Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

セーター

2010-12-20 | Jazz
 本日のマリリン・ムーア嬢のセーターは、現在と違ってジャケット撮影といっても自前だったらしく、毛玉が出来ていてリアルな生活感を漂わせます。



セーターといえば少し前からシェトランド・セーターをさがしていましたが、うるさいことを言ってると、思った色がなかなか見つかりません。
見つかるのと捜すのに飽きるのと、どっちが先かという感じです。



全体を同系色でまとめてみました。
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世界一の甘えん坊

2010-12-07 | Jazz
 サンダンジュウと聞いて、思わず撃たれるのかと勘違いするところでしたが、正月に向けて「高級おせち」が人気だそうです。



十二月にしては十℃台後半と暖かい日が続いていました。
さすがに今週はこれから下がってくるそうで、ぜひ寒くなり過ぎる前に出掛けたいと思います。
早目のご連絡お待ちしてます。

薬品会社のCMで91歳のおばあちゃんが出てくるのがあります。
「夢があります。外国にも行ってみたい、ピアスもつけてみたい」と言ってます。
それを聞いて世界最高齢になった時の、泉重千代さんというおじいちゃんの話を思い出しました。
どんな女性がタイプですか?と聞かれた重千代さんは、
「うーん、ボクは甘えん坊だから年上の人がいいなぁ」という有名な一言ですね。







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初めの一歩

2010-12-04 | Jazz
 “私は何ごとによらず注意深い人は好きではない。趣味とか、お金を若い人たちにかけることを怖れるような人々がどちらかといえば嫌いだ。1910年代にピカソの絵を買ったり、1785年にルイ16世の椅子を買ったりするのがほんとうに目のきく、賞賛に値する行為なのである。同じように料理人の仕事も、若いうちにこの人は、と思う料理人にいれあげる情熱が真の美食の道につながると信じて疑わない”とナオミ・バリーという人がいっていたと辻静雄さんが紹介しています。



そんな他者に対する関わり方全般の話で思い出しましたが.....

今週の硬い話続きついでに、ちょっと伝わり難いかもしれない抽象的な話。
着こなしの良さで知られるようなイタリア人に会うと、ほんの短い時間で相手のテイストを嗅ぎ分けて、趣味が合いそうかちょっと難しそうか、お互いに判定しているようなところがあります。
靴の趣味、シャツの選択、ラペルその他とノットのバランス、全体、ときりがありませんが視線が忙しく這いまわります。
もっとレベルが上がると、その日相手がさほどのカッコに見えなくても部分的なテイストから相手のレベルを推量するような感じもあります。
チョンマゲのある時代なら「推参な!」と言われそうです。

利害関係を抜きに、相手を認めて親愛の情を示したり、その着こなしの良さを称えるのも解かってこそなので、まず解からないことには始まらないかも知れません。

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Princes, Playboys, & High-Class Tarts / Taki Theodoracopulos

2010-11-29 | Jazz
 半年くらい前、「旅芸人の記録」で有名なテオ・アンゲロプロス監督の「蜂の旅人」というDVDを観ました。1986年ギリシャ・仏・伊合作で、10年後フランス映画社配給で公開されていたそうです。内戦などギリシャの現代史を知らないので、今ひとつと言うかもうちょっと難しい所があります。

監督の名前をつぶやいてみると、タキ・テオドラコプロスの名を思い出しました。
日頃、濫読の気味があり何だか関係ないものまで読んでいて、最初タキの「ハイ・ライフ」(井上一馬訳)もそんな感じで読んだ一冊だったと思います。
“Princes, Playboys, & High-Class Tarts”の原題からイメージされるとおり、上流社会のゴシップを面白おかしく書いてありますが、当初その後読み返す事もなさそうな縁の無い話に思えました。
何しろオナシスをこきおろすほどのギリシャの海運王の息子だそうです。



 “第一次世界大戦の直前、ボニー・デ・カステラーネ伯爵邸で催された内輪のパーティの席上、晩餐の席についていたさるフランスの貴婦人は、突然気分が悪くなり自分はこのまま死ぬのではないかと思った。その婦人はウェイターを呼ぶと耳許でこうささやいたという。「急いでデザートを持ってきてちょうだい」
 これは、死の直前まで食い意地には勝てなかったということではない。婦人は単に、列席者が席を立つ前に死なないよう、食事の進行を急がせたということにすぎない。言いかえれば、まだ生きてる人に面倒をかけたくなかったということだ。いうまでもなく、この婦人はスタイルを持っている。”



上記は「スタイルとは何か?」という話の冒頭ですが、別の章で「紳士にふさわしいスタイルを確立するために何をおいても真っ先に必要なのは、適度のユーモアである」とも書いているので、額面通り受け取らないと、読み返すうちにじわじわと笑いたくなる映像的な箇所です。
更にこの話はタイトルの核心にふれ、

「スタイルの特徴は、深みのある人格が知らず識らずのうちににじみ出て、なにもしなくてもいつの間にかまわりの人間の関心を集めている、という点にある。フィアット社会長ジャンニ・アニェッリには、それがある。貴族の風貌を備え、見るからに恐ろしそうなその顔には、バルザックが人知れぬ敗北と呼んだしわが深く刻印されている。」

という箇所があり、他にもいくつかの話で登場するこのアニェッリという人物を知った最初でした。



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草の上の昼食

2010-11-19 | Jazz
 ボジョレ・ヌヴォ解禁に引っかけて、ピクニックのお誘いがありました。
水曜日が8℃ちょっととがあまりに寒かったので、思わずくじけそうになります。
少しは気温が上がるという予報を頼りに、家で焼いてくれたガトー・オ・ショコラを持って出掛けると、金髪先生とサチコさんが全部段取りしてくれていて、すっかりお世話になりました。



ジャン・ルノワールの映画からタイトルをもらいましたが、日が射している間は良かったものの、思ったより早く陰るとさすがに寒く退散せざるを得ません。映画ほどではありませんが一瞬つむじ風が起こって、枯れ葉が小さく渦巻いていました。
やはり冬は刻々と近づいています。

結局ボジョレは気分だけで、発泡性のビッグ・マグナム黒岩先生としっかりしたモンテプルチャーノ・ダブルッツォをいただいたら、睡魔が襲って来て映画とは程遠くお地蔵さんのように固まってしまい、何の展開もありませんでした。





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喫茶店の御婦人

2010-10-25 | Jazz
 今日の一皿はタイトルが隠れていますが、「Lady in satin」という一枚です。
てなわけで本日のタイトルに.......なっていませんでした。



先週末より、一時一ドル80円台になり、今日は一ポンド126円台。
そして為替レートと関係ありませんが、暑さが長引いた影響もあって、蚊がいまだに飛んでいます。
また朝晩冷えてきたとはいえ、手入れされた落葉樹からじゃんじゃん新芽が出てきたり、紅葉にはまだ少し間がありそうです。

紅葉も年によってずれ込んだりして、遠出して楽しもうとされる方には良い時期を読みにくく、宿泊先のアレンジなど悩みどころかも知れません。
ヒッチコック監督の奇妙な味わいの映画「ハリーの災難」では、確かヴァーモント地方の目にしみるように鮮やかな紅葉が彩りを添えます。これなら遠出しなくても、お好きな時に楽しめそうです。

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シャツ一枚で.....

2010-10-16 | Jazz
 外に出るのもシャツ一枚でちょうど良いほど、暖かい日が続いています。
ドルに対する円みたいに、気温も高いところで留まっている感じでしょうか。
後々の参考になるかと思って時折推移を記していますが、今日は81円台真ん中あたり。



自分のシャツにアイロンをかけるついでに、家内の物にもかけることがあります。
今日もかけながら、これは良く出来ているのではと思って見ると、DRESSTERIORの品でした。今シーズンの品ではなさそうですが、袖のラインやカフの形状・ギャザーの寄せ方、芯の按配や適度なカット等工夫のあとがうかがえます。余計なスプリット・ヨークまで、全て満載の感もありますが。
本人に聞くと、以前書いたシャツ専門店のレディース・シャツの素材や一日着ると疲れるパターンよりずっと良いとのこと。

そういえば女性のブラウスで背幅が足りず、両袖を結ぶあたりに生地が持ち上がっている人を何時からかよく見掛けます。
そういうパターンで収まるような体型の女性が増えているという話も聞きますが、そちらは専門外なので解かりません。

色々ヨコ目で見たり家にある物を見ていると、タイトでも立体的に出来ている物もありますし、脱ぎにくそうな程ただ細く出来ているだけの物もあります。紳士物と違って、どう見せたいかという気持ちが優先される方も多そうなので、一概に良し悪しを言えそうにありません。

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It's Great Outside

2010-10-14 | Jazz
 昨年11月9日にコーネル・デュプリーの話を書いた中でふれたのが、今日の画像にある本田竹曠さんの「It's great outside」。



世紀の瞬間二日目というのも変な表現ですが、予定より早く救助活動がすすんで、十時頃には33人目の現場監督ルイスさんが、正午過ぎには救助隊の責任者が最後に引き上げられて完了したそうです。
後から最近あいつ見ないな、なんてないですよね。

みなさん文字通り誇り高き男達で日本だったら即ストレッチャー上だろうと思うところ、大統領の長い言葉や国家斉唱と、最後のルイスさんの時は冗長なくらい引っ張られていました。

それとは対照的に合間のCMで、「夫のクローゼットは夫の臭い、だからくさい」と盛んに歌っています。
一見面白いと思う人もあるかもしれません。でも加齢臭などでお父さんが落としめられるような環境では、誇り高い男も育ち難くそうです。
そんな現実の発露でないことを祈りたいですが、その頃国会では足を引っ張り合ってました。

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健脚商売

2010-09-30 | Jazz
 高校二年の秋頃だったと思いますが部活動を終わって、取りたてて辞めるものもなかったのに足を洗っていると、隣でふざけ合っていた野球部の下級生のスパイクが裸足の上に。
その場は我慢出来ましたが表面的な痛みが消えると激しいシビレが残り、それが徐々に消えてくれたのは二十歳過ぎてからのことでした。
その間も走っていましたし今では何ともありませんが、たまにその時の名残りのように歩く癖が出るのか、人に言われると思い出します。
その時の現場写真が、今日のLPジャケットという訳ではありません。



その後も足を労わるどころか、二十代のうちは小さめに見えるよう不用意にぴったりなサイズを選んだりしたので、様々なトラブルを抱えます。
特に仲良しはウオノメでした。現在は沈静化していますが、間違ったサイズを履こうものならまた何時でも出て来そうです。

少し前に「運動部の学生以外だったら、この界隈で一番早く駅まで走れるかも知れない」と家で脚を誇示して言うと、バカなこと言ってないで早めに出掛けるようにとニベもありませんでした。

今日のタイは以前にも書いたかも知れませんが、アイルランドのAtkinsons。アイリッシュ・ポプリンと言われる目の詰んだシルクとウール50%づつの独特の滑らかさは、色々試した後でも他にない手触りで癖になります。


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The Moon is rising.

2010-09-22 | Jazz
 家からさほど遠くない大型スーパーマーケットで、比較的コンスタントにムール貝の置いてあるのを見つけました。そこのパン売場を通りかかると、菓子パンのプライスカードに「ソルビン酸K不使用」の赤い文字を発見。「ついにこんな所にも」と呟きました。
日頃から妙なものを食べるので、家内から注意されていた幾つかの添加物の内の一つがこれだったからです。



今日は仲秋の名月とのことです。天気予報は曇りで、私共が住むあたりからでは望めないかと思いましたが、明るい月が良く見えます。
帰宅途中虫の音も雰囲気を盛り上げてくれますが、と同時にロバート・ナイトホークが頭の中で、月が昇るよ.....と歌い始めるのでした。
そういえば海外では、月を愛でたり何か食べたりなんていう習慣はあるのでしょうか。
ドイツやアメリカではいかがですか。


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Libiamo, ne' lieti calici

2010-09-18 | Jazz
 四か月くらい前まである人たちの間で、私は行方不明で捜索の対象でした。
いつも決まった仕事場にいれば簡単に連絡がついたのに、ひと度環境が変わって、それまで相手に必要がなかったケータイの番号を知られてないと全く音信不通の人になります。

人づてに捜してもらっている事を知って、連絡がついた今では結局何ということもありません。
それと知らずに見えない人間になっていたのに、その頃が懐かしいようにも思えるのは何の錯覚でしょう。



そんなノリで、話の流れや私は元気にしてますよと言う代わりに、ブログの話を自分から言ってしまう事が稀にあります。
関連業種や特別そういう趣味の方でしたらまだしも、どこのチャンネルにも引っ掛からなそうな、例えば子育て中のお母さんや未就学児童に言ってしまったあとは、社交辞令で見てもらえたかも知れませんが面白くはなかったろうと心配になります。

なかに、何時になったらアップする気だとか、午後11時を過ぎてその日の分がアップされてないと心配になる、なんて本人以上に気にして下さる方もあるのを知り有難いと思わずにいられません。
「乾杯の歌」で祝杯を挙げ、いつも以上に作文がヨレてしまいました。


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来たるべきもの

2010-09-17 | Jazz
 小学校に沿った道を通り抜けようとすると、何やらコガネ色のものが見えました。
まだやっていたんだ、と思い出したのは校庭の一角に大事そうに育てられた稲のことです。
私が通っていた頃からありましたので、ずっと毎年続けられてきたのかも知れません。

きれいに実った稲穂は、良き日を選んで刈り取られるばかりに見えました。
他にも柿やザクロも実をつけていますし、日当たりによるのかどんぐりは既にたくさん落ちています。



日刊ゲンダイに菅・小沢両氏の好きな映画というのが記事になっていたそうです。
それぞれ「カッコーの巣の上で」と「山猫」だとのこと。

ヴィスコンティの「山猫」は1963年の作で、後に貴族を題材に取り上げた諸作への先鞭をつけた作品となっています。
没落してゆく貴族のすがたをゆっくりゆっくり描いていますが、ランペドゥーサの原作や映画の筋は詳しく書いてあるものに譲るとして、貴族というのが今ひとつ伝わりにくいかも知れません。

ヴィスコンティが映画を学んだジャン・ルノワール監督に、有名な「大いなる幻影」という1937年の作品があります。
「山猫」の舞台は1860年代のイタリア統一の頃の話ですが、こちらは第一次世界大戦の話で、捕えた側にも捕虜となった側にも貴族がいました。
互いに貴族であるということで打ち解け、「この戦争がどのように終ろうとも、われわれ貴族階級は滅びてしまうだろう。貴族階級が滅びると信義も滅びる。我々は多くの人々の手本として、自分の身分と紳士道を一命を賭して守り抜いてきた」と信義を誓い合います。
そして貴族階級出身者に「一般庶民はそれがエネルギーだから仕方もない事だが、その場の状況しだいですぐ心が変わってしまう。死んでも約束を守るという事は、誇り高きわれわれ貴族でなくては出来ぬことだ」と言わせます。

二年後に作った「ゲームの規則」になると、舞台は二十年後の第二次大戦前ですが、その間に階級こそ残ったものの、堕落し尽くし、誇りは虚栄へと変質して愚行を重ねることになります。ルノアール監督は退廃しきった彼らを笑いながら見つめていたかのようです。




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Don't be that way

2010-09-16 | Jazz
 夜はすっかり凌ぎやすくなり、夏の疲れや寝不足からか先日までよりぐっすり眠れる気がします。
鬼平犯科帳では、そんな時こそ盗賊どもにとっては跳梁の絶好のタイミング、と平蔵や彦十なんかも言っています。



一昨日の話で「恋愛の本場」と書いた後、急に思い出して捜したものがありましたが見つかりません。
アボリジニの言い伝えに「The more you know, the less you need.」とあるからか、ドイツの建築家が「Less is more.」と言ったからか、向かいの源さんが「今帰ったよ~」と叫んでいるからか、いゃ多分先日の断捨離の勢いで処分してしまったのかも知れません。

以前読んだ本で、ある商社のイタリア駐在経験がある方々が書いた指南書みたいなのがありました。
文化や風土といった俯瞰的なものから、細々した注意にいたるまで多岐に亘りますが、一般的な事項以外ほとんどは忘れてしまったか、自分の経験とダブって判別がつきません。

唯一憶えているのが、仕事で向こうの女性と関わった場合の心得みたいな箇所です。
残念ながらそこに書かれていたままは思い出せませんが、とにかくその分野では「情熱的という意味で想像を超えていますから、ゆめゆめ変な気を起こしませぬように」という内容だったように思います。話が話なだけに、固い表現がかえって可笑しかったのを憶えています。

その分野に縁のない私は、「さすがに本場は違うなぁ」と感に堪えない面持ちだったことと思います。


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人生最良のもの / ヨーゼフ・ヴェックスバーグ

2010-09-11 | Jazz
 昨年の11月19日に書いた、ヨーゼフ・ヴェックスバーグさんの「The Best Things in Life」という本が昨日届きました。
書いた頃は一年も経たないうちに手にするとは思いもしませんでした。1964年の本ですが状態も良好です。



ヴェックスバーグという人について辻静雄さんが書いた物以外何も知らなかったことに気づき、普段はインターネットで検索などしないのに、本がなかなか届かない時に調べてみました。

すると、氏にまつわる様々なスナップ写真やアーカイブを公開しているサイトがあり、それを運営するのが、子供の頃シャガールに才能を評価されたという娘のポピーさんです。

辻さんは、「ヴェックスバーグさんの最近の本『人生最良のもの』では、「私のストラディヴァリュース」とか、ボヘミアとセヴィル・ローの洋服屋の職人気質、ヨットマンシップ、人と話をすることの天恵についてとか、いずれも専門家にならずに、素人がなにかに熱中することの幸せについて―ハッピー・ディレッタントの境地を淡々と語りかけてくれる。」と書いていました。

やはり専門的に勉強したヴァイオリンや音楽全般に関する話が多く、旅やワインそして食については以前書いたサミュエル・チェンバレインさんと同じくフェルナン・ポワンやアレクサンドル・デュメーヌの名を挙げ、偉大な料理人と同じ時代に生きた幸運を記しています。

また、辻さんの言うとおり「Quality」という一章で仕立て屋さんについて書いていますが、チェコスロバキアに生まれたヴェックスバーグさんが特にボヘミアの職人に愛着を覚えるのはごく自然なことです。

現在その伝統を受け継ぐ職人さんは女性が多いようですが、本の中で興味深いのは、知己であるボヘミア系の仕立て屋は世界のあちらこちらにいるが、昔は広島にもいたと書いてあった事でした。
またアメリカの市民権も持つヴェックスバーグさんは、当時ハリウッドなど全米に散らばる同系の腕利き職人についても精通していたようです。

そう言えば届いた本の前の所有者の専門は、食でも、音楽でも、服飾でもなかったようで、ヨットに関するメモが間から出て来ました。
ブログを始めて一年に近づき、話に取り上げた本が巡り巡って自分の所へ来るのも、何かサイクルが一巡しつつあるのを感じます。


Fernand Point of La Pyramide, the greatest practitioner of la grande cuisine in our timeとヴェックスバーグさんは書いています。正確なところは分かりませんが、F・ポワンは体格的にかなり大きかったらしいです。




この青いアロワナみたいなネオンみたいなタイは、ミラノでも最もクラシックなテイストを持った店のオリジナル。十年くらい前、安くしとくからまとめてどうですと一山いくらで買って来たものの一本。他はもっとオーソドックスだったので売れましたが、これはちょっと難しく売れ残っていたもの。
Comments (2)
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Come Rain or Come Shine

2010-08-07 | Jazz
 金曜現在、今週は四日連続で強烈な日射しが降りそそぎ、外へ一歩踏み出すと強い照明を当てたみたいに白っぽく見えて目が痛いくらいです。
人によってはジャケットなどに汗が染み出て、いやが上にも暑さを盛り上げます。
昔、火傷しそうな亜熱帯がどうしたとかいう歌がありましたが、もう一階級特進しているような気候と言えるかも知れません。


少し日が陰った時間帯の草むしりでも、状況によっては熱中症になってしまいかねないとのことです。ここは一つ所さんも雨降りの日まで我慢した方がいいかも知れません。

先週外出先から帰る途中、何年振りかでずぶ濡れになってしまいました。
びしょ濡れのシャツが肌に貼りつく感じが、雨中のサッカーを思い出させます。
荷物の中にちょっと濡れては困る品があったので100%は楽しめませんでしたが、もし手ぶらならさぞかし楽しかっただろうと思いました。
子供じゃあるまいに、雨中でぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷしていたら熱中症以外のものを疑われそうですが、草むしりなら見逃してくれるでしょうか。


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