ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

75点はどんな点?~アスペルガー児Y君

2019-01-15 | アスペルガー児 Y君

先日は、ヨウ君(中1・アスペルガー児)のレッスンでした。

ヨウ君は、真面目な中学生で、いつも一生懸命勉強をしています。

小学生の頃は、通級指導教室に通っていたのですが、
中学生になって急に学力が伸び、今は勉強が大好きな中学生になりました。

勿論今は、普通のクラスで普通に授業を受け、その上、週に3回も塾に通っています。

学校と塾、両方の宿題に追われている状況ですが、
両方共 手を抜かずに頑張っているのですから、たいしたものです。

 

そんな状況ですので、ヨウ君はピアノに向かう時間が、前よりも少なくなってしまいました。

先日の課題も、まあまあ弾けてはいるのですが、時々つっかかったりしてしまうのです。

忙しい中、練習してきたことは大いに褒めるべきですが、
では、合格か?というと、そこは微妙なところです。

「ヨウ君、忙しいのに練習してきて立派ですね。」

「はい。」

「今日の課題も、一応弾けてはいるのですが。。。
そうですね、点数を付けるとしたら、何点くらいだと思いますか?」

「。。。。。」

「ららみ先生ならば、75点位を付けたいのですが、どうでしょうか。」

「はい、それくらいだと思います。」

「ヨウ君にとって、75点というのはどんな感じですか?」

「。。。もう少し頑張りたい感じです。」

「さすがですね。
75点も取れればいいや~と思う子もいるのに、ヨウ君は上を目指すタイプですね。」

「はい。」

「それでは、この曲を もう1週間練習して、次は100点を目指して貰えますか?」

「はい、目指します。」

 

こんな感じでレッスンを終えました。

最近ヨウ君は、学校のテストの点数を私におしえてくれることが多く、
また、良い点を取ることに意欲を見せているようです。

そんなヨウ君ですので、こんな指導をしてみたのです。

(因みに、私の問いかけが丁寧なのは、ヨウ君が、丁寧な問いかけを好むからです。)

来週ヨウ君は、ピアノでも良い点を取れるかな?

楽しみです

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和音を右手で弾かせて感動!~自閉症児M君

2019-01-13 | 自閉症児 M君の不思議

(昨日の続きです

そんな優しいマサ君は、中学生になって、かなり理解力が深まりました。

ピアノを弾く時も、右手と左手の異なったリズムを瞬時に理解し、
それを両手できちんと弾けるのです。

指先の神経の分化が、完成したのだと思います。

昨日のレッスンは~

右手は【付点4分音符】を含んだ 【ターンタ 】のリズム。

左手は8分音符ばかりの曲でした。

そんな複雑な楽譜も、マサ君はすぐに両手で弾けます。

マサ君は、初見が出来るのです。

素晴らしい事だと思います

 

そんなマサ君は、和音の聴音がとても得意です。

ハ長調のⅠの和音、Ⅳの和音、Ⅴの和音、属7の和音、それぞれの転回型。

イ短調のⅠの和音、Ⅳの和音、それぞれの転回型。

合計18種類の和音を、ほとんど正解させることが出来ます。

 

昨日は思い付いて、その和音をM君自身に弾かせてみました。

「今日はマサ君の右手で、ドミソって弾いてみて。」

マサ君は、左手で ドミソ~と弾きました。

「ううん、右手で弾くんだよ。」

私は、右手でお手本を見せて、マサ君を促しました。

マサ君は、恐る恐る 右手で ドミソ~と弾いて、ハッとした顔をしました。

本当に、驚いた様でした。

「マサ君、まるで先生みたいですね。凄いですね。」

「はい、凄いです」とマサ君は答えました

その後も、数種類の和音を、マサ君自身に弾かせてみました。

その度に、マサ君は感動していたようでした。

 

右手で和音を弾くと、いつもの和音聴音の音になります。

いつもは聴くだけの和音が、自分で弾けたという感動に繋がったのでしょう。

マサ君だけでなく、私も感動した出来事でした。

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M君が「指、治ったの?」と聞いてくれた

2019-01-12 | 自閉症児 M君の不思議

今日は、マサ君(特別支援中1・自閉症児)のレッスンでした。

マサ君が入ってきた時、私は、他の生徒さんのレッスン中でした。

マサ君はレッスンを見ながら、静かに待っていたのですが、

「先生、指、治ったの?」と聞いてくれました。

私は一瞬、何のことか分からなかったのですが、
そう言えば、先週は指先を怪我して、絆創膏を巻いていたな~と思い出しました。

その時もマサ君は、とても心配してくれて、
「痛い?大丈夫?」と何度も聞いてくれたのでした。

 

「マサ君、心配してくれてありがとう。  うん、もう良くなったよ。」

そう言いましたら、マサ君は、ニッコリ笑ってくれました。

そんな些細なことを覚えていて、心配してくれるなんて、
マサ君は優しいな~と思いました。

外は寒いけど、心が暖かさで満たされました 

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私の注意欠陥障害の欠片が!

2019-01-11 | 日記

私は酷い近眼で、普段はコンタクトレンズをしています。

でも、最近は眼の健康を考えて、家に居る時は なるべく眼鏡にしています。

その眼鏡が、昨夜から見当たりません

私が置きそうな場所を、どんなに探しても、一向に見つからないのです。

しょうがないな~今日は1日中コンタクトかな?

最悪の場合、眼鏡を新しく買わなきゃ。。。

そう思いつつ、洗濯物を干していたら、

何と洗濯機の底に、私の眼鏡が

どうやら、洗濯物と一緒に洗ってしまったようです。

慌てて点検しましたが、傷は付いていないようです。

それどころか、綺麗になっていたりして

 

おそらく、エプロンのポケットに入れておいた眼鏡を、
取り出さずに洗濯機に入れてしまったようです。

新年早々、大失敗

私の注意欠陥障がいの欠片が、こうして時々自己主張するのです。

今年も油断できません

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発達性協調運動障害を乗り越えた佐藤和音君

2019-01-10 | 障がい児教育

佐藤和音君(18歳)は8ヶ国語を操る語学の天才です。

和音君が、自身の特殊な能力に気が付いたのは3歳の時。

御家族でフランス旅行をする際に、お母様が流していたフランス語のCDを、
和音君は、丸ごと全部覚えてしまったそうです。

それ以来、あらゆる語学に興味を示し、タイや韓国に行った時も、
現地の方と、現地の言葉で喋る和音君を見て、御両親はビックリされたとのこと。

中2の時に、独学で英検準1級を取ってからは、
フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、ポーランド語、中国語。。。

次々とレパートリーを増やしているようです。

 

そんな和音君ですが、【発達性協調運動障害】という障がいを持っています。

協調運動障害とは、全身運動や、手先の操作が、極端に不器用になる障がいのことです。

和音君も小学生の頃は、
筆圧のコントロールが出来ない為、漢字ドリル1ページに2時間掛かったり、
蝶結びに8時間かかったり~と、かなりの困難を抱えていたようです。

その為、同級生に苛められたり、先生に怒られたりしたとのこと。

和音君とお母様は、その度に、人の気持ちを考える練習をしていました。

なぜ嫌なことが起こったのか、なぜ嫌なことを言われたのかを話し合い、
自分か相手のどちらかだけが悪いわけではない、
人間関係は半分半分ということを一緒に考えたそうです。

そして、苛めにあって本当に辛い時は海外に連れ出し
「世界はこんなに広い。色々な人がいる。それをしっかりみてごらん。」
と声をかけたそうです。

しかし、和音君に対するいじめは壮絶なものがあり、
小学校、中学校と転校を余儀なくされました。

そして最終的には、通信制の「NHK学園」を卒業されています。

 

そんな和音君に、いつも寄り添い、
外へ目を向けることの大切さを教えてこられたお母様の教育方針は、

【良いところが伸びるように】ということ。

そんなお母様の深い愛情があったからこそ、和音君は障がいを乗り越え、
自身の才能を存分に発揮することができたのでしょう。

 

和音君は今、「孫 正義育英財団」のメンバーになり、天才達との交流を続けています。

そして将来は、ケンブリッジ大学で言語学を極めたり、
機械翻訳を支える人工知能の研究に携わったりしたいそうです。

これからの佐藤和音君が、本当に楽しみです。

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