Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Checkerboard Lounge

2012-09-14 | Blues
 どこの地方都市でもちょっと大きめな街なら、ミュージシャンの誰それが出たとか、○○バンドがアマチュア時代を過ごしたというような、伝説の一つくらいありそうです。

いくつものバンドが入り乱れるような晩には、大いに盛り上がったりもするし、血の気の多いタイプがからむと揉め事の一つや二つ起きたりもします。
すぐ収まることもあるし、こじれてちょっと長引く場合もありました。

またある晩には、普段現れないような名の売れたミュージシャンが遊びに来て、事の他盛り上がったり左程噛み合わなかったりもするのでした。



1981年9月25日から12月19日に行われたローリング・ストーンズの全米ツアーは、「Let's spend the night together」という映画で容易に観る事ができます。
ツアーはウースター~フィラデルフィア~と東部からスタートしました。
後半に折り返し、11月21日にミネソタで公演を終えたメンバーは、23日から三日間イリノイ州ローズモントで行われる公演にむけて移動し、22日の晩はシカゴに遊びに行きます。

場所はCheckerboard Lounge、その晩はマディ・ウォーターズが出演しています。
ストーンズが遊びに来ることが既に分かっていたのか、どういう経緯で映像を残したのかわかりませんが、その夜の様子が正規のDVDとして発売されていました。
作られ過ぎてない映像が逆にリアルなその晩の模様は、興味ある方は既にご覧になっていることでしょう。

ちゃんと撮られたものでないので、出だしはマイクがオフになる部分もあって、しまったかなと思いますが、そのうちぐいぐい引き込まれました。
映画「ラスト・ワルツ」の数年後で、マディはそれなりに加齢による変化があるのは致し方ありません。
しかしマディの横に並ぶと、ミック・ジャガーもコジマヨシオに見えるくらい貫禄が違います。

一度ステージにあがってギターを手にしたキース・リチャーズとロン・ウッドは、ギター小僧にかえったみたいに死んでもギターを離しません。
やはり好きなんでしょうね。
それとも、もう分からなくなっているのかも知れません。

中で面白かったのは、昔の演奏の狂暴さとは正反対で、バディ・ガイがステージ上でも周りに気配りを欠かさないタイプだったことです。
音が前にくるギター同様表情が素晴らしく、きっと疲れきっている時でも、別れ際には笑顔で挨拶を返すような人でしょう。


仮名:ウォルター・ジェイコブズさん  揉め事に巻き込まれたというか、自分から誘発してこんな顔のキズをこしらえたと言われています。


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文化催し

2012-09-11 | Others
 何年か前のことですが神楽坂でお昼にした後、約束にはまだ時間があったので、ゆっくり歩いて皇居をぬけ有楽町に出ようとしました。
ただ時間をつぶそうと入ったのが、国立近代美術館の工芸館というところです。
タイトルは忘れましたが、ちょっと興味のわくような特集だったのでしょう。

一通り見ると中に二つ欲しい感じの物があって、買って帰ったら喜ばれるんじゃないかと思いました。
もちろん即売会ではありませんし、売り物でないどころか、後日分かったのはその二つを作った同じ作者は人間国宝だったのです。
単純に、その器にお菓子を盛ったらいい感じかなと思いました。無知は怖いです。



8月に倉敷の大原美術館を訪ねると、絵画にとどまらず、古代オリエントの出土品や東洋のの品々にもかなりのスペースを割いていました。

他に工芸品として、バーナード・リーチ、富本憲吉、河井寛次郎、濱田庄司、芹沢介といった人たちの作品も相当数集められています。

その後京都に戻って、近代美術館で催されていた「カタガミ・スタイル展」を偶然観ると、やはり芹沢介の名がありました。

それを見て来たばかりだからというのでもありませんが、日本橋タカシマヤで「バーナード・リーチ展」というのを覗きました。
さぁ出ようかという辺りで、目が合った初老の男性から「やぁ、久しぶりに良い物を見ましたね」「物が人を呼ぶというか、なかなか見られない内容でした」と声をかけられます。
最初、人違いかと思いましたし、何でアフロ・ヘアーの私に焼物の事をと思いました。

ただ見てきたというだけで、その方面に不調法な私は返す言葉もありません。
折角良い心持ちでいらっしゃる方の気分を、台無しにしてはいけませんから、少しお話しして別れました。


たまたま入った「カタガミ・スタイル展」。よく集めましたね、と労いたくなるような力の入った催しだったので、京都の人に勧めました。

その次、現在の催し。日本で「一番有名な鮭」というのが○です。






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ウィンザー・スタイル

2012-09-07 | Others
 フリーマン・ブラウン+ジェシ・ボイス、ジェイムズ・ジャマーソン+ベニー・ベンジャミン、オーギュスト・エスコフィエ+セザール・リッツ、アストン・バレット+カールトン・バレット、ヘドバ+ダビデ、さくら+一郎..........

最後の方は、私もよく分からないんですが、相性が良いと言われる組み合わせです。



これをご覧いただいてる方々に、スノッブな婦人雑誌はあまり縁がないかも知れません。
もちろん私には、まったく縁がありません。

しかし何の切っ掛けだったか、昨年「婦人画報」で安井かずみさんについての連載を見つけて、加藤さんへの興味から数回読みました。
既に連載は終わったはずですが、この話は昨年常盤さんにお話ししただけで、あと今年になって松山さんにちょっと伺ってみただけでした。

様々な関係者の話を紹介していたのですが、特に二人に近い関係の方々の証言はかなり生々しく、イマジネーション豊かな人ならちょっと重い感じがしそうです。

そんな中でたまたま読んで笑えたのが、安井さんと親しかったという加賀まりこさんの話です。
迎えに行った加賀さんの目の前で完成させたのが「わたしの城下町」で、

「20分で書き上げたのがあの詞だった。私は『格子戸はくぐり抜けないわよ』とさんざん言ったが却下され、歌はその日の締め切りをクリアして大ヒットした」
「でもよく考えたら殿様じゃあるまいし、『わたしの城下町』なんて普通つけないって。それから♪四季の草花が咲き乱れってとこも、凄いでしょ(笑)」

加賀さんは、かなり面白い人みたいです。

夫婦の問題で思い出すのは、以前も書いたウィンザー公夫妻の話です。
「世紀の恋」も最後までは賞味期限がもたなかったのか、晩年は罵り合う声が遠くまで聞こえるほどだったなんて有名な逸話があります。
という訳で夫婦喧嘩なんか見ると、思わず「おぉ、ウィンザー・スタイルだね」なんて讃嘆の声をもらしてしまいます。

そういえば、海老沢泰久著「美味礼讃」では、「ニューヨーカー」の副編集長という人に「ウィンザー公が、シンプソン夫人と一緒にポワンの料理を求めてしょっちゅうピラミッドに行っていることは、われわれ西洋人なら誰でも知っていることだ」と語らせています。
ピラミッドは言うまでもなく、エジプトじゃなくリヨン郊外ヴィエンヌのレストランのことです。

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綿花

2012-09-07 | Others
 さすがに9月に入り、朝晩は少しづつ凌ぎやすくなってきました。
でも日中はまだまだ強い日射しが容赦なく照りつけて、取水制限など渇水による弊害が知らぬ間に進行していました。
撮っていた夏の装いが使いきってなかったので、ご容赦を。



私が聴くような音楽を演奏する人たちの中には、かつて綿花を摘んでいたという人も少なくありませんが..........

寡聞にして、春まで「東北コットン・プロジェクト」について知りませんでした。
震災によって塩害にあった田畑を綿花畑として再生させて、雇用を創出し、家族の絆・また新しい作物をつくることによって地域の絆を育み、日本の耕作放棄地をこれ以上増やさないよう、地域の再生を目指すプロジェクトだそうです。

綿花は塩につよく、根が水と一緒に塩を吸い上げるため干拓地の塩をぬくのに活用されてきました。
過去の例では、2~3年でほぼ塩が抜けるとのこと。
綿花畑は、多くのボランティアの力も借りて作られたそうです。

ところが昨年の台風シーズンに水害に遭い、収穫量は予想をはるかに下回ってしまいました。
そこで、少量づつブレンドして製品化し、より多くの方々に趣旨を知っていただけるよう努めたそうです。
支援に参加する団体は、すでに50社を超えています。
将来的には綿花を地域の特産品にと計画し、作付け面積も拡大中とのこと。
また今年は、オーガニック・コットンも作付けされたそうです。

超長綿にも、代名詞のような海島綿、歴史あるエジプト綿、スーピマ、トルファン、スビンなどありますし、最近ではマスターシードコットンも出まわっています。

何に使うかにもよりますが、長繊維でないサンフォーキンやジンバブエクラスならすでに凌駕しているかも知れませんし、マスターシードコットンのように、日本人が知恵を出し合えば望むようなレベルが開発できるに違いありません。
世界に誇る特産品に、ぜひ育て上げていただきたいものです。

ところで、世界に七つ星ホテルというのが本当にあるかどうか知りませんが、家で使っているタオルには「ドバイの七つ星ホテルも使ってる」というのがあります。
眉つばですが、風呂からあがって使うので調度いいかも知れません。
素材は、インドのマイクロコットンとあります。

 
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