100をかけて43%となります。
(公式サイトでは切り上げて44%となっています)


「それで全体的にはどんな感じ?」

全体的にはとても良いと思います。
原材料は明快だし自然な形で水分補給ができるのも体に優しい。
栄養基準を満たしているというのも安心できる点です。

ただこのタイプはどうしてもお値段が高いですよね。
ペトコトフードのコストを計算しているサイトがありましたので
こちらにリンクを貼っておきます。

体重3kgの犬に100%このフードだけを与えた場合
1ヶ月のコストは11,340円ということなので
以前に紹介した手作りタイプに比べるとかなりお手頃です。

なんでよそ様のサイトを貼ったかと言うと
公式サイトに価格のことが書いていないんですよ。
多分、診断テストを受けると価格が出てくると思うのですが
値段はフードを決める大切な要素のひとつなので
ここは原材料同様に明解にしてほしいところです。


公式サイト自体はとても分かりやすくしっかりとしたものです。
ただいくつか気になったのは、肉や卵の説明として
「ホルモン剤を使っていない」と言う記載があったこと。
日本では牛も豚も鶏も成長ホルモンの投与は禁止されているので
ホルモン剤を使っていないって全然特別なことではないんですよ。
確かにウソではないけれど、この書き方だと
他のフードの肉類はホルモン剤使ってるような印象ですよね。
アメリカでさえ豚や鶏に成長ホルモンは禁止されています。


「あー、おかーさん怒ってる〜」

別に怒ってはいないけど、こういう書き方はあまり好きじゃないね。

でも手作りごはんを試してみたいけれど自信がないという方や
手作りごはんの補助としてはとても良いと思います。

ドライフードと混ぜたりトッピングとしても使えますしね。
私が日本で犬と暮らしていたら、きっと1度は買ってみると思います。

原材料シリーズ過去記事一覧はこちらです

あ!ところで今日のニコニヤ画像は2015年のものです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生き物写真

2021-11-26 23:33:57 | 飼い主の日常
先日チラッと書いたようにピクミンブルームを始めて楽しんでいます。

おかげで毎日スマホを持って歩き回るのと、
1日の終わりにその日撮った写真を1枚ピックアップできるので
立ち止まって写真を撮る楽しみも復活しました。

でもフォルダーを見るとやたらと生き物の写真ばっかりです。

一番多いのはもちろんこの子たち
「なんで私のことジッと見るの?」

この子はうちの前に来るゴン子ちゃんではない別の子なので、ちょっと距離がある(笑


サンクスギビングの朝、開店前のショッピングモールの噴水で日向ぼっこする亀たち

一番手前の亀さんと三番目の亀さんが同じポーズでウケる


このヒトは生きてないけど(笑 実物大木彫りの熊だよ

カリフォルニアの州旗は真ん中にこのポーズの熊が描かれています。
だからこの辺の公園には同じデザインとサイズの熊のオブジェがいっぱいあります。
↑の熊は木彫りだけど、公園のは遊具と同じ材質。

この子はご近所さんのボストンテリアのデクスター。
人懐っこくて可愛い子です。ニヤのこと大好きだったんだよね〜。


以前にニヤに向かって「シャーッ」と怒ってた黒猫さん
うるさい犬はいないよと声をかけてしゃがんだら寄って来てくれました。

「あら?大丈夫なの?」

しゃがんでると体をスリスリしていっぱい頭突きされました。
温かい毛皮を撫でるのはやっぱりいいもんだなあとシミジミ。

猫を屋外に出すのは反対なんだけど、触れるとやっぱり嬉しかった。

散歩中にすごく必死な「ミャーッミャーッ」が聞こえると思ったら
高い木に登って降りられなくなってしまった若い猫ちゃんでした。

そばに飼い主さんがいて「もうすぐレスキューの人が来るから」ということでした。



「おかーさん、相変わらずなのね」
「ウサギさんの写真はないの?」

ウサギさんは基本夜行性で、おかーさんが歩くのは朝だからあんまり会わないのよ。

話は変わりますが予告です。
次回の記事はドッグフード原材料シリーズです。
ずいぶん間が空いてしまったけれど、また始めますね!
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニヤの覚書

2021-11-22 23:29:40 | ニヤ
今日でニヤを見送ってちょうど1ヶ月が経ちました。

ニヤを見送った翌週に忘れないうちにニヤの病気のあれこれを記録しておこうと
とりあえず色々書いたものの、その後見返すのが辛くて放置していました。
「おかーさん、ダメダメだね〜」

うん、この1ヶ月ほんとダメダメのポンコツだよ。

ここから下が書いたまま放置していた部分を
整理して書き直したものです。

ニヤが立てなくなった原因は結局分からないままでした。
ニヤを見送った後、睡眠時間が少し長くなって
看病している時よりも頭が働くようになってから
改めて調べてみて「もしかしたら」と思っているのは
変性性脊髄症 Degenerative Myelopathy(DM)です。

人間で言えばALS(筋萎縮性側索硬化症)に近いと言われ
英語ではしばしばCanine ALSとも呼ばれます。

もちろん医療の素人が勝手に推測していることですから
全くの的外れかもしれません。

変性性脊髄症は後脚から症状が出始めることが多いようですが、
ニヤは前脚からでした。

体のどこかで炎症が起きているか免疫機構の異常なら
ステロイドが効果を出すはずですが
ニヤの場合はステロイドには全く反応しませんでした。

6月の定期検診で右前脚に力が入っていないと指摘され
その時は私も先生もてっきり関節炎だと思っていたのですが
あれは症状が始まっていたんだと思います。

最後の日々全く食べられなかったニコに比べて
ニヤは健康時の8割くらいの量を食べていたのに
ニヤの全身の筋肉がニコよりもずっと早い勢いで
痩せ衰えてしまったことや眼振があったこと、
前足の指をグーを作るみたいに曲げていたこと、
片目の瞼が下がり気味になったことなど
DMだったとしたら合点がいくなあと思っています。

獣医さんもニューロンの病気であるのは
間違いないとおっしゃっていたし。
ステロイドが功を奏してくれなかった時点で
先生も見当がついていたような気がします。
でもDMと診断するには色々検査が必要だし
アメリカだとDMの犬は安楽死の処置が普通だから
あえて病名には触れなかったんじゃないかと思っています。


「先生もいろいろたいへんなのね」

そしてここから下は覚書のそのまんま。
やっぱり記録しておいてよかったなと思っている部分です。

10月4日の夜にコテンと倒れて立てなくなったけれど
最初は食欲もあって、しっかり食べていました。
食べた分はしっかり消化して、良いウンを出していました。
この頃は回復すると信じてたんですよねー。

10月8日からステロイドの投与を始めて
飲水量が大幅に増え、食欲もさらに増した感じに。

10月13日水曜日、食べるものの選り好みが急に激しくなりました。
心配しつつも、食べられるものだけを与えていました。

そして10月16日、ニヤは食べることを拒否し始めました。
食べ物を目の間に出すと文字通りプイッと横を向くの。
それはそれは憎たらしくニヤ様らしく(笑
投薬のためにほんの少しフードやヨーグルトを口に入れると
ちゃんと噛んで飲み込んで、消化して便になっていたので
消化器官はちゃんと働いていたようでした。



ステロイド投与を始めて1週間経つのに変化の兆しも見えず
食べることも拒否し始めたのが意味すること。
ニヤを失いつつあることを認めざるを得ないと
私もオットも少しずつ受け入れ始めていました。

自宅で安楽死の処置をしてくれるところに連絡しようか
それともニヤに任せようか、散々頭を悩ませて
食べなくなった日から1週間様子を見ようと決めました。

ステロイドは徐々に減薬しないと危険なので
少しずつ投与量を減らして10月20日水曜日に
「ニヤ、もうお薬やめようね
 フードを口に入れるのもやめるね
 食べたくなかったのにごめんね」と声をかけて
21日は水とジュースだけ与えて過ごしました。

今ニヤのいない家はとても静かです。
でも立てなくなってしばらくは派手に鳴き続け
歩き回らないけれど声で存在をアピールしていました。
次の段階では声が小さくなって、視線のアピールが強くなりました。
いつもうるさくてチョコマカ走り回っていたニヤの存在が
いきなり無くなってしまったのではなくて
少しずつ少しずつ私たちを慣らして行ってくれたみたいで
どこまで至れり尽くせりにしてくれたの?と思っています。

ここから下はだいぶ落ち着いた今の気持ち

パティオに出るとこの隅っこにニヤの姿を探してしまいます。

「実は今もそこで日向ぼっこしてるかもよ」

今もしょっちゅうグズグズ泣いているけれど
とりあえずちゃんと食べて寝ています。



ニヤ、会いたいなあ



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感慨と面倒

2021-11-17 23:46:50 | 飼い主の日常
まずは最初に

リスのゴンゾウブログ更新しました。

またゴン子ちゃんが来てくれたんですよ。

実は先週、ずっとこのブログを支えてきてくれたiMacさんが
ついにリタイアなさってしまいました😢 😢 😢 

なにしろ購入したのがニヤが来た年ですから
もうそろそろ寿命だなあと思いながら長年働いてくれました。

まだうちのテレビではNetflixに接続できなかった頃、27インチのiMacで映画やドラマをよく観たものでした。
見始める前にニコとニヤを呼んで、それぞれのクッションを用意して
人間用と犬用のおやつも用意して、背中を撫でながら映画を観たなあ。

ニヤが来た直後に買って、ニヤが天国に行った直後に引退って
iMacまで律儀に合わせてくれなくてもいいのにね。

でも感慨に浸っている場合ではなくて、作業ができないので新しいのを買わなくちゃいけない!

仕方がないからMacBook Airを買いましたですよ。

色々設定したり、なんやかんやで面倒くさいです😞 
こういう作業あんまり好きじゃないんですよ。

2007年と言えば、この子たちがこんなピチピチだった頃。

そりゃコンピュータもダメになって当然ですわね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬の希望と悲観

2021-11-14 23:52:56 | まじめな話
犬のココカラの新しい記事がアップされたので紹介させてくださいね。

この「犬を悲観的にする」というの、しつこいくらいにあちこちに書いてるんですけれどね。
それくらい、できるだけ多くの人に浸透するといいなとおもっています。

トリーツなどを使った報酬ベースのトレーニングは一般的になりましたが
トリーツを適当に省いちゃったり、「必要に応じて」罰を使ったりすることは
普通にまかり通っているのも多く目にします。

そういうことが続くと犬は日常生活に悲観的になってしまうの。
犬の悲観的とか楽観的というのは上のリンク先に詳しく書いているので、興味のある方はご覧くださいね。


ニコとニヤのことは思い出すと反省することがいっぱいあるけれど
2匹とも間違いなく楽観的だった。そこはちょっと安心します。
「世界中がみんなあたしを好き」
「いつも美味しいものがニコを待ってる」


トレーニング方法について書いたものも貼っておきますね。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする