過日、昔からの記録を保存しておられる会員から保存ファイルを借り少しず
つ眺めている。桑炭会の設立のことや八雲村時代に八雲木・竹炭研究会と
称するグループに参加して活動していたことに関する資料とともに炭焼きの
データも保存されていた。
その一端を覗いてみると当時の参加者の数に会が発足して未だ々発展して
いく糊代が十分にあると思わせる。炭焼き自体の記録は旧窯の最初の頃だか
ら今と比較してもあまり意味のないことかもしれないが、火入れ当日を含めて
1週間かかった例もある。
筆跡は同一人物、となると殆ど全ての工程に関与していたことを窺わせる。
尤もこの頃は今より21年若いから60代主力となれば『これくらい何ともない』
と元気一杯で苦にならなかったのでは・・・
それにしてもその熱意には感服する。
今でも炭焼きの温度推移や管理状態は記録しているが、データの記録や活
動内容を残す習慣は当時から培われてきたものだと思う。