ここに 角度として同じ、
例えば ロフト25度の
アイアン / ユーティリティ / フェアウェイウッド(以下ウッド)
が有ったとしましょう。
☑その3種を 同じヘッド重量 ⇒ 同じ長さ に設定します。
アイアン / ユーティリティ / ウッド
の順に 重心深度は深くなっていきます。
✋重心深度
重量の中心点(重心)がどの位
打点であるフェースよりも奥まっているか
平均として その重心深度 は
アイアン / ユーティリティ /ウッド の順に
5mm / 13mm / 28mm
だいたい 倍~倍
まあ ヘッドの形状通り と言って良いでしょう。
重心が深くなると どのような効能があるか と言うと
インパクト時 ロフトが付き易く
かつ、入射が緩くなります。
やさしくボールがあげられる ようになる
✋重心深度が深いと ミスにも寛容 というのは
ロフトによるもので 直接的なモノではありません。
主なクラブの開発、設計、実験、データ取り などの多くは
マシンで行われるのですが、人間は反応し、影響を受けてしまう生き物
ですので、マシンよりも その違いに大きく反応します。
マシンですと その重心深度の差はデータ通りの弾道~結果になるのですが
人間ですと 重心の深いモノほど
より多いロフト(ロフトを増やし)
より緩い入射角度 にしてしまいます。
打てば 打つほど・・・ですね。
ですので よく巷では
「フェアウッドは掃くように、アイアンは上から」みたいに言われますが、
同じように打とうとしても 形状の、重心深度の効能から
放っておいても そうなってしまいます。
例え それが 3種共に 同じ長さ であったとしても、です。
人間は反応します。
この同じ長さの アイアン / ユーティリティ / ウッド を
同じ人が打つと
順に 打ち出しが低め ⇒ 高め
スピン多め ⇒ スピン少な目
になっていくので、ウッドの方が飛びやすい・・・のですが、
前述のように 人間は反応する生き物なので
同じ長さであっても ウッドの方が より大きなロフト、より緩い入射
で打ってしまうので、あるロフトを境に 上がるばかりで 飛ばない
というコトも大いに起こり得ます。
また これはヘッドスピードやクラブの扱い(スイング)による差もありますが、
(😿ヘッドを振る人ほど 重心深度の効能はキツク働きます!!)
多いロフト しかし 緩すぎる入射 の為
スピン不足で失速してしまう可能性も生まれます。
✊実際には そこに「長さ」の違いも入ってくるのです。
シャフトの、クラブの長さは ヘッドの重心位置の反応を増幅する作用を
持っていますので
シャフトが長くなるほど、この場合は ユーティリティ / ウッド
になるほど 更に ロフトは増えやすく、入射は緩くなります。
また 形状上、仕方ない というか
重心の深いモノほど ヘッドに奥行きがあり
アイアンで言うと ソール幅が広くなりますから
ロフトが増えやすい、入射が緩くなり易い
⇒ユーティリティ ⇒ウッド 程 ソールが地面に干渉し易くなります。
✋ですので
「アイアンは上から、ウッドは掃くように!」などと
更にその効能を強めるような使い方 をすると
その効能の要因 ヘッドの奥行き、ソール幅の広さ によって
ダフリ、トップ、チョロ のミスを誘発してしまいますので、逆に
「アイアンは掃って打つ、ウッドは上から」位の気持ちの方が良いのかも…
🐰同じように使うことが一番ですが・・・。
✋また これも微妙ではありますが、
弊社では どのクラブも同じようなボール位置で打つコトを推奨していますが、
多くの方は アイアン ⇒ ユーティリティ ⇒ ウッド になるほど
ボールを左(飛球線方向)に移すケライがあるようですが、
逆、とは言いませんが、重心深度の効能を考えると
ミスを回避するコト 優先するなら
・・・・・・・・気持ち ウッドの方が中寄り~右寄り(ボール半分位?)
とまでは言いませんが、ウッドの方を左寄りにすることが良いコト とは思えません。
決して アイアンはこう、ウッドはこう、と分けて考えず
同じボール位置で 同じように扱う のが
一番の対処方法だとは思います。