ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

自閉症児 M君の不思議③

2016-05-28 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君のレッスンは、順調に進みました。

ただ、順調だからといって、先を急がないように心がけました。

たどたどしく弾ける程度では、決して合格にはせず、
1曲を3週間位かけて、じっくり進めたのです。

 

その成果があり、マサ君は、指の形や脱力も、完璧になりました。

学校で、鍵盤ハーモニカを弾く時の指の形も綺麗になり、

マサ君は、学校の先生に
「マサ君、ピアノ習っているでしょう? 上手に弾けていますね。」
と、褒められたそうです。

音楽の時間は、普通学級で授業を受けるので、マサ君もお母様も、嬉しかったようです。

マサ君は、バイエルを順調に進みました。

そして、最大の難関 【分散和音】の伴奏へと進んだのです。

 

【分散和音】とは、和音を分散して弾くことです。

例えば~
3拍子の曲ならば、ドミソ ドファラ シレソ 等

4拍子の曲ならば、ドソミソ ドラファラ シソレソ 等です。

 

さすがのマサ君も、これには非常に難航しました。

右手でメロディーを弾きつつ、左手で分散和音を弾くのは、
初心者には相当難しいものです。

かなり集中して、根気よく練習しないと、
弾きこなすのは 大人でも容易ではありません。

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