




1973年の日本公開から37年!
蘇ったダリオ・アルジェント監督幻の初期作品

イタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの作品はホントに好き。
一番怖かった「フェノミナ」(前も書いたかもだけどトラさんのは「フェノミナン」)もアルジェント。
デビュー作「歓びの毒牙」(1969)、「わたしは目撃者」(1970)に続く、
アニマル・トリロジー(動物?昆虫?3部作)の一つと言われ
ビデオ&DVD未発売作品なので、楽しみにしてました~。渋谷シアターNで期間限定公開

シアターNはこういうマニアックなのとか、他ではやらないホラー上映してくれるから
私の中では欠かせない映画館。
ただ客層いつもほとんど男性ばかりで独特の空気がかなり息苦しいのが難点。狭いし(笑)
まあそれはさておき、傑作!とまで評価を得てるこの作品、
今観るとかなり古臭いよねやっぱり

当時の撮影技術では、首切りのシーンだってもろ人形ってわかるし(想像シーンだからいいのか?)

オープニング、ドラムを叩く若者と飛び回る一匹の蠅。
そこから物語がどう展開していくのか、興味をそそる。
4匹の蠅が実は人で、それらが殺人犯では?などとバカな想像をしてみるけどもちろん違う。

主人公はバンドのドラマーで、今で言うイケメン。マイケル・ブランドン。
パンタロンや、ヘアスタイル当時のファッションもなにげに楽しんだり?
妻ニーナに、ミムジー・ファーマー。


共演のヒロインはお約束通り命を狙われる。
妻の従兄弟にフランシーヌ・ラセット。

影なき殺人魔が次々と仕掛ける必殺の罠!









ホラーっていうよりサスペンス色の方が強い。
何者かが付け狙い、脅迫をするでもなくただ主人公に嫌がらせや脅かしを仕掛けて来る。
当時観るのと今観るのとでは、怖さとか思うところも随分変わってきそう。
全く知らない人が犯人だったらそれほどつまらないものもないし、
最後に分かる犯人がわかりやす過ぎ(というかほとんどこの人しかいない)なので驚きもないけどそれはそれでいいんでしょう、たぶん。
だから謎ときとしての面白さはない。アルジェント作品にそこ求めてもね。
犯行の動機が、「憎んでいた父親に似てたから」なんて馬鹿げた話(笑)
精神異常にしてはまともだし。
苦しめる為に結婚までしたとは見上げた度胸!
なかなか進まない展開に途中ちょっと眠気きた。どんなに眠くても面白い作品は眠気も吹き飛ばすと思ってるので、そういう意味では減点かな。
否定的なこと書いたけど、やっぱり作風はダリオ・アルジェント!
安っぽいお面を被った奇妙な犯人、頭からの階段落ち。蝿の謎、
ラストシーンのスローモーションでゆっくり見せる事故シーン。
その光景とかぶる曲が。
タランティーノが「イングロリアス・バスターズ」の重要なシーンでの見せ方はきっとこれの影響に違いない。
音楽の付け方がいいんだよね、エンニオ・モリコーネの美しい旋律が、映像とは対比的で独特。

ゲイの探偵(ジャン・ピエール・マリエール)が出て来てちょっとコミカルなシーンもあり、緊張感の途中で気を抜かせる演出も巧み。
なんと言っても驚いたのは結末よりも、死んだ被害者の網膜に映った映像をレーザーで検出するというシーン。
いや、その映像自体はすごくないけど
死んでから2、3時間だったかあまり時間経ってない場合は
最後に目にしたものが網膜に焼き付いてるって!ほんと?!

ところでこの作品の情報サイト、解説のところでほとんどがネタばれになってるんですけど

スタジオに鳴り響く強烈なリズムが鳴りやんだ。
若くて美豹のドラマー、ロベルト(M・ブランドン)がリハーサルを終えたところだ。
その帰り道、彼は執拗につきまとう謎の男...


QUATTRO MOSCHE DI VELLUTO GRIGIO(伊)/FOUR FLIES ON GREY VELVET(英) 1971年 イタリア 101min
渋谷シアターNにて、6/19~7/16(金)公開中!
もう1本レビュー残ってる

あとで1本観てきます☆
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