矢野顕子 風をあつめて
今日は
サンフランシスコ講和条約の調印が行われた日であり
聖母マリアの誕生日である。
この日は
第二次世界大戦が終結した日であり
日本が独立した日ともいえます。
なぜか
白洲次郎氏の本を読まねばならぬ時期が来たと思い
プリンシプルのない日本を
読むことにしました。
その中で
偶然にも
講和会議に随行して
というのがありました。
吉田茂総理に随行して
サンフランシスコ講和条約の締結を目の当たりにしたルポルタージュであり
リアリティーがありました。
「調印の時も、演説の時も、総理の態度は本当に立派だった。その姿を見ながら、総理はやっぱり昔の人だなという感じが強かった。昔の人はわれわれと違って、出るべきところに出ると、堂々とした風格を出したものだ。総理が、自分のポケットからペンを出してサインしたのも、いかにも一徹な総理らしかった。」
また
新憲法制定の経過も
白洲氏が
最も政策実行者の近くで見聞し
関与していたことが分かる。
「連合国側は、日本側からはとうてい満足できる新憲法案が自主的に出てくるはずがないと予期していたのか、それとも始めからの計画であったか知るよしもないが、日本政府から提出された松本試案などは問題にならないとボツにされ、英文で書かれていた「新憲法」の案文なるものを手渡された。」
「原文に天皇は国家のシンボルであると書いてあった。翻訳官の一人に(この方は少々上方弁であったが)「シンボルって何というのや」と聞かれたから、私が彼のそばにあった英和辞典を引いて、この字引には「象徴」と書いてある、と言ったのが、現在の憲法に「象徴」という字が使ってある所以である」
何れにしましても
戦前から
日本の開戦と敗戦を予言し
これからの日本の進むべき道を示唆する
白洲次郎氏と
彼が仕えた
吉田茂総理の歩みを振り返る
最適な時期が来ているように思う。
おわり
高橋記(愛読書:五木寛之著:風の王国)
サンフランシスコ講和条約の調印が行われた日であり
聖母マリアの誕生日である。
この日は
第二次世界大戦が終結した日であり
日本が独立した日ともいえます。
なぜか
白洲次郎氏の本を読まねばならぬ時期が来たと思い
プリンシプルのない日本を
読むことにしました。
その中で
偶然にも
講和会議に随行して
というのがありました。
吉田茂総理に随行して
サンフランシスコ講和条約の締結を目の当たりにしたルポルタージュであり
リアリティーがありました。
「調印の時も、演説の時も、総理の態度は本当に立派だった。その姿を見ながら、総理はやっぱり昔の人だなという感じが強かった。昔の人はわれわれと違って、出るべきところに出ると、堂々とした風格を出したものだ。総理が、自分のポケットからペンを出してサインしたのも、いかにも一徹な総理らしかった。」
また
新憲法制定の経過も
白洲氏が
最も政策実行者の近くで見聞し
関与していたことが分かる。
「連合国側は、日本側からはとうてい満足できる新憲法案が自主的に出てくるはずがないと予期していたのか、それとも始めからの計画であったか知るよしもないが、日本政府から提出された松本試案などは問題にならないとボツにされ、英文で書かれていた「新憲法」の案文なるものを手渡された。」
「原文に天皇は国家のシンボルであると書いてあった。翻訳官の一人に(この方は少々上方弁であったが)「シンボルって何というのや」と聞かれたから、私が彼のそばにあった英和辞典を引いて、この字引には「象徴」と書いてある、と言ったのが、現在の憲法に「象徴」という字が使ってある所以である」
何れにしましても
戦前から
日本の開戦と敗戦を予言し
これからの日本の進むべき道を示唆する
白洲次郎氏と
彼が仕えた
吉田茂総理の歩みを振り返る
最適な時期が来ているように思う。
おわり
高橋記(愛読書:五木寛之著:風の王国)