神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.132 思い出すこと 8

2024-04-07 00:48:32 | 追憶
  

(1)今日、No.130で取り上げた安川加寿子さんの『トルコ行進曲』を、ネット検索したところ聴けました。1960年ころの演奏・録音ですから、時代性も伝わってきましたが、あの頃聴けて良かったと改めて思いました。
 併せて、最近の人の演奏を3曲聴きました。
 録音・再生技術もピアノの性能も向上していて、いまのピアノの音の方が澄んでいます。画像を通じて演奏技術〔テクニック〕もよくなっているのだろうと思われました。でも、洗練されすぎて?感動がないですね。
 まあ、高橋竹山の津軽三味線と最近のコンテストの出演者の演奏の差というようなことです。竹山のは、どんなに忙しいところでも音に丸みというか余裕があります。最近の人のもテクニックはあると思うけれども、あの鉢巻やらタスキやらをして演奏している姿に表れているように、競争している雰囲気なんですね・・・。え!、ますますわかんない?

 では、それはやめにして、一つ、できないかもしれない「自慢話し」をしましょう。 
 なにかというと、「トルコ行進曲」をクラシック・ギターで弾いているのが出てきましたことです。これも3人の演奏を聴きました。じつに鮮やかでしたから、みなさんもぜひご覧ください。といって、ミーハーな私は弾いてみたくなりました。
 え?どのくらいの実力かって?
 そうですね、「ラリアーネ祭」を終えて、いま「ファンタージア」の後半に入っています。
 ブログの時間を少し削って、1年くらい集中すれば、たぶん行けます。ゴー!
 「ファンタージア」が終ったら挑戦してみようと思います。
 もう楽譜は画像で確認できましたし、演奏の雰囲気はいつでも画像で確認できますから、大いに見込みありです。
 今年は暑い夏になること請け合いです。

  

(2)1970年4月6日、大学入学のため、知り合いの車で、当座必要な荷物と一緒に上京しました。場所は池袋西の椎名町です。
 荷物を片付けると、「上京したら、いちばんに連絡する」と約束していたY君に早速に電話連絡しました。すると、Y君は「部屋を見たいから行く」と言いました。
 椎名町駅で待ち合わせて、部屋で話しているうちに、共通の友人のA君のことに話が移り、Yが言いました。
 「Aが〔ある話をして〕大澤に顔が立たないから、会わないようにしているといった」と。
 「この話の中身はじつはウソ」でしたが、その時は驚いてしまい、なによりも自分の不名誉を晴らすことが先だと考えて、Aを尋ねることにしました。Yとは「いったん部屋に戻ってから行く」というので、池袋で別れました。

 なお、これは自分の身に降りかかったことを思い出として記録するまでで、一切はカンバコへ入れて持っていくべきものです。

 Aの家に行くと、「元気だったか、明日上京する所だった」と歓迎してくれました。
 私は「お茶など要らないから」といって、すぐに今日の経過を話しました。すると一言。
 「全部うそだ」と。
 驚いて、彼を見てもう一度話しましたが、返事は同じでした。
 唖然として言葉もないところへYが来ました。すると、Aが言いました。
 「ひどいじゃないか」
 Yは、この時はもう冷静になっていたのでしょう。
 「すまない」
 と言いながら土下座をして、そのまま帰って行きました。
 
 このとき、もう時間は夜の9時を回っていたでしょう。
 地方のことで、もうアシはないと思いました。
 Aは「いま仮免だけど送ろうか」といってくれましたが、
 騒がせにきて、なお迷惑をかけてるのはよくない、と考えて、
 「いいよ」
 といって、歩くことにしました。
 
 大学紛争のためにまともに受験もできず、仕方なく選んだ行き場でスタートしようとした初日、なんとも説明しようのない事態に遭遇することになりました。
 この日、泣くに泣けず、星空を見ながら約4時間歩いて、夜中の2時ごろ実家にトンボ帰りしました。
 母は、「寂しくって帰ってきた」と思ったのか、驚くよりも嬉しそうでした。
 A君とも、Y君とも、もうその後はありません。

  

 中身がわからないように書けてましたか?
 それなら大成功です。
 要するに、わが人生の出発点で、忘れることができない大惨事があったということです。
 では。 



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