2年生の9月から習いに来ているマサ君は、自閉症の男の子です。
5年生になりました。
マサ君は、かなり上手にお喋り出来ますし、
私の言うことも、きちんと理解してくれます。
事前のお母様との面談では、
多動症状が見られる~とのことでしたが、
私の前では 一切そんなことは無く、むしろ礼儀正しい感じがしました。
だいたい私の教室に習いに来る子達は「多動傾向」のお子さんが多いようです。
多動なので、ピアノを大人しく習えるか心配~とお母様たちはおっしゃいます。
でも、レッスンの最中に、多動症状が出て困った~と云うことは、今までにあまり経験がありません。
何でだろう?と、私なりに考えてみました。
その要因のひとつは、私の教室が、かなり遠い所にあるからかもしれません。
遠い子は1時間かけて来てくれますし、マサ君も、車で40分以上かかるそうです。
レッスンバックを持って車に乗り、長いドライブを経てピアノの教室へ行く。
もう、それだけで、日常とは違う【特別感】があるのではないでしょうか。
その【特別感】が、
良い子にしよう!きちんとしよう!と云う気持ちにつながるのかもしれませんね。
さて、マサ君ですが、レッスンは順調に進みました。
右手だけ、左手だけ、の準備期間は、半年くらいだったでしょうか。
じきに両手のレッスンに入りました。