店長「今日はどうしました❓」
Jさん「最近、パッティングに悩んでいます。
ちょっと見て貰えます?」
店長「どぞどぞ」
Jさん「引っ掛かりが多くて パット数が40近くに
なってしまいます。」
店長「質問、なのですが、
やはり 真っ直ぐ引いて 真っ直ぐ出す って
意識は持たれています❓」
Jさん「強く、ではないですが、あると思います。」
店長「真っ直ぐ引いて 真っ直ぐ出す の理由というか、
意義と言えば良いのか、真意はなんでしょうか❓」
Jさん「構え に対して 真っ直ぐ転がす、真っ直ぐ出す
というコトだと思うのですが…。」
店長「ほとんどの人がそう答える、模範解答だとは思いますが
悩んでいる人にとっては 良い回答とは言えないかも知れません。」
Jさん「どういうコト ですか❓」
店長「自分の構え、スタンス、アドレスの方向 に
対し 平行なストローク、直角なインパクト を造っても
ヘッドには ロフト角度とライ角度 があり
ストロークも立体、3次元ですので
平面感覚・2次元感覚では捉えにくいモノです。
厳密には直角なインパクトになり難いですし、
アドレスに平行なストローク を意識し過ぎると
距離感を喪失し易くなります。
勿論、悩んでいないのなら別に良いのですが…。
パッティングストロークの場合、
まず なにより優先されるのは 距離感 です。
すべてのアクションは 距離感を阻害しないように考える
と言うのがとても大切です。」
Jさん「言われてみると。。。
距離感よりも 方向、真っ直ぐ打つコトを強く意識している
ような気がします。」
店長「距離が合っている限り、大きなミスは出難いですし、
いずれ 入りだす と言えば良いのか、
総合的なパット数は必ず減ります。
一方、方向、特にアドレスに対し「真っ直ぐ打つ」
を強く意識している方が パットミスも減らず、
パット数に変化は生まれにくい でしょう。
距離感 には幾つかポイントがあります。
カラダに一定の距離感を染み込ませる には
〇いつも似たような ロフト
〇似たような軌道、(ヘッドの上下移動、高さ変化)
で打つ習慣をつけるコト。
アドレスに対し 「真っ直ぐ打つ」
「真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す」を意識し過ぎると
ヘッド軌道が アッパーでインパクトを迎えやすく、
場合によっては 歯で打つようなストロークも起きます。
軌道も含めて インパクトロフトが暴れると
距離と力加減、運動加減が結びつき難くなります。
多くのアマチュアのインパクトを見ていると
真っ直ぐ引いて 真っ直ぐ出す を最優先に考えているが故に
ヘッドの下側、ボールの上側 を打っているケースが多く、
インパクトの音が悪い、
パターで言う トップで打っている人が少なくありません。
ですので 最近は多くないですが、
ソフトな打感を謳った フェース面に異素材、ソフトな素材が
入っているモノがありますが、その手のストロークをしている人
にとって そのインサートを外して打ってしまうので
意味が無かったりするのです。
パッティング用語で フォローを低く、長く出す
と言うのがありますが、
フォローを低くする の意味合いは
インパクトロフトのブレ を極力抑える と言う意味で
飛球線方向に真っ直ぐ出す は副産物でしかありません。」
「方向について。。。。 これは余談ですが
例えば 私、の場合ですので お薦めしている訳ではないですが
私は ショルダーストロークでは無く、
〇ヘッドの上下動を出来る限り 抑えたい
〇同じロフトでインパクトしたい ので
弊社で言うトコロの 刷毛塗のストローク をしていますが、
スタンスに対し 真っ直ぐ打つのではなく、
微妙にですが、右めに打つようにしています。
ほんの少し、アウトサイドインと言えば良いでしょうか…。
真っ直ぐのラインだとして、
真ん中、時計の針で言う6時から入れる というよりも
5時、5時半から入れる位のイメージを持っています。
例えば クローズで やや左に出すも アリ ですし、
私のように オープン気味で やや右にアリ だと思います。
真っ直ぐ打つ は 自分のスタンスに対し 直角・真っ直ぐ
ではなく、自分なりの一定の方向 と考えた方が
自分への圧力も少なくなると思います。」