Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

マナーの掟 Pt.2

2011-02-26 | Blues
 何年か振りに本格的な風邪をひいて、今週は酷い目に遭いました。
暖かい日もありましたがホカロンのお世話になって、ようやく出掛けられる有様で、インフルエンザでなくて助かりました。



最寄りのスーパーマーケットで、従業員の方が裏に行くのにドアの前で一礼しているのを見掛けて、こんな所にも変な習慣が拡がっているのかと思いました。

気持ちを形に表すのにやぶさかではありませんが、形式的なのはいささか抵抗があります。それが、他所もやってるから風な所が垣間見えると、更に違和感があります。

そのスーパーでは先日、乳製品の棚の前で屈んで作業する従業員に、管理職らしき人が指示を与えていました。
そこに立ち止まったお客さんに気づきながら、その上長は尚も話し続けて、よけるふうもありません。
だよなー、とある意味判り易い話で関心しました。

ドアの前で一礼なんかしなくても誰も困りませんし、出来れば見たくない。
それより、買物してる人に最低限の気遣いが出来る精神構造の方が必要です。
危ないから目の前を横切らないとか、当たり前のことを当たり前に遵守するだけでいいではありませんか。

先日も一緒に飲んでいた人が、「そういう所って力入れる所を完全に間違ってますよね」と言っていました。
私だったら、もっと勉強してもらって品揃えを考えてもらいたいところです。
例えば、リーズナブルなふたば乳業の発酵バター(ポンド)を置くとか、中国産以外のハチミツの種類をふやすとか.......

何だかまだ熱があるのでしょうか、TBSのノムさんみたいに二日続けてボヤいてしまいました。

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鷹の爪 -マナーの掟-

2011-02-25 | Blues
 今日は日較差が大きく、昼は19℃くらいまで上がり朝晩は10℃前後という気温だったようです。しかし特に朝は風があり、体感温度はもっと寒く感じていました。明日はもう下がってしまうそうですが、揺すぶられて徐々に暖かくなっていくのでしょう。



私も一応音楽を聴いたりしますが、歩いていたり電車乗ってる時に他の音を聴こうとは思いません。カザルスではありませんが、鳥の声など様々なもので間に合っています。

昔、電車内での音漏れが騒がれて一時期少なくなっていたように感じていましたが、スマートフォンの拡大に同調しているのか他の原因か、最近かなりモレモレの人が多いように感じます。

何事も使い方しだいですが、自己顕示欲なのか、「Play it loud」と表示のあるものを聴いているのか、そういう人に機器が使われると諸人が迷惑することになります。

タバコの吸い過ぎに注意しましょうとあるのと同じように、作った側はあとは関知しないという距離感なのか、本人の自覚任せで結局野放し状態が続くのでしょうか。

朝、隣に座って来たダウンジャケットの20代の男性がマンガに飽きて寝始め、寄りかかって来てもモレ具合は静かだったので苦になりません。
同じ日の夕方、隣になったおじさんは、誰か判りませんがワン・ホーンのジャズがかなりモレて、読書の障りになりました。

以前何かで、耳の近くに音源があり続けると聴覚障害というか、要は耳が遠くなるという報道を聞いたことがあります。だとしたら.......恐ろしいことにもっとボリュームを上げ続けるのでしょうか。



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Daddy Long Legs

2011-02-21 | Soul
 よほど日当たりが良いのか、二週間くらい前から桜のほころびている所があります。また近所だけでなく出かけた先でも、黄色いミモザの花が色づきはじめていました。寒く感じますが、夕方コートを着てない方を見掛けたり、少しづつ暖かくなっているようです。



私が子供の頃、ネクタイ・ピンはおじさんの格好の代名詞のような位置づけでした。
何でも試した時期があったので、アステアの'50年代の映画を観て、一時期使ったことがあります。「足ながおじさん」のDVDを買ってみたら、やはりビデオやLDでは見えなかったものが色々見えて楽しめました。

この映画でもアステアは愛用のタイ・バーを使っています。
最近の20代の方も昔見たおとなの方々も、多くは水平に着けていますが、アステアはさすがにセオリー通り斜めにすることを忘れません。

ベルトがかつてはスポーティな物だったように、体の線を水平なもので分断しないよう心掛けることが、よりドレッシーなスタイルに不可欠といいます。
垂直にさがるタイのラインを水平に分断しないよう、どうしても着けたい場合は斜めに着けるのがお約束で、ここでも上記の理論は活きています。

学ぶはまねぶの転じたものと言いますが、この映画では色も判り易く、すぐに真似できそうなコーディネイトが幾つもあります。

アステアは一頃ダンス教室を経営してたことがあり、冗談みたいですが「本人みたいに踊れるようにならない」という訴訟に悩まされたそうです。
コーディネイトを真似たけど、いっこうにアステアみたいに見えないという方には、「シャル・ウィー・ダンス」の姿勢矯正機みたいなのもお勧めです。



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良い趣味と対極のもの

2011-02-18 | Blues
 昨夜は一晩中すごい風雨でした。気温は暖房がいらないほどで、春が近いことを思わせる嵐なのかとうつらうつらしながら考えました。
しかし夕方には気温がだいぶ下がって、明日はさらに下がる予報です。



以前書いたような着こなしの良い方々に共通する事の一つに、トラディショナルなテイストをあげることが出来ます。ブリティシュとかアメリカンとか狭義な意味でなく、伝統的なものに対する憧憬や理解と言い換えてもいいかも知れません。
素材や仕立て、合わせにいたるまで身につける物に一貫して感じられるテイストに、そのレベルの方々は今日性も抜かりなく加味されています。

今秋冬の大手ラニフィーチョのバンチを見返していたら、妙に光沢を付与された生地が多いように感じました。趣味の良いと言われる人々が決して手を出さない種類のもので、その光沢はたいてい細番手のウールにシルクを加えて作られているようです。

外国人に「あなたのカッコは違うようだが、日本人は流行のものが好きと聞いている」と言われたように、生地バンチも自分達が使うことのない目先の変わったものを集積しているなんてこともあるかも知れません。
また作っている人のセンスが、必ずしも盲信するほどのものでないことも周知のとおりです。

そこから製品を作れば、あまり趣味が良いとは言えないものが並ぶのは当然の結果です。
シルクは特性上摩擦に弱く、体型的なこともあるかと思いますが、内股に穴があいてしまったり薄くなったものを幾度か見ました。
また濃色では表面が白っぽく見えるようになる場合もあります。
残念ながら経年変化を楽しむ前に、寿命をむかえる場合も少なくありません。

もちろんシルクに罪があるわけでなく、これからのシーズン、シルクを上手く使ったジャケットは季節感もあり、たいへん重宝します。要は使い方の問題でしょう。



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日本の豪雪地帯を行く

2011-02-14 | Soul
 こんばんは、お休みをいただいていました。
法要に行った先で、日本の豪雪地帯を行く...というシリーズでも始めようかと思っていたら、今日の帰りに大雪にあってしまいました。
私共が住む辺りは雪が降る度に車が登れないほどで、明日の朝はたぶん放置された車が道の両側を塞ぎ、たいへんな事になっていると思います。

バレンタイン・デーという事をすっかり忘れていましたが、やはりこの日は酷い目に遭いがちなせいか、こんな天候になったのかも知れません。
独身の人が忙しそうなこんな日に、不用意にメールを送ってしまった皆様ごめんなさい。



中学入ったかどうかという頃、父の同僚に連れられて、木更津沖まで釣りに行ったことがあります。
然るべきポイントに到着し、糸を垂れてすぐ限界に達し、気持ち悪さにオートしました。一緒に行った弟も、少し遅れてグロッキーに。
降りたくても降りられないし、こんな辛い事なかったという経験です。
一応、数時間後に少し持ち直した頃少しだけ釣りをしましたが、迷惑かけて申し訳ないし恥ずかしいし具合悪いしで、文字通りニガイ思い出です。

というわけで、マグロ船には乗れませんでした。



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クロード・シャヴァス氏

2011-02-12 |  その他
 たぶんこの回がアップされている日も寒いでしょう。
寒さのタイプが違いますが、下も乾燥した寒々しい空気を伝えます。


先日袖口の話を書いたあと見つけた、モーリス・シュヴァリエの写真。
「昼下がりの情事」でペーソスを感じさせたシュバリエは一流の芸人であり俳優でもあったそうで、この画像の頃もそうだと思いますが、御婦人方に大人気だったそうです。
袖口のボタンまではやはり短く見えますが、柔らかそうな袖付けなど肝心な部分がいい味を醸していて、瑣末な部分は気になりません。

瑣末といえば、シュヴァリエの頭の形を見ると、間口が狭くて奥行きのある外国人の頭の特徴をみることが出来ます。
「舞台俳優は顔のデカさだ」なんて聞いた憶えがありますが、日本人は正面から見ると巾があって、ある意味みんな舞台で映えそうかと言えばそんな事ありませんでした。

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休み中の登校日

2011-02-09 |  その他
 下のジャン・コクトーみたいに袖をまくっても裏地が見えないよう、仕立屋さんが袖口の裏にも10cmくらい表地をまわしてくれたジャケット。これは一応婦人物です。
外周と内周は差があるのできれいに廻すのは難しそうですが、丁寧な仕事で外見にはまったくひびいていません。

この写真ではよく見えませんが、他のコクトーの写真では袖裏のストライプ地がはっきり見えるものもあります。
岸惠子さんの「三十年の物語」の一遍で、その横顔を垣間見られるコクトーですが、この画像に写るシャツのプリーツはずいぶんバランス良く按配されています。
また右手首とカフの具合もご覧ください。必然的に長い裄が求められます。



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マーグロと正反対のトンノ

2011-02-05 | Soul
 今年、築地の初競りで北海道戸井産のマグロが3000万円以上で取引されたというニュースがありました。質・産地と御祝儀相場によるそうですが、明日からマグロ漁船に乗って遠くて寒い海に出てきます。
という訳で、しばらくお休みをいただきます。



今日の一枚はアジア杯サッカーでも大活躍で、その後にはインテルに移籍した長友選手みたいに見えますが、元ドラマティックスのL・J・レイノルズ。

鹿島にいて、ACミランに行ってからの試合も偶然観たハンサムなレオナルドが現在インテルの監督でもあり、これからの長友選手の活躍が本当に楽しみです。
早速、明日出場機会があるんじゃないかと言われているそうです。

例えばこの時期、サンシーロのメアッツァは最高に底冷えしますが、きっと熱いプレイを期待できそうです。

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袖の形状

2011-02-04 | Blues
 日常、食べる物と着る物くらいには季節感が欲しいと人並みに願っています。
長引く不況とトレンドのせいでしょうか、ここ何年もずっと黒っぽい・薄いものばかり目立つ所が多いように感じます。
フランネルやツィードっぽい物はもうしばらく出番がないのかと思ったら、他所でやっていないから面白いように売れたという所があって、アンテナの問題かとも思いました。



上着の袖の形状がズドーンと太いままというのも、あまり格好が良くありません。
特にサイズが小さいと当然袖も短くなり、筒っぽい感じが助長されます。

イタリアにも男性的な上腕をすこし強調した袖の形状をもつ既製品はありますが、袖口にむかって程よく先細りになっていたり、バランスを感じさせます。

余程の完成型でない限り少しづつマイナーチェンジを繰り返し、理想型に近づけようと進化させることも必要です。
そこにはアームホールの形状・大きさの調整がセットでついてきますが、多分、昔と違って手本となる既製品もあり、理解も深まっているはずです。
勘違いしてただ細いだけだと、着づらい事この上ありません。

何十年も前のゲーリー・クーパーの袖をご覧ください。
むろん腕も長いし仕立服ですが、袖は今ならBoglioli K. Jacketのような形状に見えます。



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大逆転 / Trading Places

2011-02-02 | Soul
 新燃岳は噴火するし、エジプトもある意味火が付くし、日本海側では大雪が降るし、あなたは来ないしで、もうたいへんです。アダモもびっくり。



今日の一皿はマガマガしい感じの絵が描かれています。日常生活でもある日突然想像もつかない境遇に陥る話、ジョン・ランディス監督の「大逆転」を久しぶりに観ました。

以前、アメリカでクラシックな装いをする層ってどんな感じ?と聞かれ、解かり易い現代の例としてこの映画をひとに紹介したことがあります。
アステアのRKO作品や、一度書いたケーリー・グラントの「ヒズ・ガール・フライデー」に出てくるラルフ・ベラミーと、ルビッチの「天国は待ってくれる」のドン・アメチーが、厭な感じの爺様を演じています。
その着こなしがアメリカ的で、金持ちでもヨーロッパの男みたいには艶を感じさせない質実なワードローブを想像させました。







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春近し

2011-02-01 | Soul
 最近一番良かった事と言えば、年末に人事不省に陥った方の意識が戻ったと聞いたことです。この寒さでこれからリハビリ等たいへんかも知れませんが、ぜひ元気になっていただきたいと願っています。



年明けから夕食の遅い日がふえました。土曜日はアル・ケッチャーノを取り上げた番組があったので、それをおかずに始めようかと思ったら、スタート時にはそのおかずの方が終わってました。
スペイン人は夕食が遅いと聞きますが、そこだけは近づきつつあるかも知れません。

ある年ミラノで夕食の店を予約すると、あまり早く来ないで下さいね、と言っている声が笑っています。
ゆっくり楽しむべき宵に、早い時間の食事はイケてないからか、開店前腹拵えの一時をゆっくりしたいからか、ともすると日本人観光客が病院の夕飯みたいな時間にやって来るからなのか、聞き忘れました。

以来どこでも時間には気を使ってるつもりが、一度関西で、間違えて予約より早く行ってしまいました。
席はありましたが小さな店には最高に忙しい時間帯で、待たしてしまうと店の人は気を使ってくれます。しかし悪いのはこちらの方なので、飲みながら普段より時間をかけて料理を決め、かえってゆっくりさせてもらいました。

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