神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.233 日本資本主義発達史講座

2024-07-16 23:34:42 | 文書・文献
1)きょうは、NHK BSで13:00~14:30に「山の郵便配達」(1999年中国)があり、観ました。この映画は、日本では神田の岩波ホールで上映されたことがありましたが、すぐ近くまで行きながら、観ることができず残念に思っていたものでした。
 内容は、1980年代の中国で、山間地帯の村々を徒歩で郵便物を集配して歩く配達員と、それを引き継ぐことになった息子の心象風景を描いたものです。中国映画らしい雰囲気のある、ゆったりとした作品と思いました。
 中国の映画では、「紅いコーリャン」、「菊豆(チュイトウ)」、「初恋のきた道」などは観ました。中国も、韓国も、そして日本も、古い良さがどんどん失われていくので寂しいかぎりです。

(2)前に(No.157)『風俗史年表』をとりあげましたが、それの写真版とでも言ったらよいかと思われる『毎日ムック 戦後50年 POST WAR 50 YEARS」(毎日新聞、1995年3月25日)があります。次のものです。
 きょうは、中国映画を観て、ふと、日本について自分が意識していなければならないことがあったのではないかと思い立ち、だいぶ見入ってしまいました。

    

 終戦の1945年を1年目として50年目にあたる1994年までを期として編成の予定だったようですが、刊行直前の1995年1月17日に阪神淡路大地震が発生したため、急遽その関連事項を「阪神大震災ドキュメント」として追加して発行されています。
 図書館にはあるでしょうから、ここではとくには内容の説明は省略します。
 
(3)この本の1945年から55~7年あたりまでは、生まれる前と、小学校低学年のことで責任を持てませんが、60年安保の辺り以降は、かなりのことは記憶にあります。ラジオもちろんテレビももうありましたから、映像面でも鮮明に覚えていることがあります。
 65年以降になると、もう高校生ですから、どう理解していたかはともかく、文化面だけでなく、政治面でも、思い出されることが多くあります。
 しかし、驚くのは、見れば思い出せますが、見ないと、大事なことなのに得てして記憶から遠のいていることが結構あるということです。そういうと、深刻にばかり思えてきてしまいますが、しばし回顧して楽しむとか、かつての自分を再発見するよい機会かもしれませんから、ぜひどうでしょうか。

(4)もう一言。
 1995年までが「戦後50年」として、それから今年までもう「かれこれ30年」です。これをざっと振り返ると、パソコンが登場する前と後となります。
 スマホどころかガラケーもなくポケベル。家庭電話は黒、それでもあればよい方で、公衆電話から延々とラブコールというのが問題にもなったことがありました。その時代を潜り抜けてきたのが今の高齢者・・・ですね。
 高齢者が、自分たちの青春・壮年時代にもっと関心をもてば、このまま終わってよいかと奮起して若くなれる側面もあるのではないかと思いました。

 【コレクション 23】
(1)きょうは『日本資本主義発達史講座』復刻のパンフレットです。
 この講座は1932年に野呂栄太郎らによって編集されました。しかし、戦後はずっと入手不能の稀覯本で、1982年に復刻されました。それが下の「刊行50周年記念<復刻>」の意味です。 

    

 このパンフレットは次のようになっています。
 大きさはB5判大 表紙とも4ページです。B4の用紙二つ折りにしたものです。
 上掲の表紙を1ページとして、2ページの上4分の3に次の推薦文。
  1.遠山茂樹(歴史学者) 先学の血のにじむ学問的成果
  2.久野 収(哲学者)  前途の分析に向かって「講座」の教訓を
  3.伊東光晴(経済学者) 経済と社会の岩盤をえぐる
 そして、下4分の1に次の「復刻にあたって」。)



 3ページ 組見本 「本講座の特色」
 4ページ 「篇別構成」 
      刊行予定 1982年5月24日 セット販売 32000円

(2)この刊行に際して、シンポジウムが企画されました。
 その案内パンフレットがあります。大きさは、A4判用紙を二つ折りした、A5判4頁です。
 1ページ 表紙
   
 
 2ページ 挨拶
 3ページ シンポジウム プログラム
     

 4ページ 刊行予告
 残念ながら、私は参加できませんでしたから、このシンポジウムの様子はわかりません。
 
 きょうはここまでにします。では。

    
     御岳山で

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