これは架空の話
1920年代アメリカ
ミスカニック州アーカムの漁師町アーカムロッジ
私はジャーナリストで休暇でこの街に訪れた
街には白い蒸気が立ち込め
汽車が駅に留まり地面に振動を与えていた
私は汽車を降り、速めにホテルに行くことにした
ここには祖父の墓地があり、繋がりはないが旧い親類が住んでいる
街の住人はみな寡黙でそっけない
そんななか偶然一人の男が街の裏通に入るのが見えた
男は長い茶色のコートに帽子を被り、マフラーで顔を隠していた
しかし、私は見てしまった彼の手が灰色で鱗があるのが・・・
私は男の跡を追った、すると男は細長い聖堂の様な建物に
入っていった。建物はコールタールで固められたような
真っ黒なものでなにか異様なデザインだった
まるで大きな血管がうねる様なそしてそれはけっして
キリスト教のものではない
大きな真鍮の扉は半分開いており、私もなかに入ることにした
中には誰もおらず長椅子が等間隔で並んでいる
私はこの街はなにか秘密を隠していると思った
ホールの中央には何も掲げられておらず
中央の舞台には大きなドアがあった
鍵がかかっている様だ、しかし私はジャーナリストで
鍵開けの技術を持っていた
重い扉は開き、中をのぞくと細長い地下に降りる地下洞だった
くり抜いた様な階段を静かに降りる
一時間は降りただろうか、なにかの声が響いている
沢山の奇形の叫び声だ、
そこは大きな地底湖で周りに足場があり、そこに人々が
並んでいる。人々をよく観察すると顔が魚でみな灰色の肌をしている
魚の男たち「イアフル、グス、クトゥルフ」
魚の男たち「イアフル、ハスタ、クトゥルフ」
男たちは両手を掲げ叫んでいた
私は恐怖で竦んでいると
地底湖からとても臭い悪臭がしてきた
地底湖の中心に巨大な黒い影が出来るとエメラルドグリーンの球体が
せり上がり、それは現れた
丸い巨大な体躯、何本もある触腕
とても静かにしていたが
そのバケモノは周りにいる魚人を次々に掴んで口に運んでいる
私は思った、昔聞いたことがある
人類が繫栄するのに旧支配者がいてそれらは
人々を隷属していたことを・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます