ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

大人のレッスン~脱力は出来ているのだけど小指が痛い

2018-07-28 | 大人のレッスン

先日は、Yちゃん(20代 小学校教諭)のレッスンでした。

Yちゃんは、少し改まった 紺色のワンピースを着ていて可愛かったのです。

「あれ? 今日はお洒落だね。」

「はい、今日は夏休み中の個人面談の日だったので。」

「それは疲れたでしょう。」

「はい、顔が疲れました。」

「顔が?」

「笑顔を意識して、ずっと口角を上げて喋っていたので。」

「あはは。それはお疲れ様でした。」

こんな会話の後、早速レッスンをしました。

 

Yちゃんは今、「お人形の夢と目ざめ」を練習しています。

この曲は、小学2年生の音楽の教科書に、鑑賞教材として載っているのです。

授業の時は、CDを聴かせたそうですが、先生が弾いたら格好良いですものね

Yちゃんは、大学1年の時からピアノを始めましたが、
大人の方には珍しく、脱力がキチンと出来ているので、何時も感心しています。

「お人形の夢と目ざめ」も上手に弾けているのですが、
Yちゃん曰く、弾いていると左手の小指が痛くなるのだそうです。

特に2ページ目の「Dolly's Dream」を弾く時は、左手が「超痛くなる」そうで

確かに2ページ目の左手は、小指でベースの音をキープしつつ
内声をスタッカートで弾くのですから、かなり難しいのです。

「何で、こんなに痛くなるのですか?」とYちゃん。

「う~ん、普段の生活の中で、左手の小指は1番使われない指だからかな?
運動不足の人が、少し歩いただけで筋肉痛になるのと同じかもね。」

「どうしたらいいですか?」

「小指をキープしつつ内声を弾くのは難しいから、
まず、そこの箇所を和音で練習したらどうかしら?」

そう言って、私はお手本を示しました。

ベースの音と内声を同時に弾くのは、おそらく簡単でしょうから、
何回か和音で弾いてみることは、手にポジションを覚えさせる為には有効だと思います。

また、ベースの音だけを拾って、単音で練習することも、小指の訓練のためには必要だと思います。

「色々と工夫して練習してみてね。」とYちゃんに伝えましたら
「はい。」と答えてくれました。

面談の後、疲れているのに、ピアノのレッスンに来てくれて、
Yちゃんありがとう。

そんな若い先生を見ていると、私も頑張らなくっちゃと思うのです。

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