Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

すごいワ!ぜんぶ間違ってるワ‼︎

2017-03-30 |  その他
CMでは乙姫様がそう言ってます。
確かに世界的な企業の不明朗な決算など、優先順位が上に来ておかしくない大きな問題は扱いにくいのか、井戸端会議的な扱いやすい話題が昼の番組を賑わします。
そういう私もここ数年もっとずっと小さな不正に悩まされ続け、ようやく年明けに解放されました。
いずれにしても、乙姫様の言うとおりマチガイだらけ。

年明けからトランプ、トランプでさすがに飽きてきた頃、東京都の問題、学園問題と国会へ矛先は移りました。
WBCやサッカーのUAE戦など良い試合があって瞬発的に盛り上がっても、それらの話題に掻き消されたかたちです。
話題の施設ができても内容いかんによっては人の興味がなかなか一年もってくれないように、世間の興味というか話題の移ろい易さはますます加速して、新たな対象が見つかると古くなった問題はすみやかに席を譲るのでした。



そうではない問題もあって.....

最近会った若い女性は、初めあるブランドのお客さんだったそうです。
ある時誘われて、そこの会社で働くことになりました。
東京へ来て研修を受け配属が決まると、休みも否応なく会社と連絡を取るよう指示され、有休はあるけどなく、連日終電近く社長のOKが出るまで帰れず、一応存在したタイムカードによれば「残業時間は過労死ラインを越えていた」そうです。
昨年のあの事件より前の話でなく、今年の話だと言います。

都内有数の繁華な商業地区に出店するようなブランドが、残業代ゼロをいいことに、従業員の幸福をまったく顧みないのは不可解ですが、そこから思いつく答えはそう多くありません。

やはり連日終電あるいは泊まりというペースで残業月200時間超えを数年にわたって続けた結果、肉体的・精神的に変調をきたし、今も後遺症をもつ人がいます。
当時何度か忠告したつもりでしたが、後で聞くとその時は会社全体の雰囲気がそうだったので、脱落していく者を蔑む空気が主流だったといいます。
「だから、あの当時の人は誰も残っていないと思います」
ゴイスー!全部マチガッテル!



今回の画像のカップリングも、ある意味間違ってます。
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寒の戻り

2017-03-27 |  その他
ニュースで日本海側の大雪を何度も聞いて今年の冬は厳しかったと思っていたら、シーズンとしては全国的に暖冬で、雪も例年に比べずっと少なかったそうです。
確かに、「今年の寒さは記録的なもの 凍えてしまうよ」なんて思いはしなかったかもしれませんが、印象と正反対の結果は意外でした。



「この時期は着るものに困るね」というのが、この時候の挨拶です。
昼間の陽射しは日毎に力強さを増していますが、朝晩の気温や風の冷たさは春物の衣装を選ぶのを躊躇させます。
4月も近いのに最高気温が6℃という日があって、部屋が暖まるまで布団から出るのに困りましたが、そのウトウトしてる状態でなぜかハンカチーフのことを考えました。



麻100%だけでなく60/40とか綿との交織というのも色々あって、各々の繊維はたいへん細かく頼りないくらい柔らかくて、麻が入っていると思えない製品があります。
45㎝四方以上のサイズなのに、拍子抜けするほど軽いのも繊維が細いためです。
そうした女性的な手触りのハンカチーフが何故男性用に作られていたか、ずっと不思議でした。



そのウトウトしてた麻に...いぇ朝に、上着の袖口にハンカチーフをしまう人がいたことを思い出しました。
ハンカチーフのみならず、その部分に細工して家財道具一式.....は無理にしても他の小物まで収めていた人もいたそうです。
実際に眼にしたことはありませんが、活字や何か映画で見た気がします。
その時に、麻100%で大きめサイズの嵩張る素材感では袖口にいかにも何か入ってますという感じは免れませんが、大きめでも薄くて軽ければしまっているのを忘れるくらい袖のラインも邪魔しないでしょう、なんてうつらうつらしながら埒もないことを思いました。
そんな具合で春は眠いです。


これは交織の薄いものでなく、麻100%で伝統的な手仕事によるヘムのハンカチーフ。
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Homburg

2017-03-15 |  その他
最近知ったことや気づいたことについて、他の方と語り合いたいと思うことがあります。
内容に相応しい方となら、話が盛り上がるのは間違いありません。

これがアップされる頃にはちょっと遅れた情報かと思いますが、3月まで放送中のイタリア、フランス、スペイン語講座は言葉を覚えようという人以外の方が見てもかなり楽しめたんじゃないでしょうか。
特にスペイン語講座のヒラさんジンさんはいいコンビで、行く先々で食材をさがしてずっと食べて飲んでいるような、見てるだけで楽しくなってくる番組です。
それでいて見た事もない土地の風物をも、知ることができるのでした。

イタリア語の時間にはなかなかタイミングが合わなかったですが、もちろんフランスも負けずに美味しそうなものが出てきました。
先日のフランス語は、アルザスの旅。
辻さん関連の本を読み尽くした方にはお馴染みの、エーベルラン兄弟のオーベルジュ・ド・リールが宿泊先です。

海老沢泰久著「美味礼賛」では、長年にわたる食の探究のために健康を損ねた主人公が、ここの「フォワグラのテリーヌ」の味を忘れかねある日この宿を訪ねます。
既に健康を害していることを同業者から伝え聞いていた主人が、他にも体に良くて美味しいものはいくらでもあるからと、やんわり諭してフォワグラを出してはくれないのでした。
忘れられないくだりです。



前回チロリアン・ハットの話でふれたので、画像はホンブルグ。
この話はたいてい、この帽子を広めるのに最も影響力のあったエドワード7世から20世紀前半の英国の外交官、その後は映画ゴッドファーザーへと話題が一気に飛んでしまいます。
巻き上がったブリムの縁にグログランを施したものの他、一般的ではありませんが同じ型でビーバー(毛足のある)等素材で変化をつけたものがあります。
しかし先日も、よほどの事がない限り堅すぎて、黒のホンブルグ(左下:買収される以前のMallory)とか被る機会はなさそうなんて他所で話をしていました。



1930年代後半のEsquireの広告に、その頃おそらく英・外務大臣だったアンソニー・イーデンの名を冠した商品を見つけました。
イーデンはホンブルグを愛用した為、その型がしばしばイーデンの名をもって呼ばれていた事に目をつけたものでしょうか。

追記
4月3日から始まった新年度の「旅の⚪️⚪️語」シリーズは、幸い前年度と同じ内容みたいです。
ドイツ語もあって、ウィーンを巡る旅とのこと。

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