昨日は、Sちゃん(高2)のレッスンでした。
Sちゃんは、残念ながら発表会には出ませんでしたが、
ここ数ヶ月は、ベートーベンの「月光」を練習しています。
ここ数週間は、試合や定期テストがあって、あまり練習が出来ていないようです。
せっかく、先日のレッスンの時には上手に弾けていたのになぁ。。。
昨日は、ただ楽譜とにらめっこして弾いている~と云う感じでした。
「ねえSちゃん、先回までのレッスンの時は、月の光の情景を思い浮かべて弾こうねと言ったよね。」
「はい。」
「それで、Sちゃんも、色々な月の光を思い浮かべて弾いたよね。」
「はい。」
「今度は、この曲のせつない箇所を探して弾いてみようか。」
「せつない箇所?」
「うん、例えば、ここね。」
私はそう言って、曲の一部を弾きました。
「なんとなく、ベートーベンのせつない気持ちが表れてるよね。」
「確かに」
「隠しきれない せつなさの吐露ってあるよね。」
「はい。」
「ほら、あんな気持ちとかね 」
Sちゃんは、ニヤッと笑いました。
Sちゃんには憧れている先輩がいて、時々、そんな恋心を語ってくれるのです。
「だから、Sちゃんなりに、この曲のせつない箇所を探してきて。」
「はい」
試合と試験で、疲れ切っていたSちゃんのお顔が、少し生き生きとしました。
来週のレッスンは、どうなるかな? 今から楽しみです