痛タッ！

メジャーよりコンベックスというのは本当の話で、ある日電話したお相手と話し始めてすぐ、足の甲に鉋が落ちてきて頭が真っ白に。
靴脱いで作業していた直後で、相手の顔が見えていたら急いで手でTの字を作ったと思いますが、初めて電話した方に「足に鉋が落ちて」とも言えずモダエました。

電話を切っても痛みで作業にならないので、何年かぶりにyoutubeを見ると、リトル・フィート「Dixie Chicken」をL・ジョージが歌うバックでエミルー・ハリスとボニー・レイットが楽しそうにコーラスをつけてる映像を見つけました。
そこからアルバム「Luxury Liner」を出して間もない1977年の、E・ハリスとバンドの38分くらいのBBCライブ。
「夕べは、可愛い男の子をギュっと抱きしめた」と歌い始める若々しいエミルーが、美しい「Pancho & Lefty」も歌います。



バックで小気味よく弾きまくるアルバート・リーのプレイから、「今はギターよりピアノが」と語る老いたA・リーの映像に飛ぶと、表情から幸せそうな今日を想像しました。
そこからジェームズ・バートンとリハーサルするA・リー。
J・Bがエルヴィスの「That's alright」の間奏で弾いた有名なフレーズを、何度もA・リーに演ってみせます。



「一つお願いがあるんだけど、あのことは誰にも言わないで」とコウモリ傘片手にステージに現れ、上着の胸ポケットからハープを取り出したサニー・ボーイ・ウィリアムソンが単純なリフを繰り返します。
サビにきて「そんなことした日にゃ、お互いの家庭が大混乱」というオチがお気に召したのか、クスクス笑い出すヨーロッパの女の子.....

初めて見る映像にしばし痛みを忘れましたが、目からの刺激を遮断して現実にかえると、痛みも一緒に戻ってきました。

エルミタージュ

初めて店を訪ねてくださった初対面の方々が帰る頃、ようやくほぐれたように、
「こんな所にね〜」とか、
「こんな隠れ家みたいな所に.....」
と面白いくらい必ず仰います。

もちろん、
「みたい...じゃなくて、本当に隠れ家になっちゃってるんですよ」
と切り返しますが、気づかいを忘れない方々はそこで笑うと失礼だと思うらしく、吹くのをこらえる方もいらっしゃいます。

またそこまで揃えなくてもと思いますが、公共料金のメーターを検針に来る人が征夷大将軍と同じ姓なのも、鎌倉ならではでしょうか。


(写真提供:今野さん)

連日メジャーでなくコンベックスを使う作業ばかりしてるという噂を心配されてか、日頃遊んでくれる皆様が店に寄ってくれました。
BBQの日に次ぐ大人数がご来店。
白井さんは隣の町内会というほどの距離なのに、鎌倉で会って帰りお見送りするのは不思議な感じです。
急遽駆り出されたという岩元さんが、帰り際「隠れ家だね！」と断定してくれたので返す必要がありません。
この日は陽気に恵まれ、秋の装いに偶然5人ともスウェード。