「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」などの
スティーヴン・ダルドリー監督×「ラブ・アクチュアリー」「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」など
監督としても名高いリチャード・カーティスが脚本。
この二人がタッグを組んだのだから、面白くないわけがない
イギリス人作家アンディ・マリガンの児童文学をブラジルを舞台に映画化。
ゴミを拾って生活している3人の少年を演じたのは、オーディションで選ばれた無名の少年たち。
子どもたちを優しく導くアメリカ人神父役にマーティン・シーン。
あまりに老け込んでたので、あれ?これ誰だっけ~、って思いながらみててエンドロールで確認
彼らを見守る若き女性オリビアに、アメリカ版リメイク「ドラゴン・タトゥーの女」などのルーニー・マーラ。
ヒップホップなどのノリの良い軽快な音楽は
「セントラルステーション」や「シティ・オブ・メン」などの、アントニオ・ピント。
ある重大な秘密が隠されたサイフを拾ったことから悪徳警官に追われる身となった少年たち。
知恵と勇気で追手の警察をかわし、暗号を読み解き謎の核心へと迫っていく!
7/10(77点)
テンポよく、爽快
つっこみどころも多いし、かなりうまいこといきすぎだけど面白かった♪
ちょっとダニー・ボイル監督作風かな?
「シティ・オブ・ゴッド」や「シティ・オブ・メン」が好きな人は好きだと思う。
でも重さはなくもうちょっと軽く見られる作品。
大金をせしめるという目的ではなく、「正しいこと」をしようとして
不正を暴きだそうとする3人の子供たち。
危機一髪、捕まる直前に下に放り投げた財布がたまたま通りかかった
ゴミ廃棄場へ向かうゴミの収集車で、ちょうどそこに財布が入ったのだと
何でわかったのかとか、
読み書き英語で習い始めてちょうど動物習っててわかった謎解きとか、
聖書を金払って受け取るとか、肝心なロッカーの場所や、事の発端である
重大な罪を犯している政治家の家がすぐわかったり、
警察の銃が全部的外れたり、聖書の暗号を簡単に解いちゃったり
ルーニー・マーラ演じるボランティアの女性の存在とか
(たまたまビデオカメラ持ってて録画できたり、刑務所ついてってくれたり)
ご都合よく出来てたりつっこみどころありまくり。
やっと見つけたキーとなる少女の墓。
そこからひょっこり現れたピアというボスの側近で財布の主の男の娘。
どこに隠れてたんじゃいとツッコミたくもなるが
でもそんな様々なことをも流せちゃうほど、スリリングで
社会派作品でもありながら重さもなく、映画的でエンタメ性も強く
わりと誰でもすんなり楽しめる作品
トラッシュ=ゴミ。
貧乏人=ゴミと見なされるこの社会で生き抜くこどもたち。
正しいことは何なのか、希望ある未来につながるラストは想像していた通りとはいえ
爽快感を残し、ゴミ山からゴミを集める生活から一転、
誰からも指示を受けない天国、憧れのビーチで魚を獲る。
不正を暴く事でお金では得られない自由を手に入れた。
ルーニー・マーラでも、マーティン・シーンでもなく
オーディションで勝ちとった、ブラジルで実際に暮らす3人の子たちがメインで
リアルにキラキラと躍動感をもって描かれた快作
ブラジル、リオデジャネイロ郊外。ゴミを拾って生活している3人の少年は、ある日ゴミ山の中でひとつのサイフを拾う。そのサイフには世界を震撼させる重大 な秘密が隠されていた。警察はサイフの大捜索を開始し、街は大混乱に陥ってしまう。しかし少年たちは自らの信じる“正しい道”を選ぶため、サイフに隠された謎を解き明かす決心をする。執拗に追跡してくる警察の手をすり抜け、少年たちは知恵を働かせ、ひとつの真実に近づいていく。彼らが命をかけて追い求めた真実はやがて、この街全体の希望へと輝いていく―。
映画『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』 予告
Trash 2014年 イギリス=ブラジル 114min
1月9日より、公開中~
子供ってほんと1年しないうちにあっという間に大きくなっちゃうね