ほとんど出かけないのもあって話のネタも切れ気味ですから、お越し頂いた時聞かせてもらうお話はみんな面白いです。
先日も息を切らして着くなり、ちょっと予定が狂って着替える時間がなかったと仰りながら、
「取引先の担当者が前は普通だったんだけど、新しく代わったら困りもので、それがまたそこの社長の息子なんです」
とのこと。
異業種の話ではありますが、「あら、何か最近映画で観たような話」なんて映画だか現実だか分からなくなってきます。
だいぶ前の話ですが、あるメーカーの方からそこの会社の製品について問題点はないかと訊かれた時のこと。
気になる部分を説明しましたがすぐには腑に落ちないようで、「いきなり口で言っても分からないかも知れないので、参考になる部分がありますから、服部さんという方が書いた『洋服の話』というのをとりあえず読んでみて下さい」
と基本的な理解を深めて頂ければとメモを渡しました。
しばらくしてまた見えると、「工場へ行ってあの本の話をしたら、すでに皆んなが読んでいた」そうです。
九州の西の端にある工場の方々が皆んなで回し読みする姿を想像してちょっと驚きもし、皆んな何とかして製品を進化させたいと思っているんだなと感じました。
辻静雄さんの本にも度々出てくる話ですが、「料理に興味を持って取り組んでいると、必ずその歴史や他の人の仕事(作り方)に関心を持たずにはいられない」と言われるし、実際そうなると言います。
歴史を遡らないまでも普通に取り組んでいれば、より良い製品より良い仕事とはいったいどういうものだろうと絶えず頭の片隅にあるので、数少ない信頼できそうな資料をあたることになります。
それを製品にいかして利用者により満足してもらうというシンプルな理屈なのですが、残念ながら実際には中間に関わる人すべてがそういう方向性とは限りませんから、冒頭の話のような事もおこるのでしょう。
先日も息を切らして着くなり、ちょっと予定が狂って着替える時間がなかったと仰りながら、
「取引先の担当者が前は普通だったんだけど、新しく代わったら困りもので、それがまたそこの社長の息子なんです」
とのこと。
異業種の話ではありますが、「あら、何か最近映画で観たような話」なんて映画だか現実だか分からなくなってきます。
だいぶ前の話ですが、あるメーカーの方からそこの会社の製品について問題点はないかと訊かれた時のこと。
気になる部分を説明しましたがすぐには腑に落ちないようで、「いきなり口で言っても分からないかも知れないので、参考になる部分がありますから、服部さんという方が書いた『洋服の話』というのをとりあえず読んでみて下さい」
と基本的な理解を深めて頂ければとメモを渡しました。
しばらくしてまた見えると、「工場へ行ってあの本の話をしたら、すでに皆んなが読んでいた」そうです。
九州の西の端にある工場の方々が皆んなで回し読みする姿を想像してちょっと驚きもし、皆んな何とかして製品を進化させたいと思っているんだなと感じました。
辻静雄さんの本にも度々出てくる話ですが、「料理に興味を持って取り組んでいると、必ずその歴史や他の人の仕事(作り方)に関心を持たずにはいられない」と言われるし、実際そうなると言います。
歴史を遡らないまでも普通に取り組んでいれば、より良い製品より良い仕事とはいったいどういうものだろうと絶えず頭の片隅にあるので、数少ない信頼できそうな資料をあたることになります。
それを製品にいかして利用者により満足してもらうというシンプルな理屈なのですが、残念ながら実際には中間に関わる人すべてがそういう方向性とは限りませんから、冒頭の話のような事もおこるのでしょう。