宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

運慶展 東博平成館

2017-09-27 07:09:52 | 美術

史上最大の「運慶展」との触れ込み。
現存する31体の作品が22体も展示されるのであるからすごいです。
日本各地に点在しているものを一堂に会し、またその仏像もひどく大きいものもあり、それらをまとめて展示されているのですから大したものです。

運慶は平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した仏師です。父の康慶が慶派の源流を築きました。
康慶・運慶・湛慶・・と続きます。
快慶という仏師は血は繋がっていず、運慶とは康慶の兄弟弟子という関係です。

興福寺から来た康慶の「四天王立像」はすごい迫力です。何しろ丈が2mを超すほどで力強く邪鬼を踏みつぶして、守護を任せて安心といった感じです。

「八大童子立像」は顔が赤いの(制多伽童子)や青いのや肌色の童子(矜羯羅童子)で、眼を釣りあげて多彩な表情をしています。

「無着菩薩立像」「世親菩薩立像」は前に興福寺展で見たことがありますが、なんとも優しい表情で、実際にインドから来た高僧がモデル。

湛慶作と見られる「子犬」は木彫りでこれだけリアルに彫れるなんて驚きです。可愛いです!あと「神鹿・牡鹿と雌鹿》も湛慶作。


最後に「十二神将立像」・・つまり十二支の神様が展示されていました。私はサル年なのでサルを見ましたら笑みを浮かべている神様でした。主人が「神様の頭の上を見た?」というので「何で?」と言うと「頭の上に動物が載っているんだよ」と。改めて見にいくとありました!頭のてっぺんに小さな猿が・・各神様も頭に干支の小さな動物が載っていました。何でもよく知ってる主人です。何でも無知な私です。

初日でしたがゆっくり拝む気持ちで拝見出来ました。
コメント (2)
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