Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

大人のくせにはじけてる。

2012-08-31 | Others
 電車に乗ると、一日一食で大丈夫みたいな内容の健康本の宣伝があります。
いつも「食べて、飲んで、ほんでもってマテ茶」、みたいなことを言っている身としては、旗色が良くありません。
 
辻静雄さんの本に、美味しく食べる条件というような話があります。
①多少の敬意をはらえるような、楽しい良き相手と
②健康で、心配事のあまりないこと
③適度に忙しいこと
だそうです。
③だけ?という感じかも知れませんが、辻さん曰く、忙しい中にぽっかり解放された食事時間が逆に集中して味わえる、とのこと。

幸いにして①・②はクリアですが、だいたい暇なので、仮に比率が均等だとすると、辻さんの説に従えば三分の二程度しか味わえていないかも知れません。



昼から一本以上飲んで、あることないこと言って、周りのテーブルに気を遣いつつ大笑いしながら食事を終え、帰ろうとしたら「いつも楽しそうですね!」と、女性の店主が言うのでした。

出てから.......
「いつもって、俺は二回目だよ」と言うと、
「完全に○○と間違われてますね、僕は男同士で3回目だから」
「うわー、そっちかー」

先日も、ふだんお世話になっている皆様の会食に加えていただき、イタリア人に悪い日本語を教える人の話など、放送禁止用語がじゃんじゃん飛び交うのを聞きながら子供に戻りました。

じゃ、早速セミでも捕りに行くか.........
そういえば、最近何だかセミのことばかり書いている気がします。

先日書き忘れましたが、フランスでセミといえば南仏プロヴァンスだそうで......
フランスでセミは、幸運を呼ぶとされているそうです。
陶器などで出来たセミの置物を、玄関に飾るとのこと。

この時期関西へ行ったら、シャーシャー、シャーシャー幸運だらけですねぇ。

CMで遠藤憲一さんや鑑識の米沢さんが童心にかえって、3人でJake & Elwoodみたいなカッコしてコーヒーカップ乗ったり、射的したり楽しそうにしています。


Comments (2)
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I didn't know what time it was.

2012-08-27 | Others
 意識して集めていたわけではないのに、何となく気になって、気がつくと色々集まっていたという場合があります。
先日ふれたAntonio Carlos Jobimは、その代表みたいな人です。
ソロはもちろん、様々のコンピレーションやトリビュートの編集物、楽しいデュエット等、結構な数が出回っています。
最近も、買いそびれていたVerveからの3枚組がありました。
重複がほとんどですが、側にいた人のインタビューがあったり、気になるオマケがついています。




青年ジョビン


でも一番よく聴くのは、やはりエリス・レジーナとのデュエット盤でしょうか。
一曲目の「三月の雨」が何といっても快調で、1974年に吹き込んだとは思えないくらい一音一音がキラキラ輝くようです。
その後'80年代に氾濫する打ち込みの音とは対極の、自然な寛ぎに溢れた透明感のある音をいつまでも聴いていたくなります。
'87年のアメリカ盤には、最初アメリカのリスナーは想定されてなかったのに、次第に知られるところとなり発売に至った、とありました。

マイケル・ケインじゃないです。

日本の裏側のことなので、その「三月の雨」とは晩夏~初秋の情景を歌ったものだそうです。
「棒きれ、石ころ、道はずれ」とか「小川、泉、一切れのパン」「空の鳥、地上の鳥」とか「ガラスのかけら、人生と太陽」と、本人の脳裡にうかんだ景色は余人には見えませんが、詩人は思いつくイメージを積みかさねて行きます。



ミシュランと創業5年目のてんぷら屋、利き酒大会で優勝したお母さんの話をきいた後に、利きコーヒーみたいになったこと、インド人もびっくりの辛いカレー、思い出すと頬が緩むような楽しい話。
時間を忘れて遊んでいましたが、健康に気をつけて、また会える日を楽しみにしています。

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美術館巡り

2012-08-24 | Others
 京都に泊りながら、今までで一番遠く脚を伸ばしたのは金沢でした。
ほかには奈良の奥地も、日帰りにしてはかなり強行軍でした。
京都に戻って、8時過ぎには、目指す料理店に座る為です。

奈良もかなり行ったので、今回は我が家にとって最も西方にあたる倉敷に行きました。
そう言われれば、洲之内徹さんのエッセイを読んで、一度行ってみたかったのを思い出します。




KOJIMA Torajirou “Sensui Island” 1917


KOJIMA Torajirou “Belgian Girl in Kimono(My Little Neighbor)”


OKADA Saburousuke “Italian girl” 1901
家内はこの画をぜひ観たかったそうですが、ルノワールやセザンヌとおなじくこの時期の展示からは外れていました。
児島虎次郎と大原孫三郎の話は、サイトでご覧になれます。


「今日はずいぶん白っぽいね」
「白っぽいっていうとメリーさんを思い出すね」
「でも海外の人はもちろん、横浜でも一部の人しか知らないでしょ」
「最後に名前きいたのは、サチコさんがメリーさんの映画観てきて、観て来なよって言った時だった」
「昼間見たことは何度もあるけど、むかし一時夜行性だった頃、伊勢佐木町の裏を車にのってたら暗がりから出て来た時はコワかった」
「夜中は怖そうだね」

そういえばオリンピックも佳境に入った頃、50代半ばの佐藤さんというおじさんが、「夜中に怖い話をやるんで、録画セットしてきた」と言います。
「あの稲川ジュンジの話みたいなやつですか」
「そうそう、それそれ」とすごい嬉しそうな顔して言うので、いつもだったらからかうんですけど、
「好きなんだよねー」と断言されては返す言葉がございませんでした。
残暑のせいか、話が美術館から怖い話になってしまいました。
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蝉しぐれ

2012-08-18 | Others
 「蝉しぐれ」といえば、藤沢周平さんですが.........
日本人には風情あるように聴こえる秋の虫の音も、大方の外国人には騒音に聴こえるらしい、という話を以前書きました。
脳波によって、心地良いと捉えているか、否と認識するかという実験です。

だとすると、蝉しぐれなんか気が狂っちゃうでしょうね。
普段は大丈夫ですが、子供の頃取り過ぎたバチか、家の網戸にとまって早朝から鳴くヤツには困ります。
早くどっか行ってくれないかなーとか思いつつ、うつらうつらしていることが先日もありました。

今年京都に行った頃は、大繁殖の年に比べればクマゼミはおとなし目です。
唯一、大阪の淀屋橋脇の植え込みに集中しているのを聴きました。
関東ではアブラゼミやミンミンゼミが中心ですが、気候の変化に伴ってクマゼミは東へ東へと進んでいるようです。

京都を歩きながら、
「日本にはアブラゼミがたくさんいるけど、世界的に見ると色のついた羽根の方が希少らしいよ」と妻が言います。
「へーぇ、じゃもっとアブラゼミ有難がらないといけないね。やったアブラだーみたいに。で何で見たの?」
「○○さんが言ってた、調べたって」
「変ったこと調べる人がいるね。でも世界っていっても、イタリアで鳴いてるの聴かなかったね」
「カプリにもいなかったね」
「トカゲばっかりで」
「世界ってどこだろう」
「きっとそれ以外ってことだね」.......世界が狭いもので。



ある日、恵さんの目の前をトンボが通り過ぎました。
「あっ、ムギワラトンボ!」というので、
「何で知ってるの」と都会の真ん中で育ったはずなので尋ねました。
「親戚の子たちと、夏に田舎の方にいって虫取って遊んでたから」
「へーぇ」
「セミの羽根とって、ごきぶりとか言ってた」
「それで、大人になってからは男の羽根をムシっちゃったり」
「ふふふ」

コワイですね、コワイですね、コワイですね。
でも、とても無邪気なかんじで言うので、コワクないどころかチャーミングなのがまた面白いところです。


知恩院参道のクマゼミ。
こんなこと言ったら叱られそうですが、こちらの朝の御回向でとても声の良い方がいらっしゃいます。
輪番で全国から来られる方にも素晴らしい音声をもつ方がいらっしゃいますが、久しぶりにレギュラーのその方に当たって聴き惚れていました。
帰りに振り返ってみると他に残ったのは全部外国人で、眩暈にやられて放心したように聴き入っています。
読経に緩急がつき始め、鉦が連打されテンポが最高潮をむかえる頃、ちょっと蝉しぐれみたいに聴こえます。

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テレビより二題

2012-08-10 | Others
 小学生の真ん中あたりまで、一番多い時で、家に犬4匹猫2匹がいました。
そこへ子供が4人に下宿の人もいた時期があったので、かなり賑やかだったと思います。
犬は雑種でしたが全部真っ白で、賢いとは言えないまでも気のいい性質でした。
他に生まれてきた子犬たちは、あちらこちらにもらわれていきました。

朝の楽しみ、サモエドのZippei兄弟が死んでしまったそうです。
愛くるしい顔立ちや仕草を見ると、よーし今日もがんばるぞー.......ってのは大袈裟ですが、なごむものがありました。

一頃より事故の話は減った印象ですが、子供も動物も、車内に放置してはいけませんね。



 突然佐藤君が「今晩3時半からですよ、どうします?」と言ってきました。
「えっ、何が?」
「なでしこですよ」
「無理だよ、夜よわいから」
というわけで銀メダルでしたが、数日前にインタビューに答えたイギリス人が言ったように、意図が明快で、見る者に伝わり易いので、見た子供たちの中から数年後にはさらにバージョン・アップしたチームが現われることでしょう。

他の種目を観ても、女性の頑張りはすごいです。
震災以降、何かにつけてそう思う場面がありました。
ワールド・カップを制したのも彼女たちで、その頃は暗いニュースが多い中、気分的に救われる思いがしたものです。

最近何かを評していた人が、「今更はじまった事じゃない、日本はずっと女性に支えられてきた」と語っていました。
別に魂胆があって言うんじゃないんですけど、確かにそう思います。

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そうだ京都行こう

2012-08-06 | Others
 先日若井さんから「今年はいつ京都行きますか」とメールをいただくと、急に行きたくなって、そうだ京都いこうと思いたったわけではありません。

でも実際に行って半年ぶりに会う方々と語っていると、色々聴かせてくれるので時間がいくらあっても足りません。
その中のひとり、着物姿のEさんは「一人で喋り倒して御免あそばせ」なんて後からメールくれました。

ホテルに戻るとそこからオリンピックで、寝不足です。



他の方に比べるとまだ初めて会ってから日も浅いHさんは、主に海外の富裕層がプライベートで訪日した時に、旅をアレンジするのを生業としています。
その仕事は昨年からほぼ皆無、とおっしゃっていました。

また、いつも間違いなく美味しい物を提供する店でさえ、祇園祭りと大文字焼きの谷間にあたるこの季節は、ちょっと暇な日があったりもするみたいです。
だからこそ、うちみたいに人の行かない時期に行く者が、ゆっくりさせてもらえるのですが......

もう一週遅く来てくれたら、琵琶湖の花火大会に是非よんであげたかったなんて親切なことを言ってもらうと、花火は魅力的だし美味しい物を作る人の作った物をつまみながら観たらさぞかし楽しかろうと思います。
でも少な目とは言え、やはり人気の観光地としての底力か海外からの方々もかなり来ていますし、夏休みの家族連れも多いです。
一度経験した、秋の観光シーズンのびっくりするような混雑を思うと、とにかく混雑を避けられる時期に行こうと思います。

暑いのはもちろん暑いですが、今回はほどほどで問題ありません。
いつも昼に食べたものを夜までには何とか消化して、お腹を空かそうと長距離歩いて店の人を驚かせたりもしますが、そこに暮らす方々にとっては相当暑いらしく、歩いて来ましたと言っても信じてくれない人もいました。


風邪が治らなくてなんて言ってたEさんは常人以上のパワーで、立て板に水の勢いです。
この日の帯が偶然先日ふれた「紗」という織りだったので、触らせてもらうとすごい強撚です。
そう言えば最近、似た素材のネクタイやチーフがありますね。
着物には、涼しく装うヒントが詰まっていそうです。

話のたねに、下のような所にも行ってみました。
幾人かの京都人に言ったら、えっそんな所行ったの、なんてリアクションで恥ずかしかったです。


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