宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

高橋秀+藤田桜 素敵なふたり展@世田谷美術館

2019-07-26 09:42:50 | 茶道

中一の孫の美術の宿題で、この展覧会に行くのに、私の運転の車で同行しました。

この”素敵なふたり”は ご夫婦でなんと共に90歳前後の方です。
長くイタリアに住まわれて芸術活動をなされ、2004年に帰国されたそうです。

秀氏は現代美術を、桜氏は布貼り絵という表現で絵本などを手掛けておられます。

秀氏の美術は木の板をいろいろな形に切って、そこにカンバスを張り、アクリル絵の具で刷毛目のない様、つまり鏡のように塗った作品です。
大工仕事のようで大変珍しい作品です。結構大きな作品。

桜氏の貼り絵はいろいろな布を切って貼るものですが、パッと見ると普通の絵のようですが、
それが布を細かく張り合わせた絵ということがわかると驚きたます。
「よいこのくに」という雑誌の表紙を長く受け持たれていました。
貼り絵の絵本はこれまた素晴らしく、お話の挿絵がすべて布の貼り絵。色も複雑な濃淡もあり、作成するのに大変な作業だと感嘆!

孫の宿題がなかったら私はこの展覧会を逃していたと思います。孫と二人のドライブも楽しめよかったです。

追加

7月29日NHK教育テレビ「日曜美術館」でこの展覧会のこと放映されました。お二人のアトリエや日常を拝見し、最後に秀さんが発せられた言葉が素敵でした。
「毎晩私はワイン、奥さんは日本酒を飲むんですが、乾杯!と言っていって飲むんです。「今日も生きていたね!」という思いで・・・・」
本当に素敵なおふたりです。
コメント
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