宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

続・夏の趣向点前

2022-07-16 17:19:56 | 茶道

 

本来、【名水点】は美味しい井戸水を朝早く汲みに行って使います。利休好みの釣瓶水指にしめ縄を張り名水を入れます。
お客様はしめ縄を見て「今日はご名水をご用意いただきましたようで、ぜひ頂きたく存じます」と所望して名水を頂くのです。
↑写真は見にくいですがお茶碗の中には名水が入ってます。
その後はお濃茶になります。
東京での名水は明治神宮の清正の井戸や国分寺崖線の湧き水など・・・・と言いますが、稽古では今風にペットボトルの谷川岳の名水など水指に入れておきました。
しめ縄がかかった釣瓶では最後柄杓や蓋置は飾り残しません。

【総荘り】は拝見を省略して、お道具を棚に飾り残すお点前です。
飾りますから最後お茶碗は茶巾で清め茶巾もたたみ直します。お棚によって飾り方は変わりますが、今日は溜精棚を使いました。
お客様は棗や茶杓について、お棚に飾ったタイミングで伺います。
最後に水を水指についだ後、塗り蓋の時は帛紗を草にさばいて蓋の上に飾ります。
すべて使ったお道具を飾り残すのでちょっと華やかな感じになります。
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夏の趣向点前

2022-07-14 19:45:15 | 茶道
 
今年は梅雨が短く6月中に明けてしまいました。その後の超猛暑!36℃-37℃にもなる日々が続き大変でした。
7月に入ってからは戻り梅雨のような日で気温は下がりましたが蒸し暑いです。

夏の趣向のお点前を稽古しています。

水を打った梶の葉を水指の蓋代わりにして、平茶碗で洗い茶巾を・・・・何とも涼やかです。
平水指や釣瓶を使ったり、ガラスの棗、ガラスのお茶碗などで涼味を演出します。
釣瓶にしめ飾りをしての名水点もこの時期の趣向。
風炉先は御簾に。帛紗も絽のものを使われる方もいらっしゃいます。
現代はクーラーの部屋での稽古ですが、如何にお客様を見た目にも涼しげにおもてなしをするかがポイント。

写真のガラスのお茶碗は前に美術館で主人に買ってもらったものですが、熱いお湯ではお茶を点てられないと思ってずっと飾り棚に置いてました。
しかし眺めているだけではと思い、稽古の終わり近くお釜の煮えが衰えかけた時に使いました。温度もちょうどよく美味しく召し上がっていただきました。お菓子も透き通った琥珀の羊羹で涼味を感じるものでした。
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