著者 シヴォーン・ダウド
訳者 越前 敏弥
12歳のテッドは、いとこのサリムの希望で、巨大な観覧車ロンドン・アイに乗りにでかけた。
テッドと姉のカット、サリムの三人でチケット売り場の長い行列に並んでいたところ、
見知らぬ男が話しかけてきて、自分のチケットを一枚ゆずってくれると言う。
テッドとカットは下で待っていることにして、サリムだけが、
たくさんの乗客といっしょに大きな観覧車のカプセルに乗りこんでいった。
だが、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。
サリムは、閉ざされた場所からどうやって、なぜ消えてしまったのか?
人の気持ちを理解するのは苦手だが、事実や物事の仕組みについて考えるのは得意で、
気象学の知識は専門家並み、「ほかの人とはちがう」優秀な頭脳を持つ少年テッドが謎に挑みます。
「ロンドン・アイ」はイギリスのロンドン、テムズ川沿いにあるヨーロッパ最大の巨大観覧車です。
>“どう見るかによって ちがう”
ひとつのことが、同時に正反対のことにもなる。
上下さかさまに、または反対の向きから物事を見ているのかもしれない。
観覧車は、自分がいる所から見ると、時計の反対回りに動いているが、
テムズ川の方から見れば、時計回りに動いている。
テッドは、多方面から推理して、見事 解決します ‼
とっても面白かったですよ ‼
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