(1)世界も、国内も、日常生活も、見通しにくい状態になってきているのを感じる。
世界で独裁者が居座り、大きな国際犯罪もはびこっている。これは、「国内で」といっても、そうは変わらないと思う。その独裁者や諸問題を処するのに、トランプ氏のような「新常識人」を待たないといけないとしたら、それはどうしたことだろう。これはわれわれの無気力を示すものでしかないのではないか。
私は、広津和雄の「散文精神」を指針とするものだ。どんな時でもへこたれず、めげずに自分のできることを励むつもりだが、それはただ黙々と下を向いているということではないと思う。
(2)ちょっと話を変えよう。
いま日本海側は大雪。これから推測するに、きっと夏は猛暑。ところが、その一方で関東などは、少々の強風もあるが、晴れて穏やか。それがためか、ニュースでは、「かつてない大雪」とはいっても、「異常気象」と叫ぶのをほとんど聞かない。はたして、これを解決するにもトランプ氏のような人を待つのだろうか?
(3)いま、知る限りでの日本の戦中の状態から推し量れば、事情が違うとはいえ、3年も消耗戦をやってきたロシアの事情も推して知るべしなのに、カー・ゲー・ベー上りの独裁者プーチンの蛮行をやめさせることができない。それどころか、それによって損害を被っているウクライナ国民が疲弊し、ウクライナ市民を支えようとしてきた諸国が疲弊しだしている。
私は「言葉の力で平和を!」と叫んできたし、世界の良識もおおむねそうだ。それなのにこの体たらくはなんだろう。世界がどんどん疲弊している。
いったい、いま言葉が力を持っているのか? 持っていないとしたらなぜだ。
(4)言葉の力が大きくなるよう努力しよう。
もしそのこだまが大きくならずにしぼんでいったとき、その先に起こるのはどういうことだろう。世界は何を求めるだろう。そう、強い声だ。
しかし、それは小さな声が集まった声でなく、あのトランプ氏のような思い付きを叫ぶ声に違いない。でも、私はイヤだ。
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クサギカメムシ(大きさ約15mm):宮内公文書館入口右脇で。
【コレクション 175 江戸切絵図と東京名所絵】
神足勝記は、明治3年に上京したあと、6年から日記を書き始め、晩年までの約60年分を残しました。これを読むと、神足がほぼ全国を歩いたことがわかります。もちろん、あの伊能忠敬とは目的が違いますから、「全国」といっても意味が違いますが、少なくとも、地形を見て廻りました。私は、神足の日記を読んで、とても頭では辿り切れないことがわかりましたから、出て来たところは可能な限り検索・確認し、地図に落として行程図などを作成しました。その作業の一環として、日常の生活圏である東京については、今ではなくなってしまった町名などを把握するために、切り図などを活用しました。
私が切り図に接近したのはこういう事情からでしたが、そのものとしても白いものです。このごろは、文庫や新書でも刊行されています。
このパンフレットの大きさはA4判8㌻です。A4判4枚分の横長の用紙を、左右から4分の1を折り込み、できたものを二つ折りするとできます。8㌻全部を載せようかと考えましたが、興味あるかたには現物を見てもらうことにし、1・2㌻だけを載せました。ここは説明を略します。
3~7㌻ 内容見本・組見本・推薦文・目次
推薦文 西山松之助 東京教育大学名誉教授 実景と対照出来る名著
篠田正浩 映画監督 江戸が鮮やかに浮上する
8㌻ 刊行案内 B4判 198㌻(口絵134㌻ 本文64㌻) 定価1万2千円
1993年2月刊 小学館
1㌻
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2㌻
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以上です。
今日はここで。
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巣:多摩川で
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