ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

手拍子の練習~くすぐってみた

2021-04-01 | 広汎性発達障がい H君

続きです~

 

ワークをした後は、リズムの練習です。

ハル君は、手拍子が苦手のようでしたので、
毎回、色々な方法で練習しました。

おそらくハル君は、
頭では理解しているのでしょうが、
打ちたい時に手を打てないのだと思います。

きっと、運動を司る回路が、
少しだけ混乱しているのでしょう。

例えば、1番簡単な
【タン タン タン うん 】  のリズムも、
ハル君にとっては至難の業なのです。

保育園で いつもやっている
【タン うん タン うん  】は出来るのですが、

何を真似させても、
タン うん タン うん になってしまうのです。

 

そんな時のハル君は、凄く苦しそうです。

真面目なハル君は、
私の期待に応えようと、真剣な眼差しで、
一生懸命に取り組みます。

でも、出来ない。。。

ハル君の苦しみというか、
悲しさが伝わってきて、私まで切なくなります。

そんな時は、無理に特訓せずに、
また来週頑張ろうね~と声をかけます。

 

1度、ハル君を膝に乗せて、
手拍子をサポートしたことがありました。

まだ4歳なので、抱っこしても嫌がらずに
私の膝に座ってくれたのですが、

その時に感じたのは、ハル君の身体の固さです。

他人の私が抱っこしたので、
緊張したのもあるかも知れませんが、

身体全体がとても緊張していました。

 

お母様にうかがうと、
身体の固さは、お母様も感じているらしく、

いつも こんな感じです~と仰っていました。

 

私は、ハル君の身体をくすぐりました。

ハル君は、楽しそうに笑いました。

その時、一瞬、身体が柔らかくなったように思いました。

 

医学的な事は分からないのですが、
くすぐる事は、ハル君にとって良い効果があるかも?と思い、

「お家でも、時々くすぐってみてください。」

とお伝えしました。

 

この2ヶ月の間に、そのような経緯があり、

ハル君は今回のレッスンで ようやく
【タン タン タン うん】が完璧に出来る様になりました

お家での特訓が功を奏したのか?

くすぐった事が良かったのか?

おそらく両方の相乗効果だと思います。

 

ハル君自身も、かなりの達成感があった様子で、
「もっと、ここに居る」と主張した程でした。

幸い、次はハル君のお兄ちゃんのレッスンでしたので、

静かにしている事を条件に、
レッスン室に居る事を許可しました。

 

ハル君は、10分程して退室しましたが、
本当に満足そうなお顔で

「さようなら。」と言いました。

ハル君の満足そうなお顔を見て、
私自身も、達成感を感じたのでした。

 

 

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