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午後3時の女たち/Afternoon Delight

2015-11-11 23:22:25 | 劇場&試写★6以上

 

2013年、タランティーノのお気に入りのベスト10(順不同)

に選ばれた1本 やっと最後の1作が観られた。

サンダンス映画祭で監督賞受賞のコメディ・ドラマ。

 

コメディとはいってもそんな笑えるほどじゃない。

夫とのセックスレスに悩む40代女性が、若いストリッパーとの偶然の出会いをきっかけに、自分の人生を見つめ直していく。というもの

監督・脚本は、本作でデビューのジル・ソロウェイ。

 

 

先日のシャマラン新作 「ヴィジット」でもちょこっとだけ母親を演じてたキャスリン・ハーン主演。

この人、好き。チェーミングな女優さん。

幸福そうに見える主婦レイチェルは実は夫婦間はセックスレス。

 

ラヴ・レース」でも同じようなキャラだったけど

娼婦もしてるストリッパー、マッケナにジュノー・テンプル。

 

歳は離れてるが、自分とは全く違うマッケナの生き方に惹かれていくレイチェル。

 

患者に悩みを打ち明けまくりのカウンセラーに、ジェーン・リンチ。

 

 

優しい夫とかわいい息子に囲まれ、何不自由ない生活を送る主婦レイチェル。具体的な悩みといえばセックスレスぐらいだったが、平穏な日常の中で人生の残り時間ばかりが減っていくことに不安と焦りは募るばかり。ある日、友人たちと冗談半分で繰り出したストリップクラブで出会った若いストリッパー、マッケナ。その後、彼女に会う目的でコーヒースタンドに通い偶然を装い知り合いに。彼女が住むところを失って困っていると、自分の家に住まわせてあげることに。やがて奔放なマッケナとの同居生活は、レイチェルの単調だった日常にも大きな波紋を広げていく…。

 

 

何かに不安を感じ、欲求不満と平凡な日々に窮屈さを感じている主婦。

カウンセラーに相談しても、解決の糸口は掴めずにいた。

 

ストリッパーであるマッケナを招き入れることで、何かが変われるかと思ったレイチェル。

男を虜にするちょっとした仕草などを彼女から学んだりも

 

するが特に変化はナイ。

 

気に入られた客には度々お金をもらい、寝ていたマッケナの生き方に注意するも

刺激を求めてその場に同行させてもらう。

 

デブの金持ちオヤジには綺麗だね、といわれ気に入られるも、

3Pに、、、、。

という流れにはならない   笑

 

 

ナニーとしてレイチェルの家に来るもんだから、

セックスレスのレイチェルの夫とそういう関係になっちゃって

やっぱり夫婦がイイネ!というありきたり?で先の読める流れにもならない。 笑

 

のは良かったけれど。

 

 

6/10(62点)

 

 

ちょこっとネタバレあり

セックスレス夫婦のところにストリッパーを入れることで刺激を持たせ

性生活が若いカップルのようになる。というような単純なコメディ ではなく、

むしろ、夫婦間に出来た心の溝や、自分でもわからないもやもやした思いをなんとかしたくて

自分の中でもがくけれども、原因もわからずこのままただ平凡に歳を重ねていくことに

漠然とした不安を抱いている主婦。

そんな中で出会った異質の存在に、助けを求めたわけでもなく

自分が彼女の力になってあげることで満足を得ようとしたけれど、

相手はやっぱり自分と出会った事で何かが変わるわけではなく、

頼る人は他にもいたけどとりあえず世話になったのに、

酔ったのもあって、レイチェルの友人の夫と寝るという行為で恩をあだで返すような展開に。

 

 

妻は妻たちだけで集まって他愛もない話、次第に話題は下世話なトークになっていく。

 

 

悪気があったわけではないけど、ジュノー演じるマッケナが本当にただの自由奔放な女の子で、

レイチェルの夫の友人たち男だけの賭けゲームの集まりで

なにげに男を惑わし、自由な振る舞いをしていただけで人を傷つけて

レイチェルのもとから去って行くという意外な方向へ。

 

マッケナがレイチェルの足からはじまって、身体までゆっくりと追ったボディタッチを映しだしながら

だんだん、エッチな展開になるのかと観る者をどきどきさせながらも

そういう展開にはならない

ちょっと思わせぶりなところ、

レイチェルの繊細な心理を細やかに描写していて良かった。

 

カウンセラーがレズビアンで、最後には別れてしまったことを

カウンセリングに来た顧客であるレイチェルの話を聞いてる時に打ち明けてー

というくだりはコメディというか、シニカルというか、悩んでいたはずのレイチェルに逆に慰められるという。

マッケナが去り、友人たちも去るけれど いったんキレて出て行った夫とは

いなくなって初めて大切さを実感してやり直す。

結果、この出会いで人生を見つめ直すこと、本当に必要なものを実感するということが出来た。

というけっこう真面目なドラマ。

 

なんか、「面白い」「うまい脚本」と手放しで言える感じの作品ではなかったなー、

それにしても邦題がめちゃつまんなそーなやる気ないタイトル。

これみて、観たい!なんて思えないもんなー。もう少し考えて欲しいわ。

 

タラちゃんて意外とこういう地味なドラマが好きだったりするんだよね。

特に女性の主演、女性主観のものを好む気がする。

タラの撮る映画も脚本も好きだけど、タラが好む映画はわたしはそこまでハマれないというのに

最近、気づいた  笑

 

DVDスルーでも良かった気もする地味な作品だけど

ジュノーちゃんファンの方、タラのイチオシ作品気になる方、ぜひ劇場で~

 

 映画『午後3時の女たち』予告編

 公式サイト

Afternoon Delight             2014年       アメリカ     98min

11月7日より、公開中~

 

キャスリン・ハーン、可愛い♡

 

 

サンダンス映画祭にて