初めて「正倉院展」を見に行きました。毎年一回、たった2週間の展示です。
時間予約で私は11時からの予約。
平日ですが大変な行列。しかし中に入ると広いせいか、また展示品も60件ほどなので、近く、目の前でじっくり鑑賞することが出来ました。
何といっても鏡と銀の壺には驚きです。象の模様をロウケツ染めで描かれた木製屏風もデザインが素晴らしく動物がいろいろ隠れていて楽しいです。
また 衣服・腰帯は染色や織の技術も素晴らしく、ブローチのような装飾品(極小アクセサリー)もデザインが良く繊細な仕上がりで驚きました。単眼鏡で見ていらっしゃる方も多く私も持ってくればよかったとつくづく思ったほどです。
1300年も前の工芸品が、戦さにも地震・火災にもあったでしょうが守られてきたこと、修理の必要なものもあったでしょう…いろいろな人たちがかかわって保持されてきて、今 現代の私たちが鑑賞できること思うと有難く不思議な気がします。
朝一番に出掛けたので、この展覧会を見る前に興福寺にも寄りました。来年から修復工事に入る五重塔の前にはおとなしい鹿が寄ってきます。国宝館では八部衆、なかでも有名な「阿修羅像」にも再見。東金堂の須弥壇には薬師如来様はじめ大勢の像が並んでいて荘厳です。
奈良博の国宝館でも大勢の仏様等を拝観。
午後には薬師寺まで足を延ばしました。東塔と西塔は対比が見られます。このお寺でも白鳳時代の薬師三尊などを拝観。薬師寺は写経で勧進をして、成り立っているのです。私も薬師寺東京出張所で今までに何枚も写経しました。
暖かな晴天に恵まれ 正倉院御物、国宝の仏像やその他を沢山拝観・拝見できて ”一人奈良日帰り旅”を楽しみました。