エグイのに、爽快
両親のお祝いに別荘に駆けつけた家族。総勢10人。
そこへ突然、外から何者かによるクロスボウでの攻撃。
踏み込んできた犯人は、アニマルマスクをかぶった3人。
次々に容赦なく殺されてく
そこには「You'er Next」の文字。
次は、オマエだ
ホラー・アンソロジー「ABC・オブ・デス」(12)「V/H/S シンドローム」(13)の
若手ホラー監督、アダム・ウィンガードによる爽快ホラー。
完成直後2011年にトロント国際映画祭で公式上映、その後全米で2013年公開。
米批評サイト「Rotten Tomatoes」(ロッテントマト)で
92%がフレッシュ(面白い)という結果を出した。
これは見るからにわたし好みっぽかったので楽しみにしてました~♪
キャストはメジャーじゃない方たちばかり。
別荘で家族団欒、しだいにケンカになりざわざわしていると
突然、外から何者かが放ったクロスボウの弓が、一人のオデコ命中
順番に逃げ出すも、家の中にも潜んでいる何者かは
ショックでベッドに倒れていた母親にも襲いかかる
その殺され方、いきなりで、残虐
まさに、そこが、そしてその後の展開が驚き=「サプライズ」ではあるんだけど
サプライズっていうより、「次はお前だ!」って感じ。
そう、原題は「You'er Next」
さてさて、次々に殺されていくだけでは数十分で終わっちゃう 笑。
この映画、どういう展開になっていくのかというとーーー。
犯人たちの思惑とは違う方向へ。
ネタバレありレビューはこのあと
両親の結婚35周年を祝うため集まった、10人の家族。そこに突如現れる、ヒツジ、キツネ、トラのアニマルマスク集団。カギは掛けたはずなのに…。彼らの 目的とは何なのか…。壁に描かれた「You’re Next」の文字、突き刺さるクロスボウの矢。逃げ場のなくなった密室で、追い詰められたはずの10人。しかし、家族も、アニマルマスクたちも、家にいる誰もが、予期しなかった結末へと突き進んでいく—。
7/10(76点)
ネタバレあり
テンポいいロックがかかるホラーって好き。
その緊張感と軽快さのミスマッチ加減が
うまくノリのいい爽やか効果を生み出す。
たとえオチが後味悪くても。
本作もまず、大音量で冒頭から使われてる音楽がいい。
ある夜。ガンガンにリピートされたままの状態で死の館と化した一軒の家。
沢山ホラーを観ていればみているほど
殺され方もとくに驚きもないし怖さもないんだけど、
女性が強い映画として「エイリアン」のリプリーか
ホラー、「ハイテンション」の主人公かってくらいの勢いで
反撃する一見いちばん大人しそうなキャラ、エリンの意外な行動力が面白い。
この子、実は子供の頃からサバイバルキャンプで両親からしごかれた
だけあり、過酷な状況下で生き延びる術を学んでいた!
(そんな子がちょうどいたとは、アニマルマスクの犯人さん、残念)
BFが外に飛び出したあとは、一人で仕切り出して
殺人犯たちに強靭に立ち向かう
しかし、知らないうちにどんどんやられていく。
犯人たちは、何が目的で?
最初に親が金持ちだという伏線があるのですぐに想像がつく。
ずばり金目当て。 しかも、兄弟のうち二人でグルになって殺人を依頼。
その報酬にアニマルマスクたちに多額の金を渡す約束だったのだ。
主犯格は三男とその恋人。目が黒い縁取りで態度が最初から悪いので怪しくてバレバレ。
そしてこれまでの学びからアニマルマスク3人を殺し
主犯格の、エリンの彼の弟の男と彼女も殺したかと思ったら、そこに弟にかかってきた携帯の着信。
なんと、エリンの彼からの。共犯で 自分まで巻き添えで死ぬ事になっていた。
一瞬で悟り愛は嘘だったのかと悟りショックをうけ呆然とするエリンに
「君と僕とで保険金を分けられる」とうまくいいくるめようと近づく彼にナイフを突き刺す。
そこへやっと連絡がとれてかけつけた警察が踏み込み、唯一生き残った彼女を射殺してしまう。
このラスト、わたしが大好きなロメロの1968年のゾンビ映画の金字塔
「ナイトオブリビングデッド」と似てると思っちゃった。
あと女の子の強烈な反撃はやっぱりアレクサンドル・アジャの「ハイテンション」を参考にしてる感じ。
この80年代のB級っぽさ漂う雰囲気、低予算だし話は単純なものだけど
この勢い、ノリと、テンポの良さ、やられっぱなしじゃないところが気分爽快スリラー
末っ子ちゃんなんて「一番早く走れるわ」なんて皆無謀にも誰も止めずに
勢いで玄関に飛び出していったら首すっぱり、ピアノ線張られてた
まだ外に犯人いるのに一人で行かせるなよー、とか
弓背中にささってるのに死なないよ兄ちゃん、と思ってたら
弟が殺すとき、「何で死なないんだよ、いい加減死んでくれ」みたいに言うのウケた
しかしね、親をあんな目に遭わせて自分の、家族のいる前で死なせるなんて
ちゃんとした両親を特別憎む理由もなくあんなに残虐に殺しにかけるほど
金欲しいか?っていう疑問(そこまでの動機)が残るが。
でも、うん。アイディアは珍しくもないけどなかなか面白いホラーでした♪
ホラー苦手なひとも誰かと一緒に楽しんじゃえ♪
数人でわいわい見るのも楽しいホラー。
映画『サプライズ』予告編
YOU'ER NEXT 2011年 アメリカ 94min
11月14日より、公開中~
2011年 トロント映画祭にて。
誰が誰だか。
2010年のアダム・ウィンガード監督デビュー作「ビューティフル・ダイ」が、
11/30~渋谷ヒューマントラストシネマにて、来年大阪でも公開決定☆
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