第68回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作。
カンヌ映画祭で評価された風変わりな映画、基本合わないわたし。(ハネケ作品は例外)
今回は設定に惹かれて観たけど、わたしはやっぱりいまいちだった。
カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ受賞の「籠の中の乙女」(09)で評価された、
ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が独特の世界観で描く、ファンタジードラマ。
「籠の中の乙女」も変わってておかしな映画で(ツウ好みと思わせたいような)
DVDリリース直後にすぐ観たけど、結局レビューも書かずじまい。
今回はハリウッドデビュー作となるため
キャストは主役級のメジャー俳優揃えてて、内容地味なのに豪華。
“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、
予め自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる。
すっごい中年太りで、妻を亡くした悲しみをたたえるフツウの男デヴィッドを演じたのはコリン・ファレル。
兄は既に犬に変えられている。
自分がダメだった場合、タイトルでもある「ロブスター」になりたいと答えるデヴィッド。
性の能力が永久にあるし、なにしろ寿命がなく永遠に生きられるということかららしい。
へぇ~。
わたしなら永遠の命はいらないな。
何がいいだろう。
と思わず誰もが考えちゃうね。
レイチェル・ワイズ
こちらは森の中にいる人。
一見地味なこの人 今や、ダニエル・クレイグの妻だものな~。
独り身になったデヴィッドもホテルに送られ、パートナーを探すことになる。しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。
同じ独身強制ホテルで婚活大作戦に参加中の仲間に
「滑舌の悪い男」であるジョン・Cライリーと「足の悪い男」ベン・ウィショー。
ジョンCはふつーのオッサン感満載でいいな♪
ベン・ウィショーは自己紹介の際に、足の悪いのをアピール。
カップルになる時に、どこか共通点が必要というルールがある。
鼻血がしょっちょう出る女の子に目星をつけ、自分で鼻血を演出するというのは面白い。
もう一つルールがあって、
ホテルという名の強制施設に確保された独身者たちは、逃亡して森に暮らす独身者たちを麻酔銃で撃ち確保すれば、
1人につき1日の猶予が動物に変えられてしまう期限に対して付与される。
だから森へ出かけて行っては狩りをするのも日課。
めでたくカップルになると、皆の前で表彰?され、次の段階(ホテルの部屋がひとつになる)に進むことが出来るが、
期限内に見つからなければ、あっけなく動物に。
鼻血の女の子はベン・ウィショーとカップルになるけど、その親友の子が
ブロンドの美人ですぐ出来そうなのにアウトになり、動物に変えられる直前の親友との交流
手紙を読んでもらうシーンがいちばん面白かった。
様々な特徴の女たちを一応物色してみてから
「感情を持たない女」に狙いを決め、しばらく一緒にいるが
この女が、またかなり風変わりでめちゃくちゃ面倒なタイプで
(気になる方は映画本編をどうぞ。)
デヴィッドの兄である犬を、、、、、!
そのうちデヴィッドは“独身者” が暮らす森へと逃げ出す。
そこで彼は「近眼の女」と恋に落ちるが、それはここでの「独身者たちの」ルールに反することだった―。
その森でのルールを決め、リーダーとなって仕切ってるのが
レア・セドゥ。
目の下にクマ作ってる感じで、リーダー、ハマってます。
5/10(52点)
前作同様にこれはかなり好みに分かれるね。
ブラックコメディであるっていう意識で挑んだから、あまりに笑えないのと
独身者は動物に変えられる。というので、その変わるシーンが観られるかと思いきや
そういう話しではないから あれ。って思ってしまう。
もうちょっと哲学的というか、やってることはふざけた感じなんだけど
実は現在の人間社会における自身の存在、アイデンティティや交流に関してを問いかける。
という暗いテーマを内包していたりして。
わたしは単純に面白いものを画としてみせられる、または展開する。というのを期待していたので
全然違う感じだったということで、つまらなく感じちゃった。
わたしだったら何になりたいかなぁ。
いや、やっぱりニンゲン以外は遠慮しとく。
この世界だったら、やっぱり森に逃げるでしょうね。
そしてルールには従わない。 だって、人間だから本能には逆らえないでしょう。
誰にもどうにもできないもの。
尚、監督としてはこういうことを言いたいようで。
「この映画のアイデアはある議論から生まれた。常に人間関係の中にいなければならないとしたら、人はどう感じるか。人間関係を作れない人を他の人はどんな ふうに見るか。誰かと一緒にいることができなければ落第者と見なされるのか。誰かと一緒にいるために費やされる期間。恐れ。パートナーになろうとするとついてくる、そのようなありとあらゆることについて話し合った」
-ヨルゴス・ランティモス
ふうん、、、、。
という感じでした~。
気になる方はぜひ。
でも、DVDでもいいかな。
映画『ロブスター』予告編
THE LOBSTER 2015年 アイルランド/イギリス/ギリシャ/フランス/オランダ/アメリカ
3月5日より、公開中~
カンヌにて。
ベン・ウィショー、最近ものすごい活躍っぷり。
ジョンC可愛い♡ 笑