仁和寺の展覧会の前期で見られなかった葛井寺蔵の「千手観音菩薩坐像」を見てきました。
後期展示が始まったばかりだったので入口は長蛇の列!
20分ほど待って入れました。前期で見たものはとばして、後期から展示されたもの中心に見て回りました。
主人が几帳面で、あらかじめ出品目録でチェックしていたので混雑する中をすいすいと。
お目当ての葛井寺の「千手観音菩薩坐像」はとにかく素晴らしいでした。
全部で顔が11面、手が大小合わせて1041本、実際に見るとその大きさに驚きます。厚みも凄いです。高さは1mほどですが、どっしりと重量感があります。
背中の方にも手がびっしりと・・・。それらの手が光背のように感じます。
手には色々なもの、蓮の蕾・三鈷・鈴・法螺貝等々をお持ちです。何も持ってない手がほとんどですが、五本の指は皆ちゃんと彫られています。精巧さにびっくりします。
お顔はたくましく、鼻筋がしっかりとして目はほとんどつむっておいでです。
手は私たちが拝むと同じような形。
思わず私は拝んでしまいました。
よくこのようなめったにしか御開帳されない貴重な仏像を、葛井寺が出開帳を許されたか、本当に有難い感じです。運んでくるのもさぞ大変であったでしょう。
とても深く印象に残る仏像でした。