宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

茶筅供養 @川崎大師

2024-10-06 15:51:30 | 茶道

川崎支部の茶友にご招待されて、茶筅供養と茶会に、社中の方がたと出かけてきました。

受付をするとテントに案内されます。9時半から川崎大師のお坊様が行列して入られ、設えられた祭壇に座られ、茶筅塚の由来やその意義等を話され、読経の中供養の儀式をされ、そして点火されました。
そして我々は一人ずつ持ってきた古い茶筅を火にくべ、供養するのです。



茶会は約30人グループで行動します。私たちはAグループでした。案内の方についていきまず【濃茶席】。川崎大師のお坊様の席でお点前も半東さんもお坊様。源氏棚に華やかな水指、床には琵琶の香合が、お軸も紫式部に因んだ仮名文字の美しいものでした。

次はまた案内の方についていき【茶友の薄茶席】です。美しい料紙を使った風炉先屏風。「光る君」でまひろの源氏物語を美しい料紙に書いて天皇に献じた大河ドラマの話も出ました。唐物籠には珍しい小まゆみと浜菊。乾隆帝時代の染付水次が私は目を引きました。

次は【五行棚で薄茶席】です。ここでは宗旦銀杏の枝で作られた茶杓を拝見しました。

そして最後は点心席。

どのお席も畳のお部屋ですが、椅子席もたくさんご用意されていて私は一席だけ畳に座りましたがあとは椅子に座りました。

このように幾席もありましたのに12時にはすべて終わりました。
茶席ツアーのようにグループごとに案内の方がうまくお客様を案内して下さるし、正客も三席とも川崎支部の(男性)が務めて下さり、ゆったりとしたお茶会で楽しかったです。

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熱海で、傘寿祝い

2024-10-02 08:20:49 | 日記
小学校からの友人3人組で熱海に行きました。今年は皆傘寿なのでその祝いも兼ねての一泊旅です。
まずMOA美術館へ。エスカレーターを何台か上っていき展示室へ。まず秀吉の【黄金の茶室】を見てから、今回は”明治の蒔絵”の展示でした。金粉や銀粉を蒔き付けて装飾を施す技法、明治になると殖産興業の一環として優れた蒔絵作品がでました。硯箱や卓、菓子器などが展示されていました。
ホテルではウン十年ぶりで、温水プールで泳ぎ…と言っても私は水中ウォーキングの方が多かったです。

次の日は海を眺めながらの朝湯のつかり、「起雲閣」を見学。お庭をぐるりとめぐらして建物があり、ボランティアの説明を伺いながら幾部屋もめぐりました。洋室もとても凝った造りでした。明治の文豪たちが執筆のため訪れたという由緒ある部屋も幾部屋もありました。


そこから近くの【山口美術館】はこじんまりとした建物ですが西洋・日本の絵画が並んでいます。上村松園、伊東信水、鏑木清方の美人画はすてきです。
そこではレプリカですが名碗でお薄が頂けます。私は清水卯一作の油滴のお茶碗を、友人は秀吉が好んだ黄金の茶碗を選びました。
油滴の平茶碗は抹茶の緑色が映え美味しく、このようなお茶碗で頂け感激しました。
黄金の茶碗を持たせてもらいましたが重いです。500gはあるもので、熱いので出し帛紗の載せられていましたが、飲み口は薄い作りで飲みやすかったとのことです。

こうして傘寿を三人で祝うことが出来幸せな旅でした。
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