Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

非日常

2016-06-20 |  その他
6月中旬、アジサイ、クチナシと一緒にノウゼンカズラ、所によってはムクゲまで咲いてしまいました。
何だか順序がおかしくなって、これで百日紅まで咲いたら盛夏そのものといった印象があります。
前にも書いたと思いますが、クチナシの花弁の粉を掃いたようなマットな質感を見ると、これからの季節ホワイトバックの質感を思い起します。



いつだったか、何だか気分に合ったネクタイがなくて.....なんて書きましたが、冬はウールやカシミアなど多用しましたし、今はロウシルクやニットやシャンタン、リネンと選ぶことに何の躊躇いもありません。
あの遅れて来た反抗期みたいな気分は、何だったんでしょう。



「仕事しに来てんだか飯食いに来てんだか分からないヤツだけにはなりたくないと思っていたが、とりあえず昼になったので、飯食って.....」
という心の声が外に漏れたのではないかと、音のする方を振り返るとCMでした。

という訳で昼に行くと、隣のテーブルにはちょうど食事を終えたばかりの20代の女性が三人という席を案内されました。
「こんなの小さい子が飲んだら、体に悪いよね」
と、テーブルの端に置いた栄養ドリンクを握りながら語っています。
「そう言えば小学生の時、運動会のリハーサルの日にお母さんが麦茶と間違えて、自分が飲んでた何だかお通じがよくなるお茶っていうのを入れちゃって、私も弟ももう大変だった」
「よかったね、本番じゃなくて」

食事を口を運びながら「うん、そうだそうだ」と心の中で賛同していると、もう一人が、
「小さい時って上手くリキめないじゃない、だから私その頃カンチョー使ってた」
と言い出しました。
何だかだんだん臭ってくるような気がして来ました。
オジサンは、今まさに御飯を口に運んでいる最中だーッ。
と、日常ってこんな感じです。



「祖父は質にこだわる人でした。
服や靴には特にうるさくて、そうした眼で誂えたものを身につけ、しばしば英国を旅しました。
今回私も初めて、祖父が好きだった英国を旅してきたのです。
あなたはきっと上手く履いてくれることでしょうね」
というメールと共に届いた靴は、そのお祖父さんのおそらく晩年、贔屓の店を通じて1857年創業のメーカーに注文されたものです。
注文したものの、殆ど履かれることなく保管されていたようです。
'40年代の驚くほど緻密な製品とは違って何ということのないオーソドックスなものながら、きちんとした作りで、真新しいのが不思議な雰囲気を醸します。
こういう話は稀ですが、様々なストーリーを想像させる非日常です。
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