今日はニヤの眼圧をチェックしに病院に行って来ました。
緑内障はコントロール出来ていて定期的に眼圧の測定をするだけなので
眼科専門医ではなくてかかりつけの獣医さんのところです。
ニコを見送った後、病院に行くのは今日が初めてでした。
待合室には入れないので駐車場に停めた車の中から電話をして受付を済ませます。
前回ここに来たのは12月9日で、車の中であの日のことを思い出していました。
吐き気止めの注射を打ちに来たのですが、看護士さんを見ると足元ヨロヨロなのに
後ろを向いて逃げようとしたニコを抱き上げたものでした。
あの姿を見て「やっぱり病院で立会いもせずに安楽死は絶対無し」と決めたのでした。
帰りは、いつもは後部席に座っていたのに、あの日は助手席にちんまり丸くなって
窓から小春日和の陽射しを見上げて満足そうにしていた姿が可愛かったなあ。
あれがニコとの最後のドライブになりました。ちょっとだけ遠回りして帰ったんだよね。
ニコの時間がさし迫っていると知った時、いや、もう10年くらい前からずっと目標にしてきたことがあります。
それは、最後の時が迫っていてもこの子達の前では笑顔でいてやろうということ。
自分で目標を立てておいて「まあ多分無理だけど、でも目標は目標だから」と思ってたんですけれどね。
それがね自分でも驚いたけど、けっこう目標達成できたんですよ!
「ちょっと私すごくない?」と自画自賛しかかってたんですが、よく考えたら
しんどくて動けなくなっててもニコを見ると自然と笑顔になれていたんですね。
すごいのは自分じゃなくてニコのスマイルパワーでした。
お互いにべったりくっつき合って過ごした最後の日々です。
ニコは私の感情にとても敏感に反応する子でした。
ニコが目の前にいると、今もニコの写真や動画を見ると、心から笑顔になれる。
そんな私を見てニコも喜ぶ。ニコの前ではずっと笑っていられて本当によかった。
今日病院の先生やスタッフの方にお礼を言って、色々思い出していたら涙が出てきて
車を出す前にしばらく泣いていました。
ニヤと散歩をしている時にも涙が出てくることがあります。
ニコは車が少なくて広めの場所に差し掛かると、私の前に回り込んできて
プレイバウでフットワークを利かせたかと思うとバンザイの姿勢で跳び上がって
私にデーンとタッチして来たものでした。
「おかーさん!ここ自動車来ないからあそぼうよ!」
こんなパーッとした顔で笑いかける、名前の通りの子でした。
で、車の中で泣きながら「あーマスクがあってよかった」などと考えていたのですが
「ニコの前では泣かない」とか言って、ニヤといる時に泣いてるのはどうなのよ?と
我ながらちょっと呆れましたね。
「ようやく気づいたのね、ほんとにもう」
でもニヤは私が泣いていても全然気にせずに、ゴミトラックにケンカを売ったり
リスを追いかけようとしたりと自由に生きているのがありがたいです。
自分に向けられている以外の感情には、あまり影響されないみたいです。
「あたしはニコちゃんと違って大人だから」
大人なニヤ様に甘えてしまって申し訳ないことでございます。
つらつら長くなってしまったけれど、当時は書く気にもなれなかったことも
まだ覚えているうちに書き留めておきたいと思って、こうしてブログにしています。
また時々、忘れないうちにニコのことを書くと思います。
でもこれを書きながらティッシュを20枚くらい使っちゃったので、様子を見ながらボチボチね。