私が障がい児教育に興味を持ったきっかけは、
独身の時に参加した
地元の特別支援学校のサマースクールです。
その時に担当したMちゃんは、
言葉も喋れない程の、重度の自閉症児。
初めて自閉症児に接した私は、
言い様のない程のショックを受けました。
世の中には、喋れない程の重度の自閉症が居るのだ!
そんな事を考えもせずに生きてきた私は、
自らをひどく恥じました。
私がピアノを通して接してきた子ども達は、
みんな健康で、経済的にも恵まれた子どもばかりだった、
と気付いたのです。
私は、その支援学校の先生に、
「ボランティアでピアノを教えたいので、
どなたか私に紹介してください」
とお願いしました。
それからしばらくの間、
自閉症とダウン症の、2人の女の子にピアノを教えました。
2年位教えたと思いますが、
その後私は結婚して、地元を離れることになります。
子供が生まれてからは育児に専念していましたが、
いつか役に立つかもしれない~と思いつつ、
放送大学の教育専門課程に入学しました。
そこで、発達障がいや、心理学を改めて勉強したのです。
それから暫くして、
N君と云う自閉症の男の子を教えるご縁を頂きました。
そのN君については、また詳しく書くとして。。。
N君を教えることが感動的だったので、
私は再び学びの場を探し、
近くの国立大学の夜間講座を受講しました。
現職の幼稚園や小中学校の教師向けの
発達障がい児教育の講座です。
私は学校の教師ではありませんが、
事情を話して参加させて頂きました。
そんな感じで学びながら、
障がい児へピアノを教える事に、
益々意欲が出てきたのでした。