文学界の権威あるブッカー賞を2002年に受賞した世界的ベストセラー小説『パイの物語』を、
アン・リー監督(「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」)が映画化
来月発表になる、アカデミー賞作品賞ほかにもノミネートされ話題の作品。
映像がスゴいと聞いていたので、あえて嫌いな3Dを選択。
主人公は海で嵐に見舞われ、ただひとり生き残った16歳の少年パイ。
家族を亡くし悲しみに暮れるまもないまま、さらなる過酷な運命が降りかかる。
パイが避難した小さな救命ボートには、何とトラが隠れていたのだ
物語は、この不思議な体験を本にする為にインタビューに訪れたカナダ人作家に語りながら回想で綴られていく。
成人したパイには、「スラムドッグ・ミリオネア」で警部、「ニューヨーク、アイラブユー」
などにも出演のイルファン・カーン。
トラと漂流する少年、パイには新人のスラージ・シャルマ。
ジェラール・ドパルデューはコックとしてちょこっと登場。
初めパイのほかに小さな救命ボートに乗って助かったのは、シマウマとハイエナと、オラウータン。
そこにトラもいたから大変!
弱肉強食で段々とやられ、トラと2人きり?になったパイはどうやって生き延びたのか??
大自然と生命の神秘圧倒的映像美で魅せる
これはぜひとも劇場、それも3Dがやっぱりオススメ
8/10(80点)
大型の船が嵐で難破するまでの話がけっこういらないかも。
少年パイの名前をpiとからかわれ、その意味が語られる。
前半の30分くらいまでがけっこう退屈。
やっぱり漂流してからが俄然面白くなってくる。
トラはCGで撮影し、別撮りだとわかっててもその恐怖感、緊張感は伝わるし、
どうやって共存したかと言えば、小さなイカダをそばに繋げてそっちに座る。
(あ、やっぱりそうでもしないと同じ空間にいるのはムリだよね)
肉食のトラ、食べるものが尽きている状況でいつ自分の命が狙われてもおかしくない。
サーカスのように調教を試みてもムリ。
なんとか笛と長い棒でたしなめることが出来ても
エサはボートの方にあるからとりに行く度に危険にさらされる。
これで、トラとの友情が成立してわかりあえるようになるのではフツウすぎる。
やっぱりトラはパイの事を友達としては思っていないというところで
人間が飼うペットとはまた違う野生動物なんだなぁと実感する。
トビウオ?がスゴい勢いで飛んできたり、
ミーアーキャットとすごい群れの肉食島のシーン、クラゲの群れなど
壮大なCGならではの迫力のシーンは盛りだくさんで飽きさせない。
そしてこれでもかというくらい美しい自然の映像
感動!!というよりじんわりいい話。
ラストで作家にパイが語る2通りの物語は信じるも信じないもその人次第。
最後に振り返ってくれなかったトラのリチャードパーカー。
その存在が、生きる希望を与えてくれた。
これがアカデミー賞作品賞をとるか?といえば
とるほどではないという気がするけど、観て良かったと思える作品
劇場でお見逃しなく
1960年代初めにインドのポンディシェリで生まれたパイは、父親が経営する動物園でさまざまな生き物と触れ合い、勉強や初恋に一喜一憂する少年だった。 ところが1976年、16歳になったパイの人生は根底からひっくり返ってしまう。カナダ、モントリオールへの移住を決めた両親、動物園の動物たち、そしてパイが乗り込んだ日本の貨物船が、洋上で嵐に見舞われて沈没したのだ。生き残ったのは、必死の思いで救命ボートに避難したパイと、足を折ったシマウマ、ハ イエナ、オランウータン、そしてベンガルトラのリチャード・パーカーだけだった。まもなくシマウマらが相次いで命を落とし、パイはトラとともに、果てしなく広大な太平洋をさまようことに。わずかな非常食で当面の飢えをしのぎ、家族を亡くした悲しみと孤独にも耐えるパイは、どのようにして腹を空かせた獰猛なトラの襲撃をかわし、この絶望的な極限状況を生き抜いていくのか.....。
LIFE OF PI 2012年 アメリカ 127min
1月25日(金)より、公開中~
台湾プレミアにて
NYフィルムフェスティバルにて。
しかしなんだか本作はアン・リー作品っぽくない
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