ニヤが私たちのそばから旅立って今日で丸1年が経ちました。
アニバーサリーという言葉は、お祝いの記念日だけでなく
節目節目を思い出すためのすべての日に対して使います。
「心に記す日」だから、私はこの言葉を選びます。
この1年ニヤのことを考えない日は1日もなかったけれど、
今月に入ってからは特に見るもの全てがニヤに結びついて
ちょっとしんどくて、でも嬉しかったりもしました。
去年の9月の写真を見返していると、毎日違う公園に出かけていて
当時よりもはっきりと、自分の予感や覚悟を感じています。
6月頃から体調不良がよく起こるようになって、回復しても少しずつ弱くなっていることは気づいていました。
立てなくなったのは10月だったけど、その前から心は準備を始めていました。
ニヤの好きな芝生の公園でいっしょにボーッと過ごしていたあの時間。
オットがいる時はできる限りいっしょに出かけるようにしていてよかったなとも思っています。
ねえニヤ、あの頃おかーさん全ての場面を頭に焼き付けようと意識してたよ。
「そうなの?無茶なこと考えてたのね」
うん、カメラやスマホにずいぶん助けてもらってるけどね。
去年の9月のニヤです。こんな姿を見るのが大好きだった。
「知ってるわよ」
「ニコやニヤがいなくなって公園に行くこともなくなった」なんてことは避けたくて
今もちょこちょこと公園に散歩に出かけています。
公園には胸が痛くなるスポットがたくさんあるけれど、体を動かして外の空気を吸うことで救われている部分も多分あるのだと思います。
ねえニヤ、ニヤがいなくなってこの子がしょっちゅう来るようになったよ。
「おばちゃんは私のことゴン奈って呼んでるのよ」
ニヤがあっちに行っちゃった後に2軒隣のテリアちゃんも天国組になって
裏のおうちのハンサムミックス君ちが引っ越して行って
先月はお隣のデクスターも天国に行ってしまったから(ニヤ、会った?)
犬が少なくなってリスたちも来やすくなったのかもしれないね。
「違うわよ、その子はあたしがおかーさんのところに行くように頼んだのよ」
うん、おかーさんもそう思ってる。
だってニヤが旅立った次の日にドアの前で立ってたもんね。
ニヤニヤニヤ、おかーさんの可愛い可愛い可愛い可愛いニヤ。
毎日毎日ニヤのおでこに鼻を近づけて呪文のように口にしていた言葉。
今は小さい箱と写真に向かって言ってるよ。