沈丁花

2011年3月9日（水）

今日は冷たい風が一日中吹いて寒かった。
この風が沈丁花の香りをどこまでも運んでいく。
秋の金木犀、春の沈丁花....胸をきゅうんと切なく揺すります。
うちの沈丁花はこんもりとずいぶん大きくなっていたのに突然枯れてしまったことが
あります。
蕾をたくさんつけていたのに...なにをしたわけでも無いのに、徐々にしおれて
庭から消えました。
花屋さんでそのことを話題にしたら、花屋さん曰く、沈丁花は不思議な花と言って
ました。
人間が何をしたわけでもないのに忽然とある日消えると....
理由は分からないそうです。
アップしているのは会社に咲いているものです。
この木は半分は葉っぱが黄色くなって萎れています。
去年の冬、萎れはじめているのを発見した時はホント、驚きました。
それからは毎日声をかけています。

「がんばって、がんばって、大丈夫よ、大丈夫よ」

先週から白い花が開きだしました。
花は普通の大きさからするとかなり小さいです。
渾身の力を振り絞って花咲いたようで....けなげに淡い香りを放っています。

自宅の庭の沈丁花はまだまだ小さい木ですが、元気に育っていくつか花をつけました。
冬の名残の風が吹くこの時期に本当にお似合いの花と香りです。